喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

徒然なるままに

2006-06-29 23:34:42 | 日々のこと
 『えんぴつで奥の細道』を買おうか迷っているのだ。
 たまに本気でぬり絵をやる私は、はまること必至。

 昨日はよこしまブロッコリーを観に行き、初日打ち上げに参加。
 こういう飲みの席に参加するのは、慣れていない。
 何も手伝っていないのに飲むのが気がひけるらしい。
 映像の村崎さんと、さまざまな映像と芝居の話。
 その後『ジョジョの奇妙な冒険』を私が舞台化するならどうするかを熱く語る。語り過ぎる。
 それから中尾さんとジ・オイスターズのトークショー話。思い出し笑い。

 今日は朝から講師。役が決まったので、グループ別に読み。
 変に色がついていない、素直な読みに感心する。
 前日遅くまで飲んだわけではなかったが、あまり寝ていなかった。
 昼に帰宅して気付いたら眠りの世界へ。
 この『気付いたら眠り』はなかなか気持ち良い。
 だけど化粧は落とさなければいけません。
 これ鉄則です。マジ鉄則です。

書き上がりまして

2006-06-27 13:40:57 | 芝居のこと
 少年ライブラリィの台本が書き上がった。
 見よ、この有言実行ぶりを。
 タイトルも決定。
 詳細と合わせてもう一度お伝えします。
  
 ☆シチュエーション
 バッキンガム宮殿
 
 『最初の砦と最後の宮殿』
 
 ☆作・演出
 鹿目由紀
 ☆出演
 山中崇敬(劇団あおきりみかん)
 大久保明恵(メガトン・ロマンチッカー)
 
 久々に登場します。あおきりみかん随一の自由人、山中。
 そして、初めてご一緒させてもらいます。
 メガチカになくてはならない女優さん、大久保さん。

 稽古もまもなく開始。どうなることやら。

 映画も観ずして中谷美紀のエッセイ『嫌われ松子の一年』を読んだ。
 中谷美紀の文章の鋭さにびっくり。この人、多彩である。
 文章もさることながら、彼女の日々の充実度を垣間見て、やる気をもらう。
 中元から劇団ひとりが岡野さんだという情報を聞き、ますます観たくなりました。
 まだ上映していることを祈る。

 先日、少年ライブラリィ1月号に出てもらった織田紘子嬢と飲んだ。
 相変わらず、太陽のように女の子らしく、満月のように女性らしい。
 「久しぶりに会うと恥ずかしいね」と言ったら、同意してくれて嬉しかった。
 さらに来月は、加藤裕子嬢とも飲む算段になっている。
 先月は加藤奈々ちゃんと飲んだわけで。
 出演してくれた女優と、片っ端からサシで飲む演出。
 男に生まれなくて良かったよ、全く。

うだうだと、ぼんやりと

2006-06-23 20:31:35 | ホンのこと
 何をやってもホンのことばかり考えている。
 バッキンガム宮殿は明日から書き出しそう(な予感)。
 さらに、あおきりみかんの台本をうだうだと考えている。
 本日、アクションクラブを見終わった後、面白い事を思い付いた。
 アクションクラブの内容とは全く関係ないのだがそういう事は良くあるもんだ。
 で、好きな店でうまい紅茶を飲みながらぼんやりと書き留める。

 ところでぼんやりと気づいているのだが、下半期のスケジュールがやばい。
 それに気づかないふりをしているふりをしている(ややこしい)。
 今はまだ、普段身だしなみに気を遣える余裕がある(多少ね)。
 けれど下半期はやばい。
 多分ノーメイクにジーパンTシャツで髪ボサボサになるに違いない。
 まぁそれが私です。間違いない。
 そんな私を見ても微笑みかけてください。お願いします。

 最近面白かったこと。
 こないだ木村仁美と飲みに行った時。
 深刻な顔して何言うのかと思ったら、
 「実はね…あたし…由紀ちゃんのカバンがコーチになった時、どえらいショックだったんだわ」
 彼女は私が前の前に使っていた大きい赤カバンが良かったらしい。
 赤カバンが本五冊とその他もろもろ入って、めいっぱい膨らんでいるのを見るのが好きだったらしい。
 ていうか、カバン変えてからもう半年が過ぎようとしているんだけど。
 「あれが由紀ちゃんだて」
 ええ、あれが私です。あの鉄アレイが入っていると巷で噂のカバンが。
 「ついでだからぶっちゃけると、前のシルバーのカバンになった時も少しショックだったんだわ」
 コイツはよう憶えとるなぁ…と思ったのだった。

 最近気になること。
 街行く女性がみんなボーダーだ。
 店でもボーダーを勧められる。
 「これはボーダーなんですけど、ボーダーボーダーしてないボーダーなんですよぉ」
 なんじゃそのボーダー語は。いや、ボーダーはボーダーだろ。
 ボーダーは結構似合うと自負している私ですが、今年はノーボーダーです。
 でもって、ボーダーレスに生きてやる。
 ファジーに生きてやる。死語だけど。

誰しも松子になるのだ

2006-06-22 08:51:49 | 読んだ本のこと
 『嫌われ松子の一生』上下巻を読んだ。
 それで怖くなったのだ。
 女は誰しも松子になる可能性を持っている。
 彼女はただ幸せになりたかっただけなのだ。
 結果、ああいう人生になっただけなのだ。
 読み進めるごとに松子という女が凄く愛らしくて女らしくて、頭は良いくせにバカで、男にぶんぶん振り回されていて。
 だけどそれが、そうたいしたことではないと思わせてくれる魅力が彼女にはあった。
 松子の一人称の語りにおける思考の飛び方が非常に『女』で、男性作家ながらあっぱれと思った。
 もうひとつの視点である甥の笙(しょう)の語りは至極今時の男の思考回路であり、その対比が気持ち良かった。
 時たま垣間見える教訓めいた部分を除いては、非常に魅力的な話だった。
 映画は中谷美紀が主演。
 松子をどう演じているのか気になる。
 劇団ひとりが、どの男を演じているのかも気になる。
 『純情きらり』の先生役が物凄く男前だったので。

書き記すという行為

2006-06-21 18:27:19 | ホンのこと
 近頃、人と会う約束が小刻みに入っている。
 それなのに、手帳に書き込んでいなかった。
 何となく、自分の記憶力を信じてみたくなったのだ。
 ところがどっこい。おかげさまで毎日ビクビク生きるはめに。
 「今日は何かあったっけ。あれ明日だっけ。うわぁ何か忘れてないか?」
 己の記憶力を、信じるなかれ。
 手帳は偉大。書き込めるのもさることながら、ビクビクを除いてくれる。
 書き記すという行為は『安心行為』である。
 日記もそう。書いて精神的安心を得たり、読み返して自分を取り戻して安心を得たり。
 だから授業のノートは、書き記した時点で安心して無意味なものになるのだ。
 
 人間、出来れば安心を得たい。
 台本書きが壮大な『書き記す』行為だとするなら、書き上げるまで安心できないのも分かる気がする。
 さて、そろそろ『バッキンガム宮殿』を書かなければ。
 このシチュエーションは佃典彦さんからの出題。
 どうやら、難しいシチュエーションを出して困らせてみたかったようです。
 だけど、かこくんも想さんも私も案外すんなり思い付いて、相当悔しかったようです。
 もうひとつの『変身』はアンケートから頂きました。
 こっちも楽しみ。
 そういえば、かこくんは書き上がったのでしょうか。

 こいつが書き終わったら、そろそろあおきりみかんの台本にかかります。
 稽古初日に書き上がる予定。
 今回は、そうしなければならない理由があるのです。
 『にぎやかな崖っぷち』。
 あ、崖の話じゃありませんよ。火サスのクライマックスシーンじゃないので。

昔話に花が咲いて

2006-06-19 17:39:55 | 芝居のこと
 東京在住の大学時代の先輩と同輩と3人でお昼。
 昔の雰囲気で話せることの気楽さ。
 昔話で盛り上がる気楽さ。
 今現在、それぞれやりたいようにやっている気楽さ。
 色々な『気楽』があって気楽だった。

 思い返すとハイセコ時代は破天荒だった。
 だから今の私があるのは確実である。
 以下はハイセコの先輩に言われた、一生忘れない3つの教え。

 「かのめ、ひとつ言っておくけど、相槌は『うん』だけじゃないからね」
 「ゆき、台詞と台詞の間も演技はしなきゃいけないんだぞ」
 「自分の書いた本にはもうちょっとこだわった方が良いと思う」

 1つ目は大学1年での初舞台の時、七ツ寺の楽屋でN先輩に教えられた一言。
 2つ目は同じく1年の時、出ずっぱりの役を貰った時、敬愛するJ先輩から言われた一言。
 3つ目は大学4年の時、初めて書いた長編台本についてK先輩から言われた一言。
 今にしてみれば凄く当たり前なのだが、当時は「へぇ。すげー」と思ったわけで。
 おかげさまで、その教えは確実に生きています。ありがとう先輩方。

 話は変わりますが。
 少年ライブラリィ8月号、鹿目班の詳細が決定しました。
 シチュエーションは『バッキンガム宮殿』の方です。

 ☆出演
 山中崇敬(劇団あおきりみかん)
 大久保明恵(メガトン・ロマンチッカー)

 二人芝居です。
 チラシもそろそろ出回る頃かと思います。
 稽古初日にゃもちろんありますぜ、台本。
 お楽しみに。
 

朝の苦悩は続く

2006-06-14 16:12:39 | 日々のこと
 朝、演技の講師。
 昼からデザインの仕事。
 夜は、かこ班の顔合わせに顔を出す予定。

 人間、だんだん慣れてくるもので。
 不器用な私でも、自分の一週間のリズムが把握できつつある。
 朝のバスにも慌てず乗れるようになってきた。
 やればできるのである。
 
