--いま、なぜこの悪質な組織の欺瞞性を問題にするか--
(本文中の色文字・下線・太線=兼ブログ主編)
藤原弘達 創価学会を斬る 41年目の検証
言論出版の自由を守る会編 日新報道 2012=平成24年
人権侵害・政権簒奪・歴史改竄
創価学会・公明党による言論出版妨害事件を風化させてはならない
--目次は第3回目に掲載--
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【第3章】言論出版妨害事件
=歴史の改竄を図る池田大作・創価学会
・言論出版妨害事件とは
◆ 憲法違反と歴史の書き換え
(1) 言論出版妨害事件の経緯
① 言論出版妨害事件は池田大作の指示と命令で起きた /山崎正友
② 座談会「事実無根」は真っ赤なウソ 業務命令で書店に圧力をかけた
(2) 言論出版妨害事件の歴史的事実の改竄図る池田大作・創価学会
◆ 世間欺く方便だった謝罪講演
◆ 歴史の改竄企てる「新・人間革命」
◆ 政教一致批判も政治的謀略と主張
◆ 故人・藤原弘達を激しく誹謗中傷
◆ インタビューで開き直る池田大作
① 偽造される「開かれた教団」の言論弾圧史 /段勲
② 池田大作怨念のフレーズ「宗教弾圧」 /乙骨正生
◆ 熾烈な塚本元民社党委員長への誹謗中傷
◆ 言論出版妨害の被害者だった塚本代議士
◆ 証人喚問を怖れる池田大作 (~以上、前掲 P.306~)
③ インタビュー /塚本三郎・元民社党委員長に聞く
◆ 歴史的事実を無視した不見識な誹謗だ /塚本三郎
--「聖教新聞」掲載の座談会で、秋谷会長以下の創価学会の最高幹部が、かって創価学会を批判した政治家を激しく非難していますが、その中でも塚本元民社党委員長に対する攻撃は熾烈てす。
塚本…「フォーラム21」に、創価学会が私を誹謗しているとの報道がありましたので、そうした事実があることは知っていました。もっとも「聖教新聞」は読んだこともありませんので、具体的にどのようなことを言っているのかは知りません。
--創価学会は、塚本元委員長が昭和四五年二月の国会で、創価学会・公明党が引き起こした、戦後、もっとも悪質な人権侵害ともいえる言論出版妨害事件を追及し、池田会長の証人喚問を要求したことを激しく非難。「日本の憲政史上に残る宗教弾圧の暴挙だった」(平成一六年七月五日付「聖教新聞」)などと攻撃しています。
塚本…お門違いなんじゃないでしょうか。言論出版妨害事件は、創価学会・公明党が引き起こしたものです。しかも、私の国会の議事録を読んでいただければすぐに分かることですが、私が衆議院の予算委員会で、創価学会・公明党による言論出版妨害事件を質したのは、私自身が、創価学会・公明党による言論出版を妨害するような圧力を受けたからに他なりません。
--昭和四五年二月二八日に開かれた衆議院予算委員会で、塚本元委員長は、自ら執筆した「公明党を折伏しよう」のゲラが、印刷所の学会員によって持ち出され、公明党国会議員を通じて民社党の幹部に出版を中止するよう圧力がかかった事実を明らかにし、創価学会・公明党の人権侵害体質を問題にされ、真相究明のために池田会長の国会証人喚問を要求しています。
もっともこの事実についても創価学会は、「『公明党を折伏しよう』とかいうデタラメな本まで書いた。国会で、そのデタラメ本を振り回して騒いだこともあった」(同)と誹謗しています。
塚本…公明党の幹部から私の先輩である民社党の春日一幸先生に、「塚本の出版を中止させて欲しい」という圧力があったのです。しかし私はそれを断って印刷を強行しました。すると刷り上がった本の印刷状態はムラだらけという最悪のもの。印刷所は名古屋でも一流の印刷所ですから、考えられないような仕上がりでした。しかも書籍の出版と流通を取り扱う取次業者の東販と日販が、『公明党を折伏しよう』の取り次ぎを拒否してきたため、私の本は一冊も書店に並べることはできませんでした。こうした事実を踏まえて私は、創価学会・公明党の言論出版妨害という憲法で保障された言論・出版・表現の自由に抵触する重大問題を質問したのです。
こうした歴史的経過と事実を無視して、「宗教弾圧」だったなどと、一方的に私を非難することは、不見識だと思いますよ。
私の国会質問の内容は、議事録に載っていますから、お読みになればすぐに分かります。創価学会の幹部の皆さんは、私の質問の議事録をお読みになっていないんでしょうね。読んでいれば、こんな事実と異なる発言はできないでしょうから。
--意図的というか、確信犯的発言だと思いますが?…。
塚本…言論出版妨害事件当時、創価学会は厳しい社会的批判を浴びました。その体質が変わったのかどうか、私は分かりませんが、この記事を見る限り、自分たちと意見を異にする人に対する姿勢にはあまり変化がないようですね。
--「聖教新聞」掲載の首脳座談会の中では、亡くなった民社党の春日一幸元委員長を誹謗するくだりもあります。「とっくの昔に死んだから、あまり言いたくないが」(同)などと言いながら「『票狙い』の卑しい魂胆で、学会を狂ったように攻撃してきた」(同)として、昭和四五年に春日元委員長が、国会に創価学会問題に関する「質問主意書」を提出したことを非難しています。
塚本…公明党そして創価学会は、春日先生をはじめ、西村・佐々木の両元委員長にもさんざん世話になっています。その結果、創価学会や公明党の最高幹部との間で、民社党と公明党の合併話まで持ち上がりました。私は、宗教団体と一体になっている政党とは一線を画すべきだとしてこれに反対しましたので、結局、合併の話は頓挫しましたが。その春日先生を悪し様に罵ることに驚きを禁じ得ません。
--塚本元委員長をはじめとする外部の政治家ばかりではなく、いま、創価学会・公明党は竹入、矢野の両元委員長に対しても激しい攻撃を加えています。
塚本…創価学会とすればあれほど支援してやったのだから、ということだったんでしょうが、言論出版妨害事件の時に竹入さんは、田中角栄さんに藤原弘達さんの書いた『創価学会を斬る』の出版中止を仲介してくれるように頭を下げるなど、懸命に池田大作さんを守るために努力したんでしょう。当時、竹入さんも矢野さんもずいぶんと私を非難していました、そうした事実からもわかるように、客観的に言えば竹入さん、矢野さんは、池田さんや創価学会を守るために努力した。社会的評価は別として、創価学会からすればその功績は大きかったんじゃないんですか。
--「聖教新聞」における一連の最高幹部らの発言が示すように、創価学会は自らに逆らう者を滅ぼせと主張しています。そうした排他的な体質をもつ創価学会・公明党が、自民党と連立を組んで日本の政界に大きな影響力を発揮していることは、憲法の政教分離原則の上からも重大問題です。
塚本…創価学会・公明党に対して何かを言うつもりはありません。しかし自民党の諸君には早く本来の自民党に立ち返るべきだと申し上げたいと思います。自民党支持者の多くは、創価学会・公明党を共産党を嫌うのと同じように忌避している。その創価学会・公明党と組むことによって自民党は、本来の支持者を失っていることを真剣に考えるべきだと思います。
国家・社会の行く末を誤らせることのなきよう忠告しておきたいと思います。(取材・構成 /乙骨正生)
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