喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

咀嚼と刺激の必要性

2008-11-30 01:30:04 | 芝居のこと
今日(もう昨日)の中日新聞夕刊に『蒲団生活者』の評論が載っていた。非常に嬉しくもありがたい内容で、シアターアプルに向けての課題が一層明確になった。今日は終日稽古。今より一段『上乗せる』事を目指す。昨日はB級遊撃隊『ガードマンの恋』を観る。佃さんはやはり上手いし声の出所が違う。未知さんの魅力にぐぐっと惹きつけられる。今回は前半の空気に引き込まれた。なぜか神谷さんに演出を受けた時の事を思い出した。あの時よりもずっと先に進んでおられるんだろうなぁと思う。私ももっとやらなければ…。B級さんを観るといつも「うぬぬ」と言う気になる。最近は寒いので、ニシキオリさんが凍えている気がする。少し鼻をぐずっている気がする。水温28度死守なのに。というかニシキオリさんの事ばかり書いてしまうから書かなかったのに。そういえば『パレード旋風が巻き起こる時』の着ぐるみに皆が名前を付けていたのを思い出した。中元志津のネコはミケランジェロ、山内庸平のカエルはピエールだったっけ。私のトラはむろんニシキオリさんです。

増減の話

2008-11-27 16:55:19 | 日々のこと
午後からフリーペーパーの取材を受けた。記者の方は昔お会いした事のある方で、思わぬ再会。お変わりなくてなによりでした。変わりないと言えば、先日の公演の客出しである方から「太った?」と言われた。またある方から「やせた?」と言われた。正解としては増減はまったくないのだが、というか『減』の方はあっても良かろうと思うのだが、おそらく「むくんだ」か「やつれた」くらいの違いはあるのだろう。違うある方いわく『村はずれの水車小屋』で水車を回している私は、おそらく見る人によりかなり異なった印象を与えるタイプなのかなぁと、最近考える。他に良く言われるのが「会う度に雰囲気が違いますね」というヤツだ。正直、自分でも自分が良く分かっていないので、まぁそれでいいのだという事にしようと思う。増減といえば、飼っているニシキマゲクビガメがやたらデカくなってきた。『ねがいごとパズル』照明の福井さんにすすめられたのがきっかけ。出会った時はまだ甲長4センチ未満だったのに、いまや9センチ。月日の経つのは早いものです。最終的には25センチになるし平均45年生きるそうな。もはや私が生きているのかが怪しい。南半球のミズガメで、寒さに弱く適温28度。汚い水にも弱いので毎日水を替えている。頑張れニシキオリさん(←名前)。写真がその勇姿。クビは引っ込めません、曲げて隠します。エサが欲しい時はバタバタ泳ぎます。眠る時はキュッと目をつぶります。でら可愛くて仕方ありません。

染み通る事がいっぱい

2008-11-27 01:06:36 | 日々のこと
あおきりみかんの公式ホームページでもお伝えした通り、今回は松井真人が初日ステージ数時間前のゲネプロにて怪我の為、名古屋公演を降板という形になりました。大変ご迷惑とご心配をおかけしました。色々な皆様に励ましの言葉を頂き、また代役の登澤も奮起し、なんとか無事に名古屋公演を終了する事ができました。皆様には誠に感謝しております。ありがとうございました。本人は順調に回復しておりますので、ご心配なきよう。今回ほど、色々な方の温かさが身に染みた公演はございません。また『劇団』というもののありがたさもしみじみ感じました。今やれている力はありとあらゆる所から頂いております。これからもその事を胸に前に進んでみたいと思います。進みます。

さて、今回も色んな差し入れやプレゼントを頂きました。ありがとうございました。写真はいつも素敵なお酒をくれる親友からのナイスチョイス。おまけに素敵な報告も聞けた。他にもお花やらお菓子やら手紙やら色々頂きました。その中に『やるキッズあいち劇場』で作と演出した古知野北小学校の5年生からの『鹿目先生へ』という作文があり、読みふける。感動してしまった。

「鹿目先生、健康で100年生きて下さい」
「私の心の一生の宝物になると思います」
「12386回目の会議で絶滅するのは人間だと言われないようにしたいです」
「将来は100%中38%くらい(劇を)やってみたい気持ちになった」

など、それぞれがそれぞれの言葉で書いてくれた作文に元気を貰った。ありがとうございました、みんなと先生方。明日は昼から一件取材を受け、夜は劇団会議。

明日から

2008-11-19 00:26:25 | 日々のこと
最後の稽古が終わる。明日から小屋入り。自分から動けないのはもどかしいのだが、それはそれで色々と考えさせられる。なんだろう、今後の課題が見つかった気がした。役者として…と言ってみる。蒲郡みかんを頂いたら非常に美味しかった。まだまだクリアせねばならない点を残しつつも、きっとやれるだろうという希望は見えている。まずは芸文小ホールで、どんな『蒲団生活者』を立ち上げる事ができるのか。明日までにやる事あれこれ。それとは関係なく、自分が情けなくなる事あり。迷惑をかけたくない人にはかけたくない。なのに一番かけてしまうのは本当に情けない。それとは関係なく、ある人から元気を貰った。貰ってばかりでは情けない、なにか返せたらいいのに。なにか与えられたらいいのに。

