喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

あっちこっち

2013-04-28 16:50:52 | 芝居のこと
ミュージカル『世界どうぶつ会議』は書き上がり、あとは演出のほりみかさんとの打ち合わせ次第。さて『サーカス家族』と某シナリオを同時進行で書き出そうとしている。昨日は『サーカス家族』の日。行って観て調べて、参考にする。シナリオの方はまず構成から考えようとしている。今日は『世界どうぶつ会議』の一般オーディションのため、俳優館アトリエへ。作家なので少し覗くつもりで、と思っていたら審査シートが配られたので、一転、気を引き締めて出会ってまいりました。色々な方がいらっしゃって、出会いって素敵だなぁと思いました。今回はミュージカル『はだしのゲン』以来、二度目のほりみかさんとのタッグ。みかさんは相変わらず凛としていて素敵です。作曲はグッチーズの雨宮賢明さん。むろん『ハッチポッチステーション』は観ていたので、曲をつくってくださるのがとても嬉しいです。『きよしとこの夜』の音楽担当でもいらっしゃいます。ああ、いよいよ5月がやってきます。いよいよ…。

長いあっという間

2013-04-21 00:11:55 | 芝居のこと
長いような、あっという間のような、一ヶ月ロングラン。あおきりみかん『迷子の部屋』、いよいよ明日で千秋楽です。チケットは完売してますが、当日券は少し出るようです。おかげさまで、こちらで用意した当日パンフレットが足りなくなりそうな勢いです。嬉しい悲鳴で、ありがたいです。より良くしたいと思いつつ、自分だけではなく、関わるみんなの力が折り重なって良くなっていくものだ、と実感しています。さて、長い公演だと、平行して色々なことが進んでいきます。俳優館のホンをなんとか書き進めつつ、同時にもう一つ、あるシナリオの構想を練りつつ、あおきり次回6月公演の資料を探すという、なんだか凄いことになってますが、なんだか相乗効果で思い付いたりして、頭というのは甘やかさない方が動くんだなぁと実感しています。いや、ある意味、色んな栄養を与えてるわけだから、逆に甘やかしてるという方が適切なのかも。写真はとあるホンのシナハンで、訪れた場所に咲いていた八重桜。実家の庭にあったのを思い出す。私の中で、桜と言えば、これなんだよなぁ。あ、べつに会津出身だからではありませんのよ。

電気ブラン

2013-04-16 19:29:40 | 芝居のこと
天野天街さんに差し入れで頂いた、電気ブランを、部屋で飲んでみた。初めて飲む。これが噂の電気ブラン。なるほど、美味しくて飲み口はいいが気づいたら凄く酔っぱらいそうだ…。ほんのちょっと飲んで、ちびちび飲んで行こうと決めた。さてさて、朝はいつものモーニングがてら、資料を読む。午後はがっつり打ち合わせ。その後、むろん、ホン書き。今日中にホン書きの目処が立つといいなぁ。

言葉

2013-04-15 13:16:58 | 日々のこと
名古屋テレビ塔で『迷子の部屋』は続いてます。とうとう最後の週になりました。私の出演続投が決定しましたので、よろしければ。水曜と日曜千秋楽は満席。木、金、土は、若干ですがお席あります。私は俳優館『世界どうぶつ会議』のホン書き、次回あおきりみかんのホンの構想、とあるホンの構想、名古屋市事業団『國語元年』の準備、とよたこども創造劇場の準備、などを繰り返す日々です。おっと、もうすぐ学校の授業も始まりますわい。頭を切り替える技はなんとなく掴んできたんだけど、それでもやっぱりメダパニ状態になることはありますな。ありがたく思いつつ、どれも面白がってます。最近感じること。言葉というのは伝えるにしろ書くにしろ、やっぱり吐き出すものなのだから、出来るだけ「良い」ものでありたい。この「良い」の意味はさまざまだけど、傷つけたりするものでなく、傷を治すものであればいいなぁと思います。けれど言葉というのは予想外に荒くれ者ですので、うまいこと距離を取って付き合っていきたいものです。

