今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

きのこの日

2006-10-15 | 記念日
今日(10月15日)は「きのこの日」
日本特用林産振興会(農林水産省の外郭団体)が1995(平成7)年5月の総会で制定。
10月はきのこ類の需要が高まる月で、その月の真ん中の15日を中心に椎茸を始めとするきのこ類の消費PRを行っていこうということからとか。
本当に日本人は、今頃の時期になると、松茸のことが気になるね~。松茸の一番の魅力は、やはり、香りと、食感だが、唯、難点は、少々高いことだ。短い期間の食べ物だし、昔と比べて取れる量が減ってきている上に、今のところ松茸は、養殖ができないものだからね~。
唯、その松茸、今年は例年になく豊作のようだ・・・・といっても、国産のもの少々安いからと言って、お手軽に食べれるという代物ではないが、例年よりは、口に出来そうだね。
気温 降水量から松茸発生時期を予測する 2006年↓
http://www.asahi-net.or.jp/~jj6k-nkjm/matu/matu_kenkyu_hassei2006.html
「きのこ」は、倒木や切り株などによく発生したことから「木の子」と言われるようにったそうだ。
「きのこ」は、植物の分類上は、菌類に属するもので、胞子で繁殖している。また、きのこの細胞には葉緑素がなく、自力で生育することができない。そのため、樹木や落ち葉などに菌糸を張りめぐらせ栄養源としている。そして、胞子を生産するために菌糸の集合体である子実体(しじったい)を形成する。この子実体を「キノコ」(菌、茸、木の子)と呼んでいるが、「キノコ」という語は学術用語というよりは日常語であり、そのため、専門家の間では「キノコ」と片仮名書きするより「きのこ」と平仮名書きする方がふさわしいとする意見が根強いのだという。植物に例えると、きのこの胞子は種子に、子実体は花に相当するのだそうだ。
森の産物である「きのこ」は古代より食用にされていたようだが、きのこに関する文献として、最古のものとしては、『日本書紀』巻十に登場し、「応神天皇十九年十月吉野宮に行幸の際、献上品に栗(くり)菌(たけ)年魚(あゆ)を贈る」という記録があるそうで、この「菌(たけ)」が、どのようなものであったかは分からないが、奈良時代(720年頃)には献上品になる程価値のあるものだったようで、『万葉集』巻十にも「高松の この峯もせに 笠立ちて みちさかりたる 秋の香のよさ」という歌があり、「笠立ちて」・「香のよさ」からマツタケを詠んだ歌だと推定されているそうだ。ただ、奈良時代、三笠山(奈良市)には、マツタケがあふれるほど生えていたらしく、官吏の夕げの膳(ぜん)には、連日焼きマツタケが並ぶことで、「もう飽きた」という声が上がったという。平安時代になっても人気はなく、「古今和歌集」や「新古今集」には載っていないようで、やっと「梁塵秘抄」に出てくるという。
平安時代末期に編まれた歌謡集「梁塵秘抄」(編者は後白河法皇。1180年前後の作。)には、「聖の好むもの 比良の山をこそ尋ぬなれ 弟子やりて 松茸、平茸、滑薄(なめすすき) ・・(略)」(修験者の好物なら 比良の山で探すといいよ弟子をやって 松茸 平茸 榎茸 ・・・)との記述があり、マツタケを好んだのは、どうも僧侶のようだという。以下参照。
登録番号86 マツタケ - 勝手に関西世界遺産 - 関西(asahi.com)↓
http://www.asahi.com/kansai/kansaiisan/OSK200609220009.html
安土桃山時代から江戸時代初期まで、京都の鹿苑院(金閣寺)の首座が書きつづった日記では、秋になるとマツタケを贈り合い、吸い物で酒盛りをしたり、時には赤松林の中で焼きマツタケを楽しんだりしている。この頃には公家の間でもマツタケは広まり、天皇家の調度品の管理をしていた山科家の日記にも同様の記事が出てくるそうだ。
どうやら、古代より森からの恵み「きのこ」の中でも、香りのよい「松茸」は、秋の味覚として親しまれていたようだが、飽きるほど食べれた時代があったなんて羨ましい限りだが、思い起こせば、私が子どもの頃など、確かに、「松茸」など、そんなに高額ではなく普通に、家でたべていたよ。それにしても、今は、ムチャクチャな値段だよね~。
