喜劇な日々

名古屋の劇作家、鹿目由紀のほんの少しだけ喜劇的な毎日を、綴ります。

女は比例する

2007-01-31 13:04:44 | 芝居のこと
次回のあおきりみかん、タイトル決まりました。

劇団あおきりみかん其の拾六
『上空劇場、さようなら』
作・演出 鹿目由紀
○名古屋公演
2007年5月17日(木)~20日(日)
愛知県芸術劇場小ホールにて
○東京公演
2007年6月8日(金)~10日(日)
池袋・シアターグリーンにて

愛知県芸術文化フェスティバル参加作品。
共通テーマは『ココロ』。乞うご期待。

それから。
演劇人冒険舎さんの巡回公演のタイトルも大発表。

演劇人冒険舎 学校巡演作品
『ねがいごとパズル』
作・演出 鹿目由紀
2007年9月頃より小学校巡回予定

詳しくは、冒険舎のホームページに随時アップされるかと。
http://www.bhoukensha.co.jp/
お楽しみに。

3月は、教えているヒューマンアカデミーの生徒の進級公演。
それから『舞台・中学生日記』も控えております。
詳しくは、あおきりみかんのホームページでご確認ください。

最近、思ったこと。
女の人は、褒めましょう。
可愛い、綺麗、素敵、いい女…。
女性は、褒めた分だけ、きちんと美しく成長する生き物です。
はい、きちんと比例しているのです。
ましてや『産む機械』なんていう失言大魔王は、ダメダメです。
うっかりだろうが何だろうが、言っちゃった事に変わりありません。
いわゆる言霊ってヤツです。
そんなうっかりさんが、美しくなる事の邪魔をしてるんです。
あのね、くれぐれも邪魔しないように。
邪魔しても、何も良いことはありませんよ。
だって、素敵な女性が沢山いる方が潤うでしょ。世の中。

試してみると

2007-01-30 23:41:55 | 芝居のこと
あおきりみかんの基礎稽古、開始。
早速、神谷演出で教わった事を自分なりに利用してみる。
相手を感じる稽古。
やはり皆、視覚的なものに頼る傾向あり。
相手との普段の空気感や距離感が、舞台に生んでいた弊害を改めて認識。
視覚ではなく、皮膚感覚で感じるように。
鋭敏に、繊細に…。
劇団に足りないものは、その辺りにあるのだ。
その辺りをどんどん、深く掘り下げて行きたい。
私も松井とやってみる。
『かぼちゃ』の時に川瀬さんや池野さんとやった時とは、また全然空気が異なる。
結構、調子に乗って駆け引きしてみる。
面白い。松井がインパラのように見えた(何のこっちゃ)。
久々の劇団稽古は、新鮮な感じ。

祭りが終わる

2007-01-29 20:48:32 | 芝居のこと
劇王が終わり、ほっとする。
鹿目ホン、松井演出の『乙女は祈らない』は、Aプログラム2位。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。
他の人に演出を任せ、外から見るというのは、色々な刺激をくれることだ。
いやはや、勉強になりました。
ありがとう『乙女』チーム。お疲れ様。

鹿目出演の『かぼちゃ』も、Bプログラム3番目で決勝残れず。
しかし、安住恭子さんには「一番面白かった」という評価をいただいたり。
松本祐子さんには、打ち上げで「凄くいやらしくて気になった」と言われたり。
だけど、松本さんもわかぎゑふさんも出演していたのが私だとは気付かなかったようで。
「え、あのケータイ見てたの、かのめちゃんやったん!」
と、わかぎさんに言われました。
3人で作った空気感は存分に感じてもらえたので、個人的には良かった。
演出の神谷さんには、本当に感謝しております。
良い作品に出させて頂きました。

27日の打ち上げで、色んな人と話す、話す、話す。
『かぼちゃ』の作家さん、松田清志さんに感想を聞くことができた。
概ね気に入っていただけたようで、ほっとする。

28日の決勝。
佃さん、柴幸男さん、品川先生の巴戦。
佃さんのは、場当たり、ゲネプロ、Aプロ予選の時(これは袖から)と3回観た。
竹内銃一郎的やり取り。大の男が3人、バカみたいで好きです。
品川先生のお芝居は、『木村庄之助まつり』。
後で打ち上げの席で聞いたら、品川先生は庄之助さんファンだったそう。
出演してもらえただけで幸せだとおっしゃっていた。

結果は、柴さんが優勝。納得。
私は彼の作品をゲネプロで観て、超釘付けになりました。
他の長編作品をぜひ観てみたいです、劇王(と呼んでみる)。
打ち上げで話したら、柴さんは一宮出身の方なので、高校の時『殺人は突然に』(あおきりみかん其の弐)を観ているらしい。うわぁ。
出演していた内山ちひろさんも、『困ったさん~』の東京公演を観ているらしい。うわぁ。
服部景三先生(こと木村庄之助さん)や不二子さん(木村仁美)に気付いて、驚いていた。

バラシが終わり、東海支部メンバー中心のこじんまりとした打ち上げ。
鍋がおいしかったです。栗林姉さん、キタミさん、お疲れ様です。
今回、裏方を手伝ってくれたB級遊撃隊の山積かだいさんと楽しく話す。
かだいさんは、可愛い。マジ可愛い。
何か「こいつぅ」ってこづいてしまいたくなる可愛さ。
もっとお友達になりたいなぁと思った。

ところで、劇王の期間中に色んな方に誕生日を祝っていただきました。
『乙女』チームから素敵なお花を貰ったり。
観に来てくれた人々がわざわざ楽屋を訪れてくれて、可愛いものやら美味しいものやら…。
北村想さんからも「財布に入れておけばお金がなくならない」と、想さんのお財布に10年入っていた金色のカフスのような物を頂き、感激。
この場を借りて、御礼申し上げます。
ありがとうございました。31歳、充実させたいと思います。

とにもかくにも、無事に終わった。
ホンも書けて、役者もやらせてもらえて、ありがたいことでした。
長久手文化の家さん、いつもありがとうございます。
だんだん、迷路のような裏の構造にも、慣れてまいりました。
さてさて、次です。

こんな誕生日も良い

2007-01-26 23:16:27 | 日々のこと
今日は、『劇王』Bプログラムのゲネプロで、誕生日。
舞台監督の井上知也さんも。おめでとうございます。
31歳になりました。とうとう、なのか。ようやく、なのか。
「31は女盛り」とある人に言われたが、そうあれば良いけれど。
『かぼちゃ』チームの皆様には「おめでとう」と言われて、嬉しかった。
誕生日とは特別な日だと思っているが、こんな『特別』も良いなぁと。

歳は取るものではない。重ねるものだ。
重ねて深くなり、濃くなり、愛おしくなるもの。

明日は本番。
場当たりでは場の空気、空間と馴染めずにいた。
ゲネプロでようやく、劇場の空気と相撲を取らずに居られた。
他のチームも色々。バラエティーに富んでおりました。
Aプログラムの松井演出の方もどうなっているのか、楽しみ。
皆様、ぜひともご来場を。

ここ数日の色々

2007-01-21 20:50:53 | 芝居のこと
あれやこれやしていたら、数日があっという間に流れていた。

昨日は、『乙女は祈らない』の通し稽古を観に行く。
始まりの雰囲気は良かったが、動き出してからが良くなかった。
あれこれ、言って(言い過ぎて)帰る。自省。
だけどまだまだ面白くなる余地、大いにあり。
本番までの盛り上がりに期待してます。

今日は、長久手文化の家の音楽室で『劇王』の全体稽古。
各チーム、割り当てられた時間の中でスタッフさんの前で芝居をする。
その後、簡単な打ち合わせという段取り。
私。緊張でガチガチの上に、稽古場との空間と距離の違いにびびるびびる。
あれぇ。こんなに広かったのね。
そんなこんなで焦って空間負けして、あっという間に終了。
反省して、稽古場に向かう車の後部座席で目立たないように無言でいたら、
「かのめ、不機嫌そうな顔して怒ってるんじゃないかと思った」
と、稽古場に着いてから神谷さんに言われて、びっくり。
げげげ!そんな風に見えたのか。
その後の稽古。
「空間とか距離の違和感を感じられたという事は、感覚が鈍くない証拠だから」
と言う意見にほっとする。おそらく役者全員…ですかね。
それから、頭から返し稽古。
先日、台詞を声量でなく相手に押し込むように言うと、語尾まで届くと言われた。
池野さんに押し込むように…押し込むように…。
ちょっとした動きを指摘される。サジ加減が難しいが、そのちょっとの違いが重要。
流しながら返して、流しながら返して、それから通し稽古。
今までで一番、その場での自分の「つもり」にブレがなかった。
とにかく頭ん中で話そう。激しく話そう。
明日、稽古休みでこれがリセットされないように。

