喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

稽古の事ばかり記してみる

2007-04-28 02:34:22 | 芝居のこと
稽古前に、松井と演出についての打ち合わせ。
今までの稽古で意識してきた事、今後の稽古でやりたい事、軸にしたい所について。
後は、私の役を見てもらうための意識統一。
明日から、本格的に自分が立ち稽古に組み込まれるためのあれやこれや。
話しながら食べたスタバのクッキー&クリームチーズケーキは、まろやかだった。

稽古は、昨日と同じ所から。
このシーンは『なぁなぁ』で通り過ぎてはいけない。
中元志津を中心として、全員で粘る。
やがて変わった。確実に変わった。
全員、上っ面でなく芯の方に刻み込んで叩き込んで欲しい。
さらに、中盤の中心辺りへと稽古は進む。
明日、明後日は何とか終盤へと進めれば良いなぁ。
とは思うのだが、焦らずに行きたいものです。

稽古後、音響会議。
いつも会議で行っている所に飽き飽きしていたので、居酒屋。
初めは飲まずに近藤絵理、新入団員の山内くんと音の事を話す。
こだわりたい箇所が沢山あって、色々細かく。
話が終わって早速、生ビール。美味しい。
稽古の事を中心に、とりとめもなく。

全然飲んでないのに、帰ったら頭が少しクラッとした。
温かいお茶を飲んで酔いを醒ましてから、お風呂で台詞を入れてみよう。
そういえば今日は今日で水玉のスカートを履いていったら、悪ガキコンビ(とみィと山中)もしくはノリノリコンビ(マサノリとタカノリ)に、再びからかわれる。
「水玉、水玉」
って、あんたら小学生だろう。そうだろう。

SかMか

2007-04-27 02:19:44 | 日々のこと
アガサ・クリスティーの小説に『NかMか』というのがあり、結構好きだった。

先日、同じ日に違う喫茶店で二度も耳にした話。
「ねぇねぇ、○○ちゃんってS?M?」
最近巷では、SかMかで性格を判断する傾向が強いようです。
「○○はMだから、そうなっても仕方ないよぉ」
「これだからSは困るんだよなぁ」
「ほら、俺って基本的にMだからさぁ」
血液型占いレベルで決めつけているが、この判断は信用に値するのだろうか。
部分的には当たっていても、人間性全てを判断するのはどうかと思うのである。
ただ傍目から見ると、SMを陽気に爽やかに話す主婦や男女は、何やら滑稽なのである。
かくいう私は…意外とMかな。まぁ信じない人も多いとは思いますが。

夕方、高校演劇の審査員のお誘い。
今年はどの地区にお邪魔することになるだろうか。
それから、NHKディレクター小沢さん。
中学生日記の内容がほぼ通りそうなので進めてください、とのこと。
意外と早めに日記の日々がスタートしそうだ。
さらに、冒険舎の内藤さん。
7月からの稽古の予定が立ちました、とのこと。
予定がまた、少しずつ積み重なってきている。
落ち着いて着実に一つ一つ片づけよう。

稽古は、あるシーンで止まる。
けれど、ここで進んだらいつもと同じである。
もう少し粘れる。もう少し進められる。
土曜日から、本格的に自分も立つ予定。
それまでにもう少し、もう少し。
舞台監督の井上知也さんが、素敵な衣装を持ってきてくださった。
素敵すぎて、笑いをこらえるのが苦しい。
余談だが、稽古に少し遅れるというメールをとみィに打つ時。
「少し遅れるかもしれないでしゅ」
と冗談で打ったら、稽古場でとみィと山中にしゅしゅしゅしゅ言われた。
さらにお店の人におだてられて買ったワンピースについて、帰り際、
「今日の格好は、過激っすよね」
と篠原タイヨヲに言われた。もう二度と着るまい。
そんなこと言う前に己の歯をいたわれ。篠原タイヨヲ。

