映画鑑賞大学ノートが6冊になり、その中から今回は10作品を掲載しました。題名左のAAA~Dは映画の良かったものをAにしてランク付けしていますが、観た時の雰囲気で記していて、厳密なものではありません。面白くなかったというのもあります。題名の次の年数は特記なければ日本公開年、国名は製作国。以下ノート抜粋
AAA’『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1989スペイン 監督ペドロ・アルモドバル 原題スペイン語:Mujeres al borde de un ataque de nervios グーグル訳:神経質な攻撃の端にいる女性)
「トッツィー」の父親役、面白い。最初のアテレコシーンgood。ウイットに富み、シーンが美しい。
(下の画像は出演女性たち。ヴェネツィア国際映画祭脚本賞)
画像出典:CINEMORE『神経衰弱ぎりぎりの女たち』ハイヒールとタイトスカートで世界に挑む!鬼才アルモドバルの快作、その魅力に迫るhttps://cinemore.jp/jp/erudition/1492/article_1493_p2.html (閲覧2023/5/4)
AA`『ハイヒール』EX神経衰弱ぎりぎりの~ (1992スペイン 監督ペドロ・アルモドバル 音楽:坂本龍一 原題: Tacones lejanos グーグル訳:ハイヒール)
非常に速いテンポだが、1つ1つのセリフ、人物に深みがある。映像が美しい。主人公、母共に魅力的で美しいが、母は特にいい。全体にからっとした雰囲気が前作と同様にあるため、シリアスなストーリーもつかれずに見れる。それでいて親子の、男女の、夫婦の、女とゲイの愛情を、洒落たセリフによってさりげなく表現しているのが良く。判事がバーで女装になりショーをするシーン、母の唄うシャンソン?がいい。
(下の画像はDVD表紙。「あなたがつらい時は私を想って。泣きたい時は私を想って」)
画像出典:アマゾン「ハイヒール」 [DVD] https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AB-DVD-%E3%83%93%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%AB/dp/B078X9H8BG (閲覧2023/5/4)
AA’『テン』(1980米 監督ブレイク・エドワーズ 音楽ヘンリー・マンシーニ 原題:10 )
ストーリー展開、まとまっており、主の小男もユニークな行動で笑わせてくれるがまとまり過ぎと言う感じもある。妻の夫に対する愛情はTELのシーン以外は感じられず、イマイチ。しかし主題も明白で、何より、落ち着いて見れるのがポイントだ。大人向け。さらに一人ひとