(参考 新約聖書 1954年改訳 日本聖書協会)
4・1~7 天上の御座とその周囲
1.その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。
2.すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
3.その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。
4.また、御座のまわりには、二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。
5.御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。
6.御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後ろにも、一面に目がついていた。
(参考 増訂新版 新約聖書略解 日本基督教団出版局)
・4章からいよいよ本論ともいうべき黙示または幻の記述に入るのである。預言は「主はこう言われる」で始まるが、黙示は「わたしが見ていると」で始まるのが通例である。5章から7章までは7つの封印を解くことが主題であり、8章から11章までは、七つのラッパ、15,16の2章は七つの鉢を傾けることによる七種の災厄のことを主題としている。これらは終末の時に人間が受ける災害であって、言わば3つの階層として組み立てられているのである。4,5章は七つの封印のまぼろしの序曲とみることができる。まず4章においてヨハネは神の御座およびその周辺の状態についてのまぼろしを見、次に5章において子羊なるキリストのまぼろしを見るのである。神は万物の創造者であり、その支配者または歴史の主である。
・《開いた門》いまや神は「ご自分を隠しておられる神」ではなく、自らを顕示される神であることを示している。
・ヨハネはラッパのような声の天使に導かれて天上の様子とこれからおこるべき終末の状況とを示される。
・《御座にいますかた》神の語をさけてこのような間接の言い回しをとっている。
・《碧玉や赤めのう》神は光であり、光を衣のように着ておられるのである。
・《二十四人の長老》彼らは神とともに天上の「長老会」を構成する者であった。彼らは賛美の声に和し、またヨハネに天上のまぼろしの真意を解く者であった。
・《金の冠》キリストも金の冠をつけておられた。
・《いなずまと、もろもろの声と、雷鳴》神の顕現に伴う現象
・《神の七つの霊》聖霊の働きの完全性を示している。
・《ガラスの海》神と人間との間に存在する区別を象徴している。
・《四つの生き物》生き物というのは天使のケルビムであったようである。
・目は知恵を象徴し、多くの目は神の全知を象徴する。
・四つの生き物は、それぞれ、しし、雄牛、人間の顔、わしのような形をしていたと言われている。
4・1~7 天上の御座とその周囲
1.その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。
2.すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
3.その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。
4.また、御座のまわりには、二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。
5.御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。
6.御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後ろにも、一面に目がついていた。
(参考 増訂新版 新約聖書略解 日本基督教団出版局)
・4章からいよいよ本論ともいうべき黙示または幻の記述に入るのである。預言は「主はこう言われる」で始まるが、黙示は「わたしが見ていると」で始まるのが通例である。5章から7章までは7つの封印を解くことが主題であり、8章から11章までは、七つのラッパ、15,16の2章は七つの鉢を傾けることによる七種の災厄のことを主題としている。これらは終末の時に人間が受ける災害であって、言わば3つの階層として組み立てられているのである。4,5章は七つの封印のまぼろしの序曲とみることができる。まず4章においてヨハネは神の御座およびその周辺の状態についてのまぼろしを見、次に5章において子羊なるキリストのまぼろしを見るのである。神は万物の創造者であり、その支配者または歴史の主である。
・《開いた門》いまや神は「ご自分を隠しておられる神」ではなく、自らを顕示される神であることを示している。
・ヨハネはラッパのような声の天使に導かれて天上の様子とこれからおこるべき終末の状況とを示される。
・《御座にいますかた》神の語をさけてこのような間接の言い回しをとっている。
・《碧玉や赤めのう》神は光であり、光を衣のように着ておられるのである。
・《二十四人の長老》彼らは神とともに天上の「長老会」を構成する者であった。彼らは賛美の声に和し、またヨハネに天上のまぼろしの真意を解く者であった。
・《金の冠》キリストも金の冠をつけておられた。
・《いなずまと、もろもろの声と、雷鳴》神の顕現に伴う現象
・《神の七つの霊》聖霊の働きの完全性を示している。
・《ガラスの海》神と人間との間に存在する区別を象徴している。
・《四つの生き物》生き物というのは天使のケルビムであったようである。
・目は知恵を象徴し、多くの目は神の全知を象徴する。
・四つの生き物は、それぞれ、しし、雄牛、人間の顔、わしのような形をしていたと言われている。