2013-04-10 15:09:15 | ホンのこと
自分のほぼ日手帳に、写真のようにルオーのはがきを入れてたら「素敵な手帳だね」と褒められました。やった。ヤマザキマザック美術館で買ったヤツです。他にシャガールのはがきも買いました。疲れた瞬間に、ふと気に入った絵に目をやる。これだけで癒されることがあります。気に入ったものを近くに置いておくのは、大切なことです。さて、絶賛執筆中の昨今。なんせミュージカルなんで歌詞も考えなきゃなりません。けれどこれは、なかなか楽しい作業です。本日は新しい仕事の打ち合わせでした。初めての打ち合わせは、いつも緊張します。緊張するのは悪いことではないと思っています。他人を怖いと思う、他人を感じる、他人を意識する、他人を理解しようとする、これらはとても素敵なことなんじゃないかと思っています。ですから緊張するのは当然だと自分に言い聞かせつつ、日々を過ごしております。さてホン書き。これは他人ではなく、自分との戦いであります。

報告

2013-04-09 11:39:01 | 芝居のこと
週末からずっとバタバタしておりました。金曜の夜の本番後に、うちの大屋愉快が体調不良で降板いたしました。幸い、大事には至らず、ただいま本人は順調に回復しております。皆様には、大変ご心配をおかけしました。大屋の出演を楽しみにしていてくださった皆様、誠に申し訳ありません。

そして大屋に代わりまして、土曜から急遽、私が代役で入ることになりました。いきなりの出演というのは、3倍界王拳みたいなものです。週末から月曜にかけての怒濤の4ステージが終わり、残り10ステージになりました。完売の回もございますが、まだお席に余裕のある回がございますので、ぜひその目で『移動型・純愛ファンタジー喜劇』を観てみてください。

本番の毎日とは別に他の事も絶え間なく進んでいくもので、新しい仕事の打ち合わせが幾つかあったり、ホン書きにあくせくしたり、しております。4月は気を抜けない月になりそうです。旅行の夢は、露と消えるか。いや絶対行ってやるさ。やるともさ。

『動物会議』

2013-04-05 15:10:02 | 芝居のこと
ずっと、ケストナーの事を考えている。『動物会議』の作者で『ふたりのロッテ』『飛ぶ教室』、いくつもの素晴らしい児童文学を生み出している作家だ。もちろんそれだけでなく、幅広い世代に愛される本、詩をいくつも書いている。ケストナーには、ナチスに抑圧され本を書くことを許されない時期が長くあった。ちょうど私くらいの年齢の時だ。それは辛かったに違いない。目の前で燃やされる本を見た時の苦しみは、どんなに大きかっただろう。同じ時代を生きているわけではない。けれど私も物書きの端くれとして、書くことを禁じられたらどうなるだろうかと考えてみることは出来る。……燃えるだろう。なんとしてでも書こうとするだろう、このエネルギーを生きてるうちに絶対に消費してやろうとするだろう。彼の児童文学は、児童文学の名を借りた大人向けの文学ではない。柔軟で視野が広く、純粋な批判性を持っている子どもという存在こそ、これを真っ先に理解してくれるだろう、と思って書かれた本だと感じている。中途半端な知識より、単純で鋭敏な感性が、ものを動かすことがある。『動物会議』の動物たちにも、通じる感性だ。てなわけで、頭ん中ぐるぐるしたところで、進めよう。…『世界どうぶつ会議』。

