<サイコパス・池田の“人脈・金脈・性脈”>
創価学会・公明党--スキャンダル・ウォッチング
これでもあなたは信じますか 内藤国夫 (日新報道 1989/06)
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◆ 篠塚 八州
あの山友も気を許せないという男
世間にはあまり知られていない人間だが、学会の陰湿部分を象徴するのが篠塚八州だ。かって、聖教新聞社内には「八州師団」というのがあった。衆院進出を目指した昭和四十一年頃から、聖教新聞社・特別取材部の社員を地下に潜らせてダーティな謀略活動に従事させていた。
その後、篠塚師団は解散。謀略に従事した者たちは、偽装して各界各層に潜り込んだ。
北条浩は、年に一度、彼らを集めて金を渡していた。山崎軍団は、八州師団より少し遅れ、言論問題前後の四十四年頃から活動を開始した。
☆
篠塚は、山崎正友の恐喝事件をでっちあげようとして加担した中心人物の一人である。
何食わぬ顔で山崎正友に近づき、山崎に味方するように装いながら、実は学会側の工作員として暗躍した。シーホース倒産後の整理を手伝うふりをして、乗り込んできたのだ。闇の帝王を自称する山崎も、この篠塚にだけは気を許せないものを感じるという。同じ謀略のプロではあるが、正友的な明るさ、おとぼけがないために、ジトーッとして暗いのだ。
八州師団はこの他にも、日本共産党、民社党、内閣調査室、立正佼成会などに対する謀略活動を行なっていた。現在、週刊誌・月刊誌等で学会・公明党改革を公然と発表している公明党幹部職員の寺谷光二も、当時、聖教新聞社内にいて、この八州師団に組み入れられたことがある。
篠塚は現在、学会の謀略活動からは手を引いている。都内で会社を経営し、かなり羽振りがいい。汚れた仕事はしなくとも、食っていけるようになったのだろう。
◆ 森田 康夫
ただおとなしく気の弱い真面目人間
森田は現在、宗門担当の副会長として知られる。宗門担当になったのは、事務的な能力を買われてのこと。学会と宗門との間を往復する、秘書的な伝達係でしかない。おとなしいのが取り柄。命じられたことは何でも「ハイッ」とやる素直さがある。反面、ネクラ、幅が狭い、小官僚タイプといった性格が災いして、おおむね、職員の間では評判が悪い。
プライバシーに属することだが、実は森田は孤児だった。本当の親の顔を知らない。今の親に拾われ、養子となった。今年、東京都議選に杉並区から立候補し、藤原行正票をごっそり頂載しょうとする森田安孝は、森田康夫の弟。しかし、血がつながっているわけではない。森田にはそういった複雑な過去がある。森田を知る人は彼をネクラだとよくいうが、生い立ちを考えるとムリはない。おとなしく気の弱い、真面目タイプの人間である。
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森田には、もう一つの芳しからざるエピソードがある。かって、森田は学会機関誌『大白蓮華』で「科学の眼」「生物と無生物の間」などの記事を書いていた。これが、岩波新書から出ている『科学の方法』『生物と無生物の間』など数冊の本の完全な盗作。森田は、それらの記事をまとめ、池田の著作として世に出そうとした。単行本として出版が決まった時、盗作にやっと気がついた原島嵩が上田雅一とともに、全く別の文章になるぐらいに書き換えた。世に出回っている池田大作著作の『科学と宗教』という本の類いはこの程度の内容である。
◆ 広野 輝夫、竹岡 誠治
忠実な番犬も今や往時の面影なし
普通、一般企業や政治団体、官僚組織などで犯罪につながるスキャンダルが生じた場合、関係した人々は責任をとって辞める。組織も、そういう人々と縁を切る。それが、社会常識というもの。
しかし、学会にはそのような常識が通用しない。
学会の社会的不正行為を代表する事件に、言論妨害とともに、日本共産党・宮本邸盗聴事件がある。一宗教団体が、公党の最高責任者の自宅の電話を盗聴する。常識では考えられない事件が起こったのが、昭和四十五年五月末のこと。当時、まさか学会の犯行とは誰も知らず、当の共産党でさえ「佐藤内閣と警察、公安調査庁の悪質きわまるスパイ活動」と断定、厳重抗議を党大会で決議したぐらいだった。
