喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

長々と、記憶の旅

2006-10-28 02:02:47 | 文章とか
東京サンシャインボーイズ『ショウ マスト ゴー オン』。
大学1年の時、先輩から借りたビデオを観て「あぁ、こんなお芝居がやりたいなぁ」と感銘を受けた作品である。
当時は周りにワンシチュエーション・コメディーを上演する演劇部や若手劇団がほとんどなかった。
「書く機会があるなら、コメディーを書いてみたい」
そして4年の冬、とうとうその想いを果たす事になる。
コメディーを愛する要素が自分の中にあったのは知っていた。

思えば中学2年の時『卒業生を送る会』のために書いたのが、生まれて初めての台本。明らかにコメディーだった。
なぜ自分が書く事になったのかは覚えてないが、かなりのお調子者だったのが一つの原因だろう。
『とんねるずのみなさんのおかげです』と『夢で逢えたら』というダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水ミチコ、野沢直子出演の深夜コント番組を合体させたオリジナルストーリー。
その名も『みなさんで逢えたら』。安直である。
クラス全員に、番組の人気キャラを当てて書いた。『当て書き』なんてものは知るはずもなかった。
こんなバカをやってくれるかなぁと不安だったが、皆意外とノリノリ。団結力の高いクラスだった。
担任の斎藤先生も、自らの国語の時間を全て芝居の稽古に使わせてくれた。
立ち位置やらはけ口やらしきっていたのを思えば、あれが初演出と言えるだろう。
しかも自分は『ミドリ』と『ガララ・ニョロロ』の2役を掛け持ち。早替えあり。
演劇の「え」の字も知らないうちに、無謀にも作・演出・出演である。やり過ぎである。
舞台は大ウケ。まぁ、流行ものを利用したのだから当然である。
私の早替えは、赤いボディコンに長髪ヅラ、大きなほくろとノリ眉毛メイクから、白塗りで頬にウロコの警官になるという過酷なものだった。
袖で網タイツが脱げなくなり「マジやばい」と思ったが、東海林さんがうまいことアドリブで繋いでくれた。ありがとう、東海林さん。
ちなみに東海林さんの役は、ピッチリ七三、浜ちゃんがやっていたプチトマトというお父さんだった(ちなみに女子校だ)。
それから数ヶ月後、高校の演劇部の発表を観に行った際、舞台から飛んできた薔薇が自分の手中にスポッとおさまった事により、演劇部入りを決意。
そこから転落人生が…いや演劇人生が始まったのだった。

かなり遠回りしたが、何が言いたいのかと言うと、そんな私がコメディーを書き出す原動力となった『ショウ マスト ゴー オン』と再会したのだった。
前述した演劇雑誌『しんげき』で。
観た時に感じた気持ちが、鮮明に蘇る。
で、改めて感じさせられるのだ。
やる気とか、もしくは衝動とかね。

そして、こんな一日

2006-10-27 15:25:13 | 文章とか

稽古後、成田けいと衣装の簡単な打ち合わせ。
初めて『リトルホンコン』なる店に入る。
成田や中元が「いいよ」と言っていたのは知っていたが、元来人が薦める所に行かない性格が足を遠ざけていた。
いつも同じ所で同じ物しか頼まないという、食べ物に対して保守的な性格も原因。
入ってみたら、良い雰囲気。ハロウィン前で店内の飾りも可愛い。
鉄板焼きうどんみたいなものとキンモクセイの香りがする烏龍茶を頼む。どちらもうまかった。特に烏龍茶が気に入った。台湾式の淹れ方なるものを教わる。面白い。
けれど、何だか落ち着かない。
お店のお姉さんやお兄さんがやたらフレンドリーなのが、そわそわさせるのであった。
多分人見知りなんですよね。根本的に。
でもおいしかったです。写真は、気に入った烏龍茶と成田の手。

昨日の稽古は、中盤の立ち稽古。
山中が全員にある影響を与えようと、あの手この手。
まだまだ、うまく与えられない。
とみィはかなり試行錯誤。小さくしないで、周りをもっと感じて欲しい。
その後、中盤から後半に向けて、読み。
後半のある箇所で、とみィの読みに久々にウケた。
この箇所は「ある雰囲気」を出さなければならないのだが…出てました。見事に。
立ち稽古も、その意気でね。