受賞パーティーの、出し物までの道のり

2013-04-04 14:06:46 | 芝居のこと
昨日。演劇評論家・安住恭子さんの和辻哲郎文化賞の受賞パーティーだった。受賞した著書は、「『草枕』の那美と辛亥革命」。演劇関係から、テレビ局や新聞社から、それぞれの道でご活躍の方々がいらっしゃっていた。私なぞはどうやら年齢的にも一番下で、ひよっこみたいなもん。その交遊関係の広さに、改めて安住さんの人柄を感じた。私、実は数日前に司会である、ぴあの小島さんから、安住さんの本の朗読を頼まれていた。リーディングを演出したことはあっても、自分が朗読したことなんぞは皆無に等しい自分が、そんな大役をこなすことが出来るのか、とドキドキしていた。しかし安住さんの本は、たおやかで歯切れ良く、すっと自分の中に入ってくる文章で、また内容も面白く、夏目漱石『草枕』の那美のモデルである前田卓(つな)という女性に、ぐいぐい惹き込まれた。この本と仲良くなれるかもしれない…と光明をちょびっと見出だしながら、読む箇所を選び、空いてる時間を見つけて稽古してみたのだ。改めて自分の声を録音して聞くと、低くて面白い。クリリンの真似してたなぁ、中学生の時。なんてことを思い出した。そんなこんなで、当日。朝、髪を切り気合いを入れる。いざ会が開始した。小林正和さんとキャロさんご夫妻による面白い花束贈呈から始まり、天野鎮雄さん山田昌さんご夫妻による乾杯の音頭。偉い方々のご祝辞、北村想さんのかっこいいギターとお歌…と会は進んでいく。おや…あたいの出番が回ってこない。小島さん、あたいはいつですか?あたいの出番は…。呂律が回らなくなったら困ると思い、この日は烏龍茶で過ごしていた。隣でノノヤママナコさんが「飲んじゃえ飲んじゃえ」と言ってくる。飲んじゃダメだ…飲んじゃダメだ…。会はさらに進み、てんぷくプロ、アベックビーズの方々の素敵な出し物があり…、まだ出番が来ない。そしてようやく林イズミさんからお声がかかった。「かのめちゃん、出番だよ。出し物のトリだから」。マ、マジすか。途端に乾くノド。「…う、う、烏龍茶を貰えますか」。舞台袖でお茶を飲み、気持ちを落ち着ける。小島さんから名前を呼ばれる。いざ本番。朗読をやっているニシムラタツヤ氏に電話して聞いた言葉を思い出す。「自分の声を聞くこと」「読み聞かせるのではなく、自分が読む」。きっと自分が本の内容を楽しみながら読めたらいいんだろう…と思いつつ、あっという間に本番が終わる。なんとか噛まずに読めた。おらなんとかやれただ、何故か心の中で悟空的しゃべりになる。安住さんは横でにこにこしながら聞いていてくださった。席に戻る途中、想さんに「良くやった」と握手していただいた。はせさんには笑いながら「お前朗読下手だなぁ、だけど下手さが可愛いなぁ」と言って頂いた。天野天街さん、小堀純さんも「凄く良かった」と声をかけてくださった。他にも沢山の方に、良かったと声をかけて頂けた。安住さんから「あなたが読むって知らなかった。涙出そうになった」と言われた時に、こっちが涙出そうになりましたわ。その後はようやく飲んで、色んな方とお話しして、歩いて帰路。歩きながら、小島さんたちの期待やお心遣いを感じ、感謝の気持ちでいっぱいになった。で、帰宅して、どこがどうだったのかを一人反省と反芻。松井みたいでやだな、と思った。でもあいつはいつもこんな気持ちで反省してるんだろうな、と思った。ふと、クリリンの真似、今は出来ないなぁきっと、と思った。クリリンが出来たということは、ルフィーも出来たんだろうな、と思った。

中日新聞夕刊

2013-04-02 22:00:48 | 芝居のこと
4月1日の中日新聞夕刊に『迷子の部屋』が、どどんと大きく取り上げられました。今日は休演日だけど、やること満載。とにかくホン書きを進める。ふと、好きなカフェに寄ってコーヒーを飲んだら、とても元気になりました。コーヒー万歳。コーヒーのおかげで生きてるね、あたしゃ。

新年度とは

2013-04-01 14:54:21 | 芝居のこと
新年度。新年より新年度の方がやる気になるのは、新年から今までの間に決めた事を守れなかったからでしょう。その、とりこぼした分を新年度からなんとかしてやる、という安直な考えに相違ありません。新年度とは、新年をやり直すために再度与えられたチャンスです。とにかく、気持ちを新たに行きたいもんです。今日発売の『月刊なごや』に私のインタビュー記事が載ってます。よろしければ読んでみてください。