悪事はいずれ露顕する。結局、盗聴を指揮した当の山崎正友の暴露証言により、刑事裁判の時効成立後ながら事実が発覚した。首謀者は池田の意を受けた北条浩で、実行行為犯が広野輝夫、竹岡誠治の二人。
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だが、この二人、世間をアッと驚かすことをやっておきながら、ちっとも反省の色がない。むしろ、本人たちはあっけらかんと遊び感覚、マニア感覚で、自慢顔でさえある。
広野輝夫は、事件当時、学生部主任部長という青年部組織の要職にあった。しかし、この人、宗教的確信犯というより、「盗聴したら面白いんじゃない」という軽いノリで犯罪行為に突っ走る。広野は、東海大理工学部在籍中から大のオーディオ・マニア。普段はむっつりしているのに、こと音響関係の話になると夢中になって喋りだす。山友から盗聴の依頼を受けると、早速金をもらって秋葉原へ。エレクトロニクス部品を買い漁って、盗聴機を製作した。
竹岡は盗聴事件の後、学会の会合の運営や整理、大石寺三拝の輸送を任務とする全国組織、創価班の第二代委員長についている。
「学会のためならどんなことでもやれ」池田は創価班の会合で、常にそう“指導”してきた。常識ある人なら「バ力なことをいうな」と反発して当然。
だが、竹岡は好機到来とばかりに、率先して電信柱に盗聴機を取り付けた。近頃珍しい単純男である。
世の中、情報化社会。単純男は危なくて使えないというのが、世間の常識。しかし、学会では事情が違う。単純明快に「池田先生のために、学会のために」の一言でどんな非常識なことでもやってのける人間が、信心があるとされる。
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竹岡は、宮本邸の盗聴の他にも、日蓮正宗総本山・大石寺の反学会僧侶の吊し上げに暗躍したり、他宗派僧侶に対するスパイ活動を行なうなど、陰湿な手口の専門家だ。「社会がどういおうと、学会のためならなんでもやる。それが仏教の正義だ」との“池田指導”を真に受けて、そっくりそのまま実践した典型が竹岡である。
広野にしても竹岡にしても、自分のやったことがどのような結果をもたらすかについて、深く考えたり反省したりしない。「学会のためにやれ」といわれたから、やっているにすぎない。
動機が単純なのだ。
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単純といえば、盗聴事件の是非、有無を問う裁判で、裁判官もびっくりしたという、こんなやりとりがあった。刑事犯罪としては時効で責任を問われずとも、民事紛争としては損害賠償を被害者側が請求できる。
「被控訴人の精神的苦痛を慰謝するにたる金一〇〇万円を損害賠償すべきである」(一、二審とも)との判決が出た裁判でのこと。原告側の反対尋問の最中に、次のようなやりとりがあった。
広野は、電信注に取り付けた盗聴機が宮本邸の植木が刈り取られたために丸見えになったので取り外そうとした、と証言した。これが、実は真っ赤な嘘。
原告 (何枚かの宮本邸庭のうっそうと生い茂った植木のある写真を出して)写真左側の木の茂みが宮本さんのところでしょう。
広野 はい。
原告 (他の)写真はいずれも同じものですね。
広野 これは参ったです(大声で)。
単純に「裁判で嘘をつけ」といわれ、すぐにバレてしまった。そして、このあっけらかんぶり。
広野輝夫は現在、第三文明社の一平社員として捨て扶持を与えられている。盗聴犯が一般企業に就職できるはずもなく、暗い毎日を送っているとのこと。竹岡は最近、学会本部から聖教新聞社の広告局に左遷された。こちらも、造反しないように、最低限の食い扶持を与えられているに過ぎない。哀れではあるが、自業自得。誰も救いの手を差し伸べようとはしない。
-----(161P)----つづく--
〈目次一覧は、本項第2回「H30/8/12」に登載〉
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