読書は栄養

2007-04-26 13:58:59 | 日々のこと
昨日。
実家から荷物が届く。
会津の美味しいコシヒカリと『いちご煮』の缶詰。
いちご煮は、うにとあわびが入った磯のスープのようなもの。
洗った米にこれをまるごと開けて炊くと、磯の香りいっぱいのうにあわびご飯が出来上がる。
これがあり得ないくらい旨いのである。
デザインの仕事をせっせと片づけてから、早めに稽古場に。
夏から秋にかけて取り組む、新しい仕事の打ち合わせ。
情熱的な方で良かったです。
稽古は一歩一歩。オーケストラのような感覚。
シンバルがないと締まらないように、それぞれの居方が成立しないと物足りない。
向田邦子『夜中の薔薇』、『自殺うさぎの本』を購入。
向田さんの鋭い感覚にあふれたエッセー。理解や共感できることが沢山。
料理の事を書きながら、別の事に思いを馳せているのだなぁとか。
今読んでも、時代の流れというものを全く感じない、色あせない、ものの考え方。
小さい頃『向田邦子スペシャル』が良くやっていて、両親が観ていた。
あの頃は、猫も杓子も『向田邦子』と言うのを聞いて、逆にひねくれて観なかったものだ。
今にして思えば「そりゃ言うわな」という感じ。
『自殺うさぎの本』は、とにかくうさぎがあらゆる手を使って自殺している絵本。
「何でそんなに自殺したいのさ!」とツッコミを入れたくなります。
バカらしくて、なぜか和む一品。あんなに自殺しまくっているのに。
読書は栄養。あらゆるビタミンが摂取できる。

幸せなのは、必要とされること。
幸せなのは、喜んでもらえること。
幸せなのは、声が聴きたいと思える人がいること。
幸せなのは、あれこれ悩むこと。
不幸せなのは、ひとかけらも悩みがないこと。

決して完璧ではないが、憩いの一日

2007-04-24 02:27:42 | 日々のこと
朝、行きつけの喫茶店にて中川区役所の方と打ち合わせ。
そろそろ店員に「あの人って一体…」と思われ過ぎている。
近くのバス停から栄に。さりげなくバスを待つ順番に割り込むおじいさん一名。
昼、初めて『麺屋横丁』に行ってみる。昭和レトロ。
チキンラーメンの白黒CMが可愛らしい。派出所が可愛らしい。
『とみ川』でとろっとした大きなチャーシュー入り醤油ラーメン。
一人でラーメン屋に入ったのは、おそらく初めてではなかろうか。
調子に乗って、ミニ麦ごはんも食べる。お腹がはち切れそうだった。
三越で悩んだ末に靴を購入し、大好きなアフタヌーンティールーム。
紅茶に癒されながら、バッタバッタと仕事を片づける。
やはり新しい靴は何かを運んでくるのか、良い仕事の電話が一本。
久々の栄は良い。久々のラシックは大好きだ。久々でなくても大好きだ。
旭屋書店で、タメになりそうな本を一冊購入。
夕方、松井と『ぴあ』に。『上空劇場』を語ってくる。
夜、稽古は少しずつだが前に進む。進んでいる。
今週中に中盤の核を作りたい。
空気、対比、溜め、繋がってばかりでなく時に引き離す。犬ではなく猫になれ。
稽古後、小道具会議。『匠』チーフである大屋愉快の資料は分かりやすい。
危うくまた午前様になる寸前に、帰宅。
けれど今日は良かった。ようやく手に入れた青空の下の『憩い時間』。
ホンを書いている時はあんなに孤独で寂しくて人恋しいのに。
書き上がってみると案外、一人を満喫したくなるのです。難しいものです。
来週からまた『中学生日記』執筆の日々。人恋しくなるに違いない。
色々やると『やった気』になるということが判明。
書くことは全く『やった気』にならないのだが、何とかならないものだろうか。

