喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

ほっと

2015-01-02 16:12:43 | ホンのこと
ホンを書いている時は辛かったり苦しかったりするのだけど、たまーにほっと息をつく時間が出来た時に、やはり書くのが好きなのだと気付く。ホン書きのみならず、それは様々なことに言える。お正月は、そんな「気づき」をいくつも経験出来て素晴らしい。実家に帰り時間の配分がいつもと変わり、息をつくと、ぼんやりと見えてくる。好きなもの、ひと、場所。嫌いなもの、ひと、場所。無くてはならないもの、無くてもいいもの、ずっとやりたいこと、もうやりたくないこと、どういうものを書くのが好きか、書くとはそもそも自分のなんなのか、劇団とはなんなのか、個人とはなんなのか。仕事、人間関係、演劇、恋愛、家族、生き方など、いくつものことが、落ち着いたスピードで頭をよぎる、この時間がありがたい。そんなわけで英気を養い、シナリオの調べものに勤しむ。唸る。唸っている間はもちろん楽しくないが、いずれやってくる「ほっ」に向けて、今日も生きる。生きろ。

雪の花が咲く道

2014-01-03 19:23:00 | ホンのこと
昨日。明け方まで調べ物をして、眠ったのは6時近かった。遅めに起き、昼前から近くのファミレスでとうとうシナリオのホン書きを開始。すると、どういうことかするする書けるではないか。あっという間に午後イチで、粗いけれど第一稿が出来上がった。昨日の調べ物のお膳立てが功を奏した模様。ちょうどPCのバッテリーが切れたので、雪道を歩いて帰る。天気が良いので路面が凍っておらず歩きやすい。道すがら、本屋に寄り、シナリオの足しになりそうな小説と、まったく関係なく興味をそそられた小説、みんながくれたペンケースに似合いそうなボールペンを買い、さらに歩く。メガネ屋があったので、壊れた鼻止めを修理に出す。さらに歩くと、並木道の木に、綿のような雪が、ぽわんぽわんと乗っかっていた。可愛らしい。書き上げたおかげか、木を見上げる余裕があったようだ。「書き上げる」というのは、世界すべてを薔薇色にする行為である。父に借りたぶかぶかの黒い長靴も気分がいい。ここからホンに手直しを入れて、『発明王子~』の練り直しと、『お見合い家族』の第二稿を書き上げたいところ。働きます。

2013-04-10 15:09:15 | ホンのこと
自分のほぼ日手帳に、写真のようにルオーのはがきを入れてたら「素敵な手帳だね」と褒められました。やった。ヤマザキマザック美術館で買ったヤツです。他にシャガールのはがきも買いました。疲れた瞬間に、ふと気に入った絵に目をやる。これだけで癒されることがあります。気に入ったものを近くに置いておくのは、大切なことです。さて、絶賛執筆中の昨今。なんせミュージカルなんで歌詞も考えなきゃなりません。けれどこれは、なかなか楽しい作業です。本日は新しい仕事の打ち合わせでした。初めての打ち合わせは、いつも緊張します。緊張するのは悪いことではないと思っています。他人を怖いと思う、他人を感じる、他人を意識する、他人を理解しようとする、これらはとても素敵なことなんじゃないかと思っています。ですから緊張するのは当然だと自分に言い聞かせつつ、日々を過ごしております。さてホン書き。これは他人ではなく、自分との戦いであります。

佳境

2012-03-07 01:30:05 | ホンのこと
よしよし、もう少しなのですよ。一応もう行けてると言っても過言ではないのですが、今回のホンはなにぶん、頭がとっちらかるのですよ。ぐちゃぐちゃのわちゃわちゃですよ。みんなも待ってるし作曲のノノさんも待ってるし、きっと色んな人が待ってるので、なんとかちゃんと仕上げたいもんです。ここからなんです、ここから今回は頑張らなきゃいけないホンなのです。ここからがどこからなのかは私しか知りませんけど、私にはここからのやり方がすべてを決める感じなのです。今日は一件打ち合わせがありました。久しぶりに、ずっと前まだデザインの仕事をやっていた頃に一緒に働いていた方にご依頼を受け、演技指導の仕事をすることになった。その方のお話を聞いていて、ぴんとひらめいたものがありました。もちろん、今書いてるホンのことで。なんでもアンテナに引っかかる方なんですけど、ありがたい引っかかりでした。それからもうひとつ、それだね、と思う言葉を別のところから貰いました。こうして色んなものに引っかかりながら、怒涛のごとくキーを打っています。夜にまた思わぬ電話があり、尊敬するある御方から、別件において、お気遣いのある言葉を頂きました。ありがたい。なるほどな…とそこで深く思う。というわけで、疲れましたが、心地良い疲れです。おまけにノノさんから今日届いた曲が半端なく良くてテンション上がりました。嫌なことや辛いことも多いけど、こういうことでまたやり続けるんでしょうね。より良いものを目指して。

難しい方が楽しいのだ

2011-07-31 16:40:25 | ホンのこと
昨日は豊田の後、正手と松野の客演しているお芝居を観に行った。劇場までの道のりはとっても素敵な居酒屋がたくさんあり、誘惑だらけでした。円頓寺商店街のお祭りもやっていて、ついつい覗いちゃいました。お芝居は2人とも試行錯誤している感じが伝わってきました。旗揚げとおっしゃっていたので、色々と悩みつつの上演だったのだろうと感じたりしました。でも観られて良かったです。本日は芸術文化活動アドバイザーの日。2名の相談者がいらっしゃいました。北海道の台本を進めています。前々から温めていた事があり、それが果たして出来るのか…試行錯誤です。色々と考えています。というわけで急遽、近場の温泉宿で台本書いてきます。文豪のような事をしちまいます、下呂に続き。しかし下呂に行ってみて分かった事は、旅はなにかを確実にくれるという事。旅でなくとも環境の変化が与えてくれるインスピレーションは大きい。いやもちろん普段のリズムから貰えるものは多々ある。昨夜は、とあるものをテレビで観て感動。これは次に使える、いやむしろ使ってやる試してやると確信した方法があります。大変になるのはあおきりのみんななんだけどね。「難しい方が楽しいから」という台詞を『漂流裁判』で書いたのを、ふと思い出しました。いわゆる「ラクな楽しいこと」ばかりで暮らしていたら、なんにも楽しくなくなる。そう思うわけです。難しい時がチャンスだと、しみじみ感じます。さて宿も予約したし、自分を見つめ直してきます。資料もたんまり買い込んだぜよ。

ざくざく雑記

2011-06-26 15:05:06 | ホンのこと
午前中。『夏の夜の夢~から騒ぎの森~』を書き上げてプロデューサーにメール。『夏の夜の夢』を基にしたアテネの森の妖精たちに焦点をあてたお話です。その後、『はだしのゲン』の新しい登場人物表を演出のほりみかさんにメールしてからホン直しを続ける。あまりに身体が休息を欲していたので、アペゼに行って風呂とサウナ。その後、ロミロミのマッサージを受ける。身体の歪みを少し治してもらい、急いで芸術文化活動アドバイザーへ。合間に新人公演『妹、帰らない』の資料集めでジュンク堂。夕方からは『はだしのゲン』の配役発表に顔を出す予定。その後はいよいよ『還暦刑事』8月分のプロット作成予定。ところでついつい余計な物を買ってしまう昨今。服とか本とかなんとか。ご褒美と称せば買ってもいいのか。うん、いいのだ。今月は仕方ないのだ。燐光群さんが観られなくて非常に非常に残念…。そういえば、昨夜は久しぶりに元相方から電話。漫才のじゃないですよ。漫才やってませんから。少年ライブラリィのです。案の定、用はなかったらしい。久しぶりに話したらとても面白かった。ああ、それはそうと加藤奈々嬢に会いたい。そうだ、今日は大屋愉快の誕生日だったので、徹夜明けの早朝にメールを送ってみました。客演、頑張ってるんだろうか、あいつ。

理由なんていらないのかも

2011-06-24 15:04:04 | ホンのこと
とにかくカタカタカタと書いております。ひたすらに書いております。やはり書くのが好きなんだという実感はあります。なんだか書いていると心が洗われる感じがします。心の洗濯ってヤツです。多方面に少しずつご迷惑をおかけしつつ、仕事をひとつひとつこなすつもりで進んでおります。身体が資本なので、身体を壊さないようにいたわりつつ、前に進む感じであります。この怒涛の時期を乗り越えれば、なにかが見えてくる、そんな気すらしてます。あたい、意外と前向きなヤツなんだと最近気づきました。今日は夜は知立です。いつものみちこと、本日は舞台美術の松井組も一緒です。ところで『気分屋』の中で書いた「世の中全部の事にさ、全部ちゃんとした理由があったらいいのに」という台詞が結構気に入っています。たまにそう思ったりするわけです。たとえばなかなかホンが書けない理由とか、別にはっきりしてませんからね。でも理由があったからと言って、安心するかというと、そうでもないんですけどね。ああ、さすがに眠いわい。

そう、楽しんで

2011-05-16 12:28:01 | ホンのこと
昨日は徹夜の勢いで『気分屋』の直しを進め、午後から遅れて稽古に合流。イチから細かく稽古していく。前から気になっていた流れがあり、再度考えてみる事にした。がっつりの稽古の後、CBCラジオドラマの本を出るメンバーで読んで貰う。『おふくろ』で一緒だったオイスターズの二瓶翔輔くんも出る事になったので、一緒に。さわやかで渋い声です、二瓶くん。夜、メールを確認したら、中学生日記はめでたく脱稿とのこと。あとはディレクターさんの領域。ありゃ、きっと面白いものになると思います。今日は朝から『はだしのゲン』のホン書き。ようやくがっつり着手できる。『夏の夜の夢』の配役表も送らなければならない。東日本大震災のチャリティー朗読『やり取り』についても少しずつ進める。これは会津に住む母と名古屋に住む娘のメールのやり取りを朗読するもの。出演は、またご一緒できて光栄な俳優館の中田裕子さんと昨年のAAF戯曲賞の上演での好演が光った元山未奈美さん。演出はむすび座の木村繁さん。嬉しいメンバーです。6月5日(日)に東京の笹塚ファクトリーで上演します。20分のものですが、この日は色々なものが観られると思いますので、ぜひぜひ足をお運びください。さて午後からヒューマンアカデミーの授業です。ホント色々とありますが、楽しんでます。そしてなんにしてもホント勉強になります。面白い。しかし身体が資本なので、今週どっかで癒しの時間を取ろうと思います。うまいこと。

気分は大事なのさ

2011-05-09 23:53:07 | ホンのこと
午前中いっぱいまでかかり、日記の初稿をメール。色々と考えつつ現状報告のつもりで。なんだかもっと掘り下げたくてたまらない。午後からはヒューマンアカデミーの授業。遅れそうになり急いで向かっていたら自転車のみちこと偶然会った。夕方、『気分屋』のホン直しを怒涛の如く進めて、稽古に持っていった。こないだの稽古のおかげで直すポイントが見えてきた感じ。色々な方から身体の心配をして頂き、恐縮……。ここに来てなにかが覚醒してきたのか、めちゃくちゃ元気になってまいりました。マジ大丈夫です。『気分屋』に身体を左右される気分屋なんですな、あたしゃ…。今週末のとよた児童劇のオーディションや東海ラジオ収録の準備もちょこちょこと。写真は先月末に訪れた広島での取材にて。負の世界遺産と呼ばれている。青空に映えた姿が、美しくて怖い。

聞く、話す、で、書く

2011-05-02 02:29:31 | ホンのこと
スケジュール調整などに追われる。いかんいかん、なんだか頭がぼけていたようです…。あたい、思っている以上にダメな子でした。いや、この歳で『子』もねぇけどさ。あおきり『気分屋』稽古はがっつりと。『気』だ、『気』なのだ。夜は会津から来た家族(父、母、弟)に会い食事。元気そうで良かった。鉄板焼きでなんかすんごい肉が出てきて、こりゃ食いだめだって感じだった。その後、東京でやる、東北支援企画の台本の取材として、家族から色々聞き出す。震災からこれまでの、色んな状況が見えてきた。この勢いで書きたいものだ。帰宅してから日記のディレクターさんと電話。今回の根底のようなものが聞けた、話せた気がした。早速書き出してみよう。ところでCBCラジオドラマのキャスティングもほぼ決まったようで一安心。詳細はまた、お伝えします。一休さんを見習おう。「慌てない慌てない、一休み一休み」。実質、休みっつーのは今後ほとんど無いのだけど、なんとか捻出してやろうと思ってます。