横浜映画サークル

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メンバーが選ぶ2015年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(その2)

2016-01-13 21:05:09 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーが選ぶ2015年後半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(その1)」の続き。(ブログの制限文字数を超えたので分けました。)

Mさん

きみはいい子』(2015日本)

東京の名画座で「高良健吾」特集の2本立てで『軽蔑』と同時に鑑賞した1本です。真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師(高良健吾)、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親(尾野真千子)など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。庶民的な母親として演じている池脇千鶴がいい感じです。一部、 児童役の子達にリアルにインタビューするシーンが違和感なくはまっていました。

(下の画像左は新米教師の岡野〔高良健吾〕、右は母親水木〔尾野真千子〕とその子供あやね〔三宅希空〕)

 

画像出典左:Motion Gallery映画『そこのみにて光輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』劇場公開プロジェクトhttps://motion-gallery.net/projects/KimihaIiko (2015/1/13閲覧) 画像出典右:SANSPO.COM(c)2015「きみはいい子」製作委員会http://www.sanspo.com/geino/photos/20151031/geo15103105010010-p6.html (2015/1/13閲覧)

キングスマン』(2015英国,原題:Kingsman: The Secret Service

どの国にも属さない世界最強のスパイ機関キングスマン』の活躍と亡き父の後を継いでキングスマンのスパイとなる道を選んだ青年の成長を、ユーモアを交えて描いた作品。007シリーズのオマージュが随所に散りばめられた作品でした。殺人シーンがチョット残酷なのが今風なのかな。(下の画像左はロンドンの拠点である高級紳士服店Kingsmanの前の主人公ハリー〔コリン・ファース〕 ベテランスパイ,コードネーム「ガラハッド」。画像右は「ガラハット」左からスカウトを受ける青年“エグジー”〔タロン・エガートン〕右、鏡に映っている場面)

 

画像出典左:ブラヴォー!キングスマン Kingsman: the Secret Service 鑑賞http://lenechen-lenechen.blogspot.jp/2015/07/kingsman-secret-service.html(2015/1/13閲覧) 画像出典右:映画「キングスマン」予告編https://www.youtube.com/watch?v=pvNo9ppccLQ(2015/1/13閲覧)

スター・ウォーズ/フォースの覚醒』((2015米国、原題:STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)

近所の映画館で4Dの上映が出来るようになり、最初の作品がこれでしたので早速、出かけました。4Dを堪能するため、吹き替え版を観たがヒロインのレイ役の吹き替えは違和感があり残念でした。D上映により、宇宙船酔いするほど効果がありました。また、閃光、座席下からの刺激、顔を掠める風、画面全面からの霧の効果はこの作品をより楽しめるアトラクションでした。今後、値段は高いが作品を選んで、又、チャレンジしたいと思います。(画像など、前述のUさんの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を参照してください)

Aさん

今回観た中で断トツの一本、それは『クリード チャンプを継ぐ男』(2015米国。ライアン・クーグラー監督、マイケル・B・ジョーダン主演。原題:Creed)だ。

先ず、この映画の製作を許諾し、出演したシルヴェスタ・スタローンに敬意を表したい。彼は若い才能にすべてを委ね、自らが生み出した傑作シリーズの完結の後に続く、更なる飛躍を見守った。彼は始め、この続編のような一本を断ったが、若い監督の熱意と才能に押されて製作を許諾したという。そして映画では終始主役を引き立てる渋い演技に徹し、脚本にも監督にもその名を表していない。すべて任せたのだ。なかなかできることではない素晴らしい決断だ。

宿敵であり親友だった亡きアポロ・クリードの息子アドニスをチャンプに育て上げる老トレーナー、ロッキー。チャンプを目指す理由はやや希薄だが、悩みつつ成長するこのアドニスの描き方が良い。インテリジェンスあふれるアドニスが心も体も逞しくなり、老いや病気と闘うロッキーと共に夢を追いかける姿は、万人に共感を与えるに違いない。

本作では、「ロッキー」で感じたフィラデルフィアの下町の独特な匂いと、音楽も含め今の時代ならではのクールな画面作りが融合していて見事。もちろん、本格的なボクシング・シーンも素晴らしい。そしてラスト、かつてトレーニングで駆け上ったフィラデルフィア美術館前の階段を二人でゆっくり上るシーン、息を切らせるロッキーを支えるアドニス。上りきったそこから見える街の景色がたまらなく爽快だった。