完璧な一日

2007-04-23 01:24:31 | 日々のこと
朝から稽古、夜は中学生日記の打ち合わせ。
帰宅は午前様。さすがに疲れました。
体はもちろんのこと、今日は頭が疲れているようだ。
こういう日はゆっくりお風呂、に限ります。
少しげんなりする事もあって、とにかくお風呂に入りたい。
お風呂で全てを流してしまおう。ざざっと。
今日の私なんかも流してしまおう。ざざざっと。
明日はどうせ明日の私を着るので、今日の私とは決別したい。
明日は好きなカフェに行く時間があれば良いのだけれど。
一日だけでいいから、完璧に(本当に完璧に)ワガママに振る舞いたい。
食べたいように飲みたいように行きたいように観たいように。
話したいように笑いたいように眠りたいように愛したいように。
泣きたいように動きたいように言いたいように聴きたいように。
だけど完璧に振る舞ったら完璧を後悔するので、結局完璧ではないのです。

朝の到達と素朴な疑問

2007-04-21 09:05:52 | 文章とか

朝6時半。
ようやくホンが書き上がる。
今までで一番長い期間、書いていたかもしれない。
今の段階では納得しているが、読んでから書き足しがあるかもしれない。
ところで最近、摩訶不思議なものに遭遇したのだが、また今度書きます。
とりあえず、今からNHK。
その前に。ご褒美にミスドのオールドファッション抹茶チョコが食べたいなぁ。
と寄ってみたら、おびただしい数のドーナツを買い漁る女に足止めを食らう。
どこに持ってくのさ。


色々いろいろイロイロ

2007-04-20 23:10:01 | 日々のこと
本日から三日間、中学生の取材。
毎回思うのだが、彼ら彼女らの話はホントに面白い。
予想外の言葉や意見が出てくる。可愛らしい。
『なんであいつが!』に出演していた子たちと久々に会う。
あ、明日再放送です。ぜひぜひ。
明日も朝から取材、昼から夜まで稽古。
あさっても朝から夕方まで稽古、夜から取材。
おかげで、凄く観たかった『うそつき村』が観られない。
平塚さんのホンも関戸さんも中尾さんもわたしもさんも観たかった。あぁ悔しい。
とても面白そうな『戯曲ダメ出し』も観られない。あぁ観たかったよぉ。
嘆いても仕方ない。とにかく一つ一つ片づけるのだ。
昨夜は『にぎやかな崖っぷち』のDVDパッケージを完成させる。
劇団のデザイン系の仕事を早く終わらせなければならない。
いや、その前にホンなのだけど。何だかラストが非常に手強い。
我が役の事は、まだほとんど手をつけていない。
もちろん自分が書いたので、それなりに考えてはいる。
昨日、稽古できるシーンがなくて無理矢理立ったが、まず台詞を憶えていなかった。
しかも演助の松井と演出の事を詰めていなかったので反省の多い稽古となった。
収穫は、山中崇敬の顔を初めてあんなに近くで見たこと。
ああ、こんな顔だったのね。と思った。
こら山中。毛穴を見るな、毛穴を。

数ヶ月前から、志村けんさんのブログにはまっている。
何だか癒されるんです。微笑んでしまうんです。
素敵だなぁ、志村さん。

最近、凄く痛ましい事件ばかり。
何だろう、どうなってるんだろう。
以前、マイケル・ムーアの本を読んだ時もそう思った。
何だろう、どうなってるんだろう。

回復呪文

2007-04-19 11:35:34 | 日々のこと
前からずっと思っていたが、『タッキー&翼』の翼くんは格好良い。
ああいう憂いを帯びた、サムライが似合う顔にときめいてしまう傾向あり。

昨日の稽古。前に進んでいる。
ホンは思うところあって、書き直している。
焦らない。納得行くまで詰めてみる。
今の私には、必要な要素なのである。
一昨日良くなかった近藤絵理ととみィのシーンが良くなった。

ところで、またまた『中学生日記』を書くことになりました。
今週末三日間は、劇団稽古の合間に中学生の取材。
ちなみに今週土曜日は中学生日記『なんであいつが!』の再放送があります。
朝の10時45分からです。お見逃しなく。
それから、6月に書くであろうドラマの第一弾のDVDが届いた。
一息つきたくなったら観てみよう。
来週始めは中川区民まつりのホンの打ち合わせと、ぴあの取材。
何だかんだで、予定が詰まって来ているではないか。
こういう時こそ慌てない。だけど早く終わらせる。
口にするのは簡単ですが、なかなか難しいものです。