『中学生日記』のホン。もうふた山くらい越えたらゴールが見える。
今から書きます。書きまくりたいものです。

恋愛関係の類型論

2007-01-19 00:39:27 | 読んだ本のこと
以前買った雑誌を風呂で何となく読み返したら『恋愛関係の類型論』と言うのがあった。
買った時は流して読んでいたので、改めて読むと興味深い内容。
ある心理学者による研究で、恋愛関係は6つの類型に分ける事が出来るというもの。
簡単に言うとこんな感じ。

○ルダス型
恋愛をゲームとして捉え、楽しむことを大切にする。交際相手に執着はしないので、嫉妬や独占欲を示すことはあまりなく、複数の相手とも交際することができる。いずれの相手とも距離をとってつき合い、自分のプライバシーに踏み込まれる事を好まない。

○プラグマ型
恋愛を地位の上昇など恋愛以外の目的を達成するための手段と考え、社会的に高い地位に就きたいとか、よい家庭を持ちたいとか、さまざまな目的にそって恋愛相手を選ぼうとする型。

○ストーゲイ型
穏やかな、友情的な恋愛。長い時間をかけて知らず知らずのうちに愛が育まれるタイプ。自分たちも恋愛しているのに気付かないまま時が経ち、気付くと「結婚するならこの人しかいない」と思い当たるような恋愛。仲間意識に近いので、激しい嫉妬や不安はない。

○アガペ型
相手の利益を考え、相手の為なら自分自身を犠牲にすることも厭わない愛。嫉妬をしないで相手に気を遣い、自分のすることに見返りを求めない。お返しに自分を愛してくれることさえも求めない愛。

○エロス型
恋人の外見に強烈な反応を起こす恋愛。きわめて強いひとめ惚れを起こす。胸がときめき、張り裂けそうな感じになる。恋人の中に自分の理想の外見を見つけだし、相手の外見の美しさを褒め讃え、人にも話す。恋愛を至上のものと考え、ロマンティックな行動をとる。

○マニア型
激しい感情を持つ愛。独占欲が強く、憑執、悲哀などの激しい感情を持つ。強迫的で嫉妬深く、熱中し、愛されている事を繰り返し確かめたがる。相手が他の異性の話をするだけで嫉妬心に駆られ、相手の誠実さに疑いを持ったりする。不安が起こると、食欲が落ちたり、腹痛を起こしたり、身体症状が現れることがある。

いやぁ、的確な分類だと感心。
これらにも更に、『位置関係』があるそうな。
この型同士は絶対に理解し合えないとか。
自分はどれだろうと考えたが、一つの型には分類出来なさそう。
プラグマ型以外は、どれもちょっとずつ、思い当たりますな。

稽古の事を書こうと思ったけど、また今度書きます。

必要なのは理性、いらないのは感情

2007-01-18 01:08:59 | 芝居のこと
稽古から帰って来て、テレビをつけたら『オーラの泉』。
毎回観るわけでもないのだが、ゲストが劇団ひとりだったので観る。
その中で心に残った言葉。

悩んで落ち込んだ時
必要なのは理性
いらないのは感情
原因をクールに分析して
解決方法を見つける習慣を

感情を取っ払って冷静に自己分析するのが一番精神に良いという事。
間違いない。難しいが、この方が前に進む事が出来る。
感情の海にどっぷり浸かった所で、苦しくなる一方だったりする。
やりますな、『オーラの泉』。

昨日、今日と夜は『かぼちゃ』稽古。
昨日はそろりそろりとやり過ぎて、反省。
その為か、芯がぶれて、うまく行かなかったを事を踏まえ。
今日は、思い切ってやってみる。
芯はある。弱いけど。臆病にならないように。
それから池野さんとのやり取りの状態を、楽しみつつ考えたい。
どこで状態のきっかけを掴むのか。
池野さんと二人で作って行かなければ。