きのこの種類は非常に多く、マツタケ・シイタケ・シメジなど食用としてお馴染みで、美味なものが多いが、「香りマツタケ」「味シメジ」なんて、味の面では、シメジがマツタケより上と言うが、私には、やはり、マツタケの方が美味しいように思うが・・・これは、なかなかマツタケが食べられない貧乏人の僻みかね~。
もしシメジがマツタケより美味しいなら以下に、安上がりで美味しいという最高の献立が載っているよ。
香りマツタケ味シメジ、両方の良い所取りした 絶品茸ご飯↓
http://allabout.co.jp/gourmet/cookingabc/closeup/CU20060921A/
又、「きのこ」にはベニタケ・テングサダケのような有毒なものもあるし、、アガリクスやメシマコブ、サルノコシカケなど、医薬としてのみ用いられているものも少なくない。昔の人々も菌(きのこ)が持つ不思議な効用を知っていたようで、マツタケは胃腸病の薬とされたり、産後の腹痛治しに用いられたり、石突(いしづき)は安産の妙薬にも使われていたそうだ。
現在、「きのこ」には、特定の樹木によく発生したことから、椎茸(シイタケ)、榎茸(エノキダケ)、松茸(マツタケ)などのように樹木と結びついた名で呼ばれているものがあり、これらには、「きのこ」に「菌」ではなく、「茸」(たけ)という字が、あてられているが、どうしてきのこに「茸」という字がついているかについて、以下参考の「マツタケ(旬のカレンダー 野菜編」AJINOMOTO)」に面白い事が載っていた。それは、「茸」の漢字には、大人の人が「松茸」を見て連想するものの意味があるかららしい。ちょっと書き辛いので、以下で見てね。
マツタケ(旬のカレンダー 野菜編」AJINOMOTO↓
http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/calendar/vege/vege_40.html
最後に、イギリスでは日本産のキノコが大人気であり、キノコから抽出した菌を使った人気商品「クオーン」は植物性たんぱく質の塊で肉の代用品となり、ベジタリアンやダイエット中の人にもお勧めだとか。私は、食べた事ないので知らないのだが、どんなものなのだろうね。もう、そろそろ、健康志向の日本でも売られているのかな。以下で「クオーン」がどんなものか少し分かるよ。
ミリアムのキッチン 中華風ロールレタス/クオーンソーセージと野菜の煮込み↓
http://milliamm.blog39.fc2.com/blog-entry-331.html
参考:
日本特用林産振興会
http://www.nittokusin.jp/
きのこの日/「きのこ新聞」 //農業経済新聞社
http://www.noukei.jp/kyuhp/topics/topi01.html
植物- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E7%89%A9
Category:菌類 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%8F%8C%E9%A1%9E
キノコの森 
http://www.asama.or.jp/kinoko/kinoko.htm
野菜図鑑「きのこ類」
http://www.vegefund.com/panfu/kinoko/kinoko.htm
きのこ・三重県立文学図書館・文学コーナー
http://www.milai.pref.mie.jp/mie-lib/data/bungaku/no024/kinoko.html
きのこ のお話し|岩出菌学研究所
http://www.iwade101.com/story.html
asahi.com: 登録番号86 マツタケ - 勝手に関西世界遺産 - 関西
http://www.asahi.com/kansai/kansaiisan/OSK200609220009.html
ホクト株式会社ホームページ
http://www.hokto-kinoko.co.jp/index.html
梁塵秘抄- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%81%E5%A1%B5%E7%A7%98%E6%8A%84
梁塵秘抄ものづくし篇(その二)
http://the.server.ne.jp/garden/kuden/kuden0-2.html