帰宅してテレビをつけたら、日ハムが優勝。げげげ。
どこを観ても新庄、新庄、新庄。
良くやったよ、ドラゴンズ。燃えてたよ、ドラゴンズ。

お宝を手に入れる

2006-10-26 16:29:41 | 文章とか

舞台監督の井上知也さんから、昔の『テアトロ』『しんげき』など、演劇雑誌を十数冊いただいた。
私からすれば、超豪華な劇作家の台本や寄稿文が満載。お宝である。
想さんや佃さんの台本や寄稿文もいっぱい載っていた。感動。
私がまだ会津の中学、高校に通っていた頃の作品も。
その頃から、ずっと活躍されているんだなぁと、しみじみ。
他にも東京サンシャインボーイズ(三谷幸喜)、鴻上尚史、竹内銃一郎、筒井康隆、別役実…好きな作家さん盛り沢山。
気になったのは、想さんと故・中島らもさんの対談。
「すげぇ!」と思ったのは、想さんと上岡龍太郎さんの対談。
読むのが非常に楽しみです。
寄稿文をいくつか読んだら、早速身にしみるもの発見。
いつの頃も、人は同じように悩み、苦しみ、そして感じるのですね。

ところで。
チラシなどで目撃している方もいるでしょう。
『にぎやかな崖っぷち』の木、金のステージ終了後にスペシャルコントがあります。
これ、観て損はないですよ。
詳細は、あおきりみかんホームページにいち早く公開されます。お楽しみに。

モリコロとさよなら

2006-10-22 23:47:09 | 文章とか

にせモリコロと記念撮影。
見よ、この見事なまでのにせものぶりを。
その名もモリゾンゾンとギッコロなり。
ちなみに右が松井、左がとみィ。
動きもしゃべりもかなり気持ち悪い。
ちなみにホンモノのモリコロとは、劇作家大会レセプションぶりの再会。
めちゃくちゃ可愛い。ぞっこんです。
おかげさまで、芝居は好評のうちに終了。
意外とおばさま方に撮影を求められる、マダムキラーのにせモリコロ。
ギッコロが立つと、白モモヒキなのが生々しくて最低に良かった。
あと、モリゾンゾンは赤かったら…あいつだよね。
全員、打ち上げでは凄く疲れておりました。
お疲れ様でした。

最近、どうにもやり切れないこと

2006-10-20 12:21:03 | 文章とか
●化粧してない
●気を抜くと、部屋がスパイが機密書類を探しに来たような感じになる
●スケジュール帳が鞄のこやしになっている
●日記がとびとび
●テレビを堪能できてない
●髪が貞子風になってきた
●見知らぬおじさんにすれ違いざま「おねえちゃん、おっぱい大きいね」とセクハラを受けた
●そいつに言い返すタイミングを逃した
●そいつを猛ダッシュで追いかけ張り倒すタイミングも逃した
●きたろうが電車で隣に座って以来、きたろう症候群になっている
●きたろう症候群とは、きたろうをテレビで観るとキュンとする現象である
●炭水化物を摂り過ぎている
●不覚にも、山中が時々ツボ
●不覚にも、昨日松井で笑った
●不覚にも、ドモホルンリンクルはいくらするのか、ふと考えたりする

人生をひとつ学ぶ

2006-10-19 22:37:45 | 文章とか
昨日、家で少し飲み過ぎて、清々しくない朝。
焼酎がうまかったのだ。
仕方ない。こればっかりは。
けれど、朝から授業。
今日は松井ととみィに頼んで、生徒の前でストップモーションを披露してもらった。
キレの良さに生徒から歓声。ちょっと緊張してたけどね。
それから「成仏~」の立ち稽古。
まだ台詞がたどたどしく、台詞がない時に「休み」になる者、数名。
まだまだ、道のりは遠い。

その後「モリコロ」稽古。
台詞さえ入れば、だいぶスムーズになるだろう。
学校の生徒との差を感じる。
カルリちゃんとタイヨヲくんの客演コンビも良くなってきた。
山中が自由奔放な小学生で笑えた。

夜。「崖っぷち」稽古。中盤を何度か流すが、まだ散らかり気味。
気を抜くと、自分達の楽な方に流れる傾向。
集中力が、相当必要だ。

一日フル稼働で、ようやく抜けた、酒。
焼酎は残らないと言うが、飲み過ぎたら残るんですね。
こうして人は、人生を学習していくのです。
生涯学習センターとかでやったら行くぜよ。
「効率の良い人生学習講座」。


こまごました事を侮るなかれ

2006-10-17 00:28:05 | 文章とか
こまごました事を片付けたのだった。
それらを消化していないせいで苦しんだりする事もあるので、かなり重要。
仕事はためちゃいけない。これマジホントなのだ。
昨年の劇作家大会の時、身にしみて分かった事のひとつ。
どんなに後回しにできるような事でも、ためるな危険。
『やることリスト』からひとつ、またひとつと消えていくのは結構な快感。
明日はあちこち行ったり来たりする日。
そんな日常を楽しんでみるとしよう。