元気になる時は一瞬にして元気になるものだ。
昨日は凄かった。凄い回復力だった。
どうしてあれだけのことで、こんなに回復できるのだろう。
ホイミでもかけられているのだろうか。
どっちかというと、ベホマですね。
私もベホマをかけてあげられる人でありたい。
それか、リレミト。
迷ったら、とにかく一緒に抜け出すのである。

昔を思い出す

2007-04-18 01:23:39 | 日々のこと
ちょっと、休憩がてらテレビ。
『ガキの使い』で『浜田に聞きたい500のこと』というのがやっていた。
浜ちゃんに500の質問をして、それを松ちゃん、山崎、遠藤、田中が当てていく。
あまりのくだらない面白さについ観てしまう。500問終わる頃には憔悴しきった4人。
ところで何を隠そう、中学2年の時、浜ちゃんの熱烈なファンだった。
もちろん当時流行っていた『夢で逢えたら』は、欠かさず録画していた。
マニアックなCDも買ったし、ラジオを微妙にチューニングして『ヤングタウン』を聴いていた。
確かその時、浜ちゃんは26歳だったから一回り違うのだが、本気で結婚しようと思っていた。
出逢いから結婚までのプロセスを綿密に考えていたのを思い出す。
中3になり、小川菜摘と熱愛発覚した時はガツーンとショックを受けたものだ。
バスケの県大会に向かう道すがら、女性週刊誌を買い何度も読み返していた。嫌な中学生である。
浜ちゃんの結婚披露宴がテレビで放送するというその日、食べ合わせの悪いという梅干しと牛乳を一気に食して、体育館を全速力で何周も走った。
そして見事、腹痛を勝ち取り早退、泣きながらワイドショーを観たのだった。
ごめんなさい、美術の高畑先生。
昔はいつもそうだった。好きになるとまっしぐら。脇目もふらない。
まぁ、今もその傾向は強い。好きになったら止められない。
止まらない。止まる気もない。
けれどあんなに好きだったのに、今は何とも思わない。
あの時は、全てを無理矢理こじつけて『運命』にしていたのに。
まぁ、そんなもんなんだろうなぁ。

昨日があって、今日があって

2007-04-16 02:57:38 | 芝居のこと
土日、長い稽古。
前半からじっくり。他者との対比を意識しながら。
少しずつ前進している。諦めるつもりはない。
一度、文句なしに良い空気が作れた時があったが、その後やると少しぶれてしまった。
まだ全員の居方、心の置き方が決まってないせいだ。
分かるまでは、とにかく反復。感覚を叩き込むのが重要。
悪い時は呼吸が乱れる。体がフラフラしている。
今回あることを全員に課していて、それをどう見せるかも考えなければ。
前回は未熟で手に入らなかったものが、今回手に入りそうな雰囲気。
ホンにしても演出にしても、もちろん役者も。
苦しくも面白い作業。この「面白い」が言える嬉しさを長い稽古で感じる。

土曜の稽古後。
ニットキャップシアターを観る。面白かった。
後半は、ドリフの『全員集合』のセット転換する時みたいなワクワク。
飲み会にお邪魔。ごまのはえさんとお話。
面白い人でした。なぜかオリンピックと両親の話。

日曜、新入団員のキャストオーディション。
残りのキャストを決定する。こういう時は、いつも胃が締めつけられる。
物凄く迷ったところがあったが、ハラを決めて発表。
落ちた者があって、通った者があるのだ。
通った者があって、落ちた者があるのだ。
世の中は白と黒のように対比で出来ていると感じる瞬間。
だからこそ、やれるところを見せて欲しい。
決してスタートラインでゴール面だけはしないように。
全員にとって、本当の意味で厳しいのはこれからですよ。

ところで、何でもないのに電話が来る幸せ。
ところで、何でもないのに電話をかける幸せ。
そういう時の幸せ。「あぁ幸せ」と感じる幸せ。
何でもないのに電話をかけてしまったという不幸せもたまに。

昨日があって、今日があって。
今日があって、明日があって。
自分があって、他人があって。
私があって、あなたがあって。