最近ちまたでは「ちょいワルおやじ」なるものが流行っていて、女性にもてているらしい。そう聞いて、「早速自分もやってみよう」なんて思うほど若くはないのですが、やはり気になります。
「寒くなると、どうも冷えて、腰の調子がちょっと悪くなるんだよねぇ」
とか、
「最近、小便の出がちょっと悪いというか、キレが悪いというか、おかしいんだよねぇ」
とか、
「どうもこの頃、ちょっと歯の調子が悪くてさぁ、固いものが噛みづらいんだよねぇ」
など、
こんな「ちょいワルおやじ」には仕事柄、毎日会っています。
もちろんここでいう「ちょいワルおやじ」とは、このようなおやじたちのことではありません。「ちょいワルおやじ」の定義とは「かっこいいちょっと不良なおやじ」だそうです。中学の頃から不良というのはもてましたよね。またかっこいいやつが不良になるもんだから余計にもてるんですよね。もてないやつがもてようとして不良になってもやっぱりもてませんでしたね。
そういえば患者さんにも「ちょいワルおやじ」という言葉がピッタリな人がいます。男の僕から見てもかっこいいです。服や身に着けているものからして違いますね。僕が思うところ、男性も女性ももてる人は常に注目され、身の回りのことを気をつけるので、ますます綺麗にあるいはかっこよくなっていき、ますますもてるという好循環を生み、もてない奴は「どうせ何をしてもダメ」と諦めるものだから、身の回りに無頓着になり、ますますもてないという悪循環を生むのではないでしょうか。
芸能人でもある程度の年になると「ちょいワルおやじ」系と「アットホームパパ」系に分かれるような気がします。僕が「アットホームパパ」系の芸能人として真っ先に思い浮かべたのは中村雅俊さんでしたが、この人はちょいワルでなくても絶対にもてますよね。それから「ちょいワルおやじ」だっていつも浮気ばかりして家族を泣かしていてはいけないわけで、「ちょいワルおやじ」がデザイナーズブランドの子供服に身を包んだ愛娘を抱き上げたりすると、「かっこいい!」と賞賛されるのですよね。
結局、もてる奴は何をやってももてるわけで、もてない奴は「ちょいワル」だろうが「極悪」だろうがなんだろうがもてないということですね。ちゃんちゃん!