 ところで、私が乗るバス停。
 『ホップ・ストップ・バスストップ』を思いつくきっかけになったバス停だ。
 そのバス停だけ、並ぶ列の流れ方が反対なのだ。
 それを理解してなかった私が、知らないおばさんに注意された事が全ての始まりだった。
 プラス。劇団でマクドナルドに入った時、突如、あおきりみかん十数名の行列ができた事件。
 これで、あの話は出来上がったのである。

 このバス停で、最近気になる人がいる。と言っても男性じゃありません。
 必ず一緒の時刻に乗る、お姉さんである。
 彼女はバスに乗ると必ずウォークマン(って今も言うのか)で音楽を聴く。
 で、漏れ聞こえる感じからするとその音楽、どうやら『韓流』なのである。
 しかも思い切り、クセのある感じなのだ。
 男性ボーカルの、切なく歌い上げる感じの声。
 何じゃこら、何の曲なんだ。
 この『かすかに漏れ聞こえる』というのは、人をいやらしく惹きつけるわけで。
 あぁ問いたい。何の曲なのか問いたい。
 日に日に増してゆく、この熱い想い。
 問うのが無理ならせめて、良質のヘッドフォンをしてはくれまいか。
 それならば、こんなに想いを募らせなくて済むのに。
 アイドリングストップ・バスがくれる、静けさ。
 これがまた『どうやら韓流ポップス』の切なさを助長する。
 あぁ、いつか問うてみせる。みせるぞ絶対。
 まずは、さりげなく声をかけよう。
 「今日は暑いですね」
 そこから始めて、だんだん親しくなりやがて友達になる。
 そして一ヶ月後にさりげなく問うのだ。
 「ねぇ前から気になってたんだけど、それって誰の何ていう曲?」
 完璧だ。完全犯罪だ。完全試合だ。
 
 つーか、こんな事を考えてバスの中でニマニマしている私と、彼女が友達になってくれるはずもないのだった。
 
 
 

観る、吠えられる、聞かれる

2006-06-13 23:31:09 | 芝居のこと
 『とみィのハムレット』。
 先週、通し稽古を観た時よりもずっと面白くなっていた。
 とみィは不思議だ。
 テンパればテンパるほど魅力を増してくる。
 松井と篠原くんも、舞台上で『顔』がしっかり見えた。
 まぁとみィが何言ってるのかが分かれば、もっと良くなりますけどね。

 帰り道。駅から家までの道のり、実に6匹もの犬に吠えられた。
 しかもあり得ないくらいワンワンキャンキャンと。何だ何だ。
 カップルが連れた小型犬は、明らかに私に飛び付く気満々だった。
 最後に、向かいの家の犬が私が通った瞬間、遠吠えする始末。
 一体何をしたと言うのだ。
 吠えられると、何だか自分が悪いような気持ちになるもので。
 家に着いてからしばらく、己を省みたのだった。何だ、何が悪いんだ。

 それとは全く関係ないが、また道を聞かれた。
 最近、聞かれないオーラを出してるつもりだったんですけど。

現代人の資格

2006-06-13 02:02:52 | 日々のこと
 ここのところ、様々な人から電話がくる。
 仕事の電話もあるが、最近はそれ以外が多い。
 電話は得意ではない。
 感情が伝わりにくいし、居る場所によっては聞き取りづらい。
 時たま、受話器の向こうから自分の声が遅れて聞こえてくる、いわゆるイッコクドウ状態になったりする。厄介。
 自分もあまり好んでかけないし、余程の事態でないと長く話そうとは思わない。
 だけどまだ、メールよりは良い気もするのだ。
 何せ私は携帯メールを打つのが遅い。
 おまけにメールでは気持ちの半分も伝えられていない気がする。
 だけど。短い文章で楽しくやり取りするのは、そう嫌いじゃない。
 そう。短い方が伝わることもあるのだ。
 しかし。電話もメールもダメでは現代人として失格でしょうね。
 ならば。『手紙』かと思いきや、かなりの筆不精なんですよね。
 もはや。原始に帰るしかないのか。

どうして気になるのか

2006-06-11 23:13:40 | 日々のこと
 明るくて暗い。
 暗くて明るい。
 優しくて冷たい。
 冷たくて優しい。
 嬉しくて悲しい。
 悲しくて嬉しい。
 楽しくて辛い。
 辛くて楽しい。
 良くて悪い。
 悪くて良い。
 分かりやすくて分かりにくい。
 分かりにくくて分かりやすい。

 さて。こんな風だから気になるのか。
 気になるものが、たまたまこんな風なのか。