風化させずに・・

先日、ＪＦＡハウスで所属連盟の
評議員会がありました。

その際に、震災後に関して、
岩手県連盟の方とお話をさせていただきました。

岩手県内内陸の主要地域に対して
縦に伸びる国道を海沿いに平行線を引くと
岩手県内の被災地域につながるという話から、
「誰もかれも分け隔てなく
カバーできないから横のつながりで
それぞれの地域が被災地を助けよう。」
という運動をしているんだそうです。

それでも、金銭的な負担は多く、
大変な時期を過ごしてきたようですが、
現在では、風化されること忘れられることが
一番の不安だそうです。

「だから観光できてください」、
「今なら観光でも大丈夫ですよ」といわれました。
物見遊山で行ってはいけないと感じていますが、
忘れられるより良いとのことです。

昨年、岩手県ではありませんでしたが、
実際に立った女川港や石巻。

身ぶるいがしました。
ほぼ水平戦と同じ高さに港がある。

根こそぎ持って行かれた港の作りや
それを飲みこんだ津波の高さや勢い。

想像を絶する光景を目視することで、
自然の脅威をいつまでも人々の脳裏に刻むことが
教訓や対策を生み出す。

岩手県内でも、昔ながらの言い伝えを守った地域は
被災せず無事であったという話も聞くことができました。

自然との共存や言い伝えなどの慣習を
意識することで歯止めがかかる世の中になるべきですね。