専門学校の講師も先週から再開している。
神谷さん演出で手に入れた感覚を利用して、稽古してみる。
少し良くなった所もあり。この調子で止まらないで走り続けて欲しい。

人を見ることは、自分を見ること。
自分を見ることは、人を見ること。

ところで。
愚痴や弱音を吐くこと。
愚痴や弱音を吐かれること。
種類は違うけれど、どちらも幸せ。

まさに、空気が変わる

2007-01-15 14:48:04 | 芝居のこと
しかし最近、稽古の事ばかり書いております。
昨日。稽古場のB級さんのアトリエを先に佃班が使用していた。
声だけしか聞いてないが、何やら面白そう。
久々に上田さんにお会いできて嬉しかった。
神谷班が続々と現れ、佃班が明るく去る(主に明るいのは多田木さんですが)。
すると訪れる静かな空気。
同じ空間でも、いる人によってこうも違う雰囲気になるのかと面白かった。
松井班だったら、かなりうるさい事だろう。
だって、松井一人でも十分にうるさい。いや、いい意味でね。
稽古は最初、川瀬さんとのやり取りの『ざわざわ』が薄くなってしまった。
何度かやるごとに取り戻し、ほんの少しだけ役の『芯』に触れた気がした。
腑に落ちるまで、何度も稽古したい。
池野さんとの後半が課題。後、ラストのあれこれ。

稽古後、神谷さんと中学生日記のオーディションについて話し合い。
帰宅して「泥棒でも入ったか!」と思ったが、犯人が私である事に間違いはないのだった。

今日。デザインの仕事を頂いている会社の社長と奥様と昼食。
イタリアンだったが、凄いボリュームで大満足。
今日はぶっ通しで書くつもりだけど、少し眠くなりそうです。

一歩ずつ進め

2007-01-14 14:59:36 | 芝居のこと
昨日は夕方から『かぼちゃ』の稽古。
前半から中盤までを丁寧に。
その場その場の空気が、感覚というか味で掴めては、来ている。
ただ、その感覚を失いたくない気持ちから石橋を叩いてやってしまう。
けれど昨日は川瀬さんががらりと変わり、それに乗っかって変えてみる。
すると、一度思いも寄らず良く流れた時があった。
やはり相手あっての自分だ。相手に乗っかりすぎるのも恐いが、まだ色々試そう。
池野さんとも空気を感じる。
流して稽古すると、空気がうまく流れていき、台詞も空気に乗っ取って出てくる。
だが短く切って何度かやると、あれれ?と思う時が何回か出てくる。
この辺りが芝居の難しいところだなぁと思う。

今日の午前中、舞台『中学生日記』の中学生役のオーディション。
いやぁ。今の子たちは背が大きい。177センチとかザラにいるんですね。
その後、多田木さん、佃さん、神谷さん、中川理紗ちゃんと喫茶店で少し話す。
ホンは一進一退。只今ちょっと苦戦中。
ホンの乗るべきレールが間違ってない事だけは信じているので、このまま書き進めよう。

感覚の記憶

2007-01-13 02:43:19 | 芝居のこと
昨日(一昨日)は劇作家協会の集まり。
劇王の事を色々決定する。
久々にあのベルトを目撃。ライオンが眩しい。
ナビ・ロフトの自販機で『777』が出て、もう一本当たったので徳さんにあげる。
小躍りしました。最近時計でゾロ目を見るのはこういう事だったのね。
ところが帰り道、携帯を落としたうえに踏んづける。
液晶がお陀仏しちゃいました。
それ以外は大丈夫なのだけど、これでは電話がかけられない。メールも見られない。
自販機のラッキーは、こういう事だったのね。
と思っていたら、チョコバットでホームランが出る。
凄い!初めて見ましたホームラン!
しかし、これだと「今日はプラスマイナス何なのか」が分からないではないか。

今日(昨日)の出来事。
携帯は気に入っているし、写真とか色々入っているので修理に。
とりあえず代替機を手に入れる。
夜。『かぼちゃ』稽古。
川瀬さんがお休みだったので、池野さんと私の所をたっぷり。
台本に則した稽古から少し離れ、台詞を言いながら相手を感じる稽古。
ある箇所で、池野さんから強烈な圧迫感を感じる。
感じないようにしてと言われて、しようとしても(しようとするから?)余計に感じてしまう。
ってちょっと、やらしいですね。
そうだ、このせめぎ合いが二人の場面で必要なのだ。
その後、戻って立ち稽古。
こないだ川瀬さんとの所を追ってしまった反省があったので、どうなるか不安だった。
けれど、前とは全然違う空気が相手との間に生まれたのを感じた。
どういう風になるにしろ『感覚』だけは忘れないように、と神谷さん。
そう『感覚』。二人の間に流れる空気の手触り。
今日(昨日)感じたコイツだけは、忘れたくない。