
料理なんて呼ぶのもおこがましい「下ろし雑炊」です。
たっぷりの大根おろしと、少量の豚肉か鶏肉が主材料です。

昔、テレビで見たレシピでは、大根おろしを水で晒していた。
でも、せっかくの栄養満点の大根の汁を捨てるには忍びず、そっくり使用。

少量の塩と、香りづけに醤油を垂らす。
そして、生卵を割り入れて掻き回したら完成です。

丼ぶりに盛り付けたら小口切りのネギを散らしてテーブルに。
亡父も喜んで食べてくれた「下ろし雑炊」は今でも我が家の定番メニューです。
ゴキブリ亭主(その3終わり)
その後も厨房入り、ゴキブリ亭主ぶりは磨きがかかるばかり。共稼ぎ時代に晩酌に酔っては後片付けもせずにテレビでナイトゲーム観戦などしている私に「私だって働いているのに」と言われ、その後片づけ、洗い物にも精出すことに。「酔った勢い」と言うやつもあるのかもしれない。気分の良いうちにさっさと片付けてしまうのでした。
友人、同級生にこの話をすると必ず「家の女房の前では言わないでくれ」だ。ゴキブリ亭主も存在するが、亭主関白もまだまだ残っているのかもしれないと思うこの頃でもある。
(終わり)
今は共働きのご夫婦が多いから家事も分担という事でマメなご主人が多いようです。私らくらいの年ですと親の代も男子厨房に入らずでそれを見て育っていますからゴキブリ亭主は少ないかもしれませんね。ウチの事をやらない代わりに外のことは男の仕事でそれなりに大変でした。家事を引退したおばあちゃんは庭の草むしりでした。だからおばあちゃんが居る家は庭がきれいだ、なんて。今の若い人たちは庭は木も植えずコンクリートで固めて休日は庭でバーベキューですものね。
そりゃ頭が上がりませんよ。もう荒いものなんてお手のものです。
その亡父も明治生まれながら台所に入ることを厭わなかった。
満2歳で実母を亡くし、厳しい継母に幼いうちから家事をさせられたようです。
当然、両親もお互いを助け合っていましたよ。スベルベが幼い頃は、父はほとんど休日も無かった。
盆と暮れしか休みがもらえないなんて、労基法違反も良いところ。もっともそんな法律も無かったのでしょう。