私は映画を監督で観るタイプなので、この監督の前作(主演もマイケル・B・ジョーダン)、黒人青年が警察官によって撃たれて死亡した事件を扱った『フルートベール駅で』(2014米国、原題:FRUITVALE STATION)も是非観てみたい。

(下の画像左は、宿敵アポロの息子アドニス〔M.B.ジョーダン〕を教える老いたロッキー〔S.スタローン〕。右はボクシング・シーン、向こう側がアドニス)

 

画像出典左:Cinema A La Carte『クリード チャンプを継ぐ男』感想、人生の挑戦者へ捧ぐ魂が震えるカンフル剤!ロッキー』新たな境地へ(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. http://www.cinemawith-alc.com/(2015/1/13閲覧)画像出典右:映画『クリード チャンプを継ぐ男』特別映像https://www.youtube.com/watch?v=PTus3v30iDE (2015/1/13閲覧)

(下の画像は『フルートベール駅で』のサンフランシスコのフルートベール駅でオスカー〔M.B.ジョーダン〕が白人警官に首をつかまれている場面。)

画像出典:<映画評>銃殺された黒人青年の最後の1日を描く『フルートベール駅で』http://thepage.jp/detail/20140320-00000002-wordleaf(2016/1/22閲覧)

Kさん

ひつじのショーン~バック ・トゥ・ザ・ホーム~』(2015英仏、原題:SHAUN THE SHEEP THE MOVIE)

ストーリーはおおよそ次の通り:暴走したトレーラーにのせられた牧場主を探しに街へ行った羊のショーンたち。なんとカリスマ美容師となった牧場主記憶喪失になり、訪ねてきたショーンたちを追い払う始末。動物捕獲員の追跡をかわし、ショーンたちは無事牧場主を連れ戻す。また今までのような平和な牧場生活は始まる。でも、以前と同じ決まりきった朝ではなく、牧場主、犬のビッツアー、羊たちはお互いの存在を大事におもえる新鮮な朝を迎えるのでした。めでたし、めでたし。

この物語の冒頭の写真で、若い頃の牧場主の両腕に幼いショーンとビッツアー(下の画像左)が抱えられていました。この3者の結びつきの深さが、この物語にとってなくてはならないものなのです。記憶喪失となった牧場主に追い払われ、失意に沈むショーンの姿にもうなずけます。

あと、CG全盛のなか、クレイアニメは新鮮です。物語も面白、暖かですが、羊たちが人間に変装するために着たセーターの糸がどんどん解けていく様はアニメならではの温かさを感じます。今回の制作現場では1日に3秒分の場面を撮影するという目標で、1週間で2分半、完成までは9ヶ月で完成させたそうです。(制作期間が短いのは18~25の各制作現場での1日3秒の目標とのことです)。あと、この映画は、イギリスが舞台ですが、誰一人英語を話しません。そこで、字幕読む必要がなく目も疲れません。続編ができたら是非とも観に行きたい思っています。

(下の画像左はショーンが昔を懐かしむときに見ていた写真。ショーン〔頭に白い毛〕とビッツアー〔青い帽子〕が牧場主に抱えられている。画像右は現在で変化がわかる。牧場主は干草用フォークを持っている。ショーンは頭の白い毛でわかる。)

 

画像出典左:かわいすぎる!「ひつじのショーン」の赤ちゃん写真を独占入手http://natalie.mu/eiga/news/141578(2016/1/22閲覧)画像出典右:ハワイ島ヒロ・シネマライフ[映画紹介] "Shaun the Sheep Movie"(邦題『ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』)http://d.hatena.ne.jp/doiyumifilm/20150928/1443464933(2016/1/22閲覧)

(下の画像左は、牧場主が羊の毛をバリカンで刈る技術で、髪の毛を刈るカリスマ美容師になっている看板を見つけたショーンたち。画像右は牧場主を牧場に連れて帰るために、変装した羊たち。さあどうなるか。大人も十分楽しめます。)

 

画像出典左:Time Warp『ウォレスとグルミット』のアニメスタジオ最新作『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』初日決定©2014AardmanAnimationsLimitedandStudiocanalS.Ahttp://timewarp.jp/movie/2015/02/06/68691/ (2016/1/22閲覧)画像出典右:ウラシネマイクスピアリ『映画ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』http://www.ikspiari.com/cinemablog/2015/07/post-167.html (2016/1/22閲覧)

尚、NHK教育テレビで土曜日午前9:00から短編(約10分)の『ひつじのショーン』を楽しめます。

以上です。

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