眠る前の眠るための行動というか儀式というか

2008-11-18 02:34:23 | 日々のこと
前述の古知野北小学校の校長先生と記念撮影。かなりぼやけています。左は作曲してくださったけいこさん。昨日の夜はなかなか眠れず、通し稽古のビデオを観てチェックしたり、台本読んでみたり。今日は朝から書き足しとか音選びとかなんとか、片付けて考えて唸って。昼から冒険舎内藤さんと来年の『ねがいごとパズル』打ち合わせ。内藤さんから元気を貰う。それから以前お世話になった会社にふらりとお邪魔してみる。ぜんざいをごちそうになる。お2人とも変わらず素敵でニコニコしていて元気を貰う。その後、衣装探しの旅。本当の旅に出たいものだ。一人でふらりと。街は平日だろうがなんだろうが人であふれている。あふれているのが時々嫌になるのだが、今日は嫌じゃなかったのは、稽古がなくて幾分か時間にゆとりがあるからなのか。明日は積み込みと小屋入り前最後の稽古。そうそう、明日から3日間、鹿目と松井が朝のラジオに出演致します。詳細は以下の通り。

東海ラジオ『小島一宏 モーニングあいランド』
11月18日(火)~20日(木)
午前8:20分頃より

ぜひお聴きください。
さて、今日は眠れるのか。

空にありがとう

2008-11-17 02:02:20 | 芝居のこと
幾日か前の空。とても綺麗だったし、とても切なかったし、とても苦しかったし。怒涛の土日が終わる。『やるキッズあいち劇場』の本番『地球会議は終わらない』が、土曜の午前中に無事に終了。子どもたちの凄さに改めて感動する。緊張していたが、声はいつもより出ていたし、役として立っていた。素晴らしい事です。古知野北小学校の66名、みんな輝いてました。特別出演の先生方も面白かったです。ありがとうございました。やはり子どもは宇宙だなぁ。稽古はとにかく後半、後半、後半。焦らずに詰める。前の方も改訂したので通し稽古はどうなるかなぁと思っていたが、ようやく『蒲団生活者』という作品に出会えた気がした。これからこれから。我が役も掴みたいなぁ…。とても大切な時間というのがあり、その時間のおかげで私は前に進もうと思えているのかもしれない。ある空の色を見たら、あり得ないほど澄んでいて元気になった。空は天才だ。

パラダイス

2008-11-14 23:38:52 | 芝居のこと
先週の中日新聞夕刊に『蒲団生活者』の記事が大きく掲載。今日は松井と二人、東海ラジオの収録。ラジオ大好きの登澤も同行して見学。小島一宏さんの朝の番組に来週、三日連続で出ちゃいます。小島さんは凄く丁寧かつざっくばらんな方で、非常に楽しく話しました。『蒲団』の事だけでなく、劇団の成り立ちから芝居を始めたきっかけなど、色々な事を話してます。ぜひぜひお聞きください。明日午前中は、いよいよ『やるキッズあいち劇場』本番です。頑張れ、古知野北小学校5年生。そして土日の稽古で詰めます『蒲団生活者』。千秋楽は売り切れましたので、他の回をご予約くださいませ。もうホントに蒲団が恋しくて、こんなに近くに居るのに最近、遠い存在に感じるのだ。そういえばちょっと前に『竜泉寺の湯』に行ったのだが、あそこはパラダイスだった。ちなみに小枝師匠的パラダイスではない。

初心

2008-11-12 00:19:12 | 芝居のこと
東海ラジオ出演も無事に終わり、いや厳密に言うと無事ではなく、ずっと『蒲団~』の改訂を書いていて、そりゃもう金田一耕助級のぼさぼさ髪で慌てて向かったので、向かう途中でスーパーマンのように見事(ではないが)変身したりという、てんてこまいはあったのだが、なんとか人並みの格好で間に合って良かったと安堵しました。多田木さんのしゃべりは相変わらず面白く、なんだか会うとほっとして楽しい気分になるのです。本日は生放送でしたのでドキドキでした。ところで、またまた違う番組にお邪魔します。来週つまり名古屋公演本番の週に放送予定だそうです。また告知します。お楽しみに。FM愛知のラジオドラマ12月分は先週の土日に書いてシナリオをメール。凄く気に入って頂けたようでほっとする。月曜日は『やるキッズ』ゲネプロ。お母様方ずらり。子どもたちはいささか緊張していたが、今までで一番の出来。土曜日の本番はもっと行けるよ。新聞取材二件。安住恭子さんもいらしてくださいました。しかし、いつもながら子どもたちから貰うものは大きく果てしなくて自分のちまちま感にショックを受ける。話は飛びますが、前述したように『蒲団~』を改訂してます。通し稽古を見て、改訂した方が良いと判断した。色々な言葉を胸に、頭の方はからっぽにして初心で書いている。初心に返る勇気を常に持てる人間は素晴らしいが、なかなかそのような生き方はできない。常に勇気を持てるような心でいられる人間でありたい。そう思いますが、それすら怪しいのです。ちまちましてるなぁ。