フレッツのCMで長澤まさみに「だーい好き」と言われると、胸がときめくかのめです。
昨日、打ち合わせの前に時間があったので、とあるカフェに立ち寄った。
コーヒーを飲みながらぼーっと考え事をしていると、左隣りの話が耳に入ってくる。
スーツの紳士と年輩の女性と若い女性という三人組。血のつながりはなさそうだ。
「正当防衛の線で裁判は…」
「いやいや、過剰防衛になる確率も…」
何だかただごとではない雰囲気。弁護士事務所の人々か。
そうかと思うと、隣りに男女二人組が座ったようだ。
ようだ、というのは、左隣りの方が気になって、耳しか傾けていなかったからである。
二人はパスタを頼んだようで、何だかうまそうなパスタの匂いが漂ってきた。
男のダンディーな声が聞こえてくる。
「パスタは、こないだ食べた店のが最高でね…」
さぞかしおしゃれな恋人たちなのだろうと思い、視線を右隣りに移行すると。
…想像と違う。
女性は若くて綺麗で聡明な感じ。しかし男性が…あれ。
いや、声は完全に男前だったのである。だけど…あれ。
しかも雰囲気が…あれ。本当に恋人同士なのか怪しくなってしまった。
恋人の雰囲気というのは、読めるものである。
「あ、あいつら恋人同士じゃーん」
と、すぐ気付くくらい、読めるものだ。
しかも私、そういうのを読むのが割と得意である。
だけど、二人は微妙だった。
距離とか声のトーンは恋人のソレのような気がするのだが、確信が持てない雰囲気。
まさか、『友達以上恋人未満』という80年代的関係か。
だけどそれにしては、男があまりに…いや、男は顔じゃない、中身である。
しかも彼は、声だけは抜群に良い。声は二割増しである。
しかもスーツも着ている。スーツも二割増しである。
だけど…だけど…ああ、分からない。分かりたい。
今すぐ、すっくと立ち上がり、
「失礼ですけど、どういうご関係ですか」
と芸能レポーター風に聞いてみたい。
裁判の話も熱くなってきた。私の聞きたい気持ちも熱くなってきた。
だけど気付くと、目の前のコーヒーが冷えきっていた。ああ。
昨日、打ち合わせの前に時間があったので、とあるカフェに立ち寄った。
コーヒーを飲みながらぼーっと考え事をしていると、左隣りの話が耳に入ってくる。
スーツの紳士と年輩の女性と若い女性という三人組。血のつながりはなさそうだ。
「正当防衛の線で裁判は…」
「いやいや、過剰防衛になる確率も…」
何だかただごとではない雰囲気。弁護士事務所の人々か。
そうかと思うと、隣りに男女二人組が座ったようだ。
ようだ、というのは、左隣りの方が気になって、耳しか傾けていなかったからである。
二人はパスタを頼んだようで、何だかうまそうなパスタの匂いが漂ってきた。
男のダンディーな声が聞こえてくる。
「パスタは、こないだ食べた店のが最高でね…」
さぞかしおしゃれな恋人たちなのだろうと思い、視線を右隣りに移行すると。
…想像と違う。
女性は若くて綺麗で聡明な感じ。しかし男性が…あれ。
いや、声は完全に男前だったのである。だけど…あれ。
しかも雰囲気が…あれ。本当に恋人同士なのか怪しくなってしまった。
恋人の雰囲気というのは、読めるものである。
「あ、あいつら恋人同士じゃーん」
と、すぐ気付くくらい、読めるものだ。
しかも私、そういうのを読むのが割と得意である。
だけど、二人は微妙だった。
距離とか声のトーンは恋人のソレのような気がするのだが、確信が持てない雰囲気。
まさか、『友達以上恋人未満』という80年代的関係か。
だけどそれにしては、男があまりに…いや、男は顔じゃない、中身である。
しかも彼は、声だけは抜群に良い。声は二割増しである。
しかもスーツも着ている。スーツも二割増しである。
だけど…だけど…ああ、分からない。分かりたい。
今すぐ、すっくと立ち上がり、
「失礼ですけど、どういうご関係ですか」
と芸能レポーター風に聞いてみたい。
裁判の話も熱くなってきた。私の聞きたい気持ちも熱くなってきた。
だけど気付くと、目の前のコーヒーが冷えきっていた。ああ。