晴天、稽古三昧

2006-10-16 01:00:47 | 文章とか
土日。朝から夜までの長い稽古。
前半から中盤にかけて、細かく見る。
今回の芝居の方向を何度も伝えてきて、皆作りたい雰囲気は承知している様子。
だが、その流れを作る手段が少ない。
働きかけが小さくなる。影響がうまく与えられていない。
時間をかけてゆっくり、何度も、繰り返し。
今日の稽古で少し良い流れが見えてきた。
そのまま、止まらずに進んで欲しい。
さらに今日はオープニングダンス曲が決定。
何度か適当に動いてもらう。面白くなりそう。
しかし、土曜はモリコロ劇の稽古もあって、ヘトヘトでしたわ。

家に帰り、滞っていたホンの改訂作業。
意外と疲れている自分。
基礎練習は、だんだん昔を思い出して来た。
しかし、体を動かすと眠くなります。
テレビとお風呂に癒される毎日。
お風呂にテレビが欲しいものです。
あと、ジェットバス。
あと、サウナ。

★本日の自分への言葉
『忙しい人は星の数ほどいるのであります』

セーラー服と機関銃

2006-10-13 23:34:03 | 文章とか
「カ・イ・カ・ン…」
と、機関銃を乱射するシーンが鮮明に思い出される。
薬師丸ひろ子主演で、一世を風靡した映画である。
その連続ドラマが25年ぶりに映像化。
今日から放映。主演、長澤まさみ。
実は私、密かに長澤まさみファンであります。
可愛らしさもさることながら、彼女に感じる『80年代女優』の香りが堪らないと思っていた。
そう、どこか古いのだ(褒め言葉)。
だから『セーラー服~』主演と知った時、納得したのだった。
観て、やはり納得。
セーラー服が似合う、似合う。
いやぁ。男だったら確実に告白したいです。
目高組・若頭が堤真一なのもナイスキャスティング。似合いすぎ。かっこよすぎ。
毎回は無理だろうが、時間が合えば観るとしよう。
しかし可愛いぜ、長澤まさみ。

近況と肩凝りの理由

2006-10-12 16:14:05 | 芝居のこと
『崖っぷち』稽古。
徐々に中盤に進みつつあるが、まだまだ前半は短く切っての稽古が必要。
昨日は成田けいと山中崇敬のシーンを見る。
まだまだ目指すところには遠いが、面白くなる兆しあり。
風邪休みの大屋愉快に代わり、中元志津との会話をやってみる。
中元は悩みながらも、少しずつ前に進んでいる。
私は、大屋の役のポジションの大切さと大変さを改めて認識。

『モリコロ劇』稽古。
10月22日(日)に中川区民まつりで上演する15分の短編野外劇。
その稽古が本格的に始まった。
その名も…

★モリゾー・キッコロに逢いたい
~つとむくん大ピンチ!中川区の自然を守れ~★

公募により選ばれた2つのストーリーを私なりに組み合わせて脚本にした作品。
松井、木村仁美、山中、とみィ(いちごメロン)に加え。
篠原タイヨヲくん、フタヲカルリちゃんという若手役者も参加。
もちろん、モリコロも来ちゃうよ。
本公演では観られない、ベタすぎる感じをぜひご堪能ください。
だって木村仁美が小学2年生ですから。

『進級公演』稽古。
今朝から、ようやく立ち稽古に入ったのだった。
ちょくちょく、このブログでも書いてますが。
ヒューマンアカデミーという専門学校のパフォーミングアーツ課で講師をしておりまして。
そこの生徒さんたちの進級公演が来年3月中旬にあります。
タイトルは以前記した通り…

★真夜中、成仏相談所★

50分のお芝居。歌ありダンスありのファンタジーコメディー。
何だかちょっと懐かしい感じです。
同時に、オイスターズの平塚直隆さん作、関戸哲也さん演出の50分のお芝居も上演。
こちらも楽しみです。
場所は北文化小劇場。年内にチラシが出回る予定です。

今月から、1本書き始める予定。
来月は少年ライブラリィ12月号と劇王のホン書き。
最近の肩凝りの原因は、こんな目まぐるしさのせいかと思いきや、違いました。
基礎練習。
こやつのせいで、単に筋肉痛になっていたのでした。
恐るべし、基礎練習。

ところで。
常日頃、体がでかいのがコンプレックスなのですが、つい最近。
「でかいのが可愛い」
と言われて嬉しくなりました。単純なヤツですよ、私は。
だけど、小さいのは可愛いです。やっぱり。

そういえば。
あおきりみかんのチラシ、そろそろ目撃する事になりますよ。
今回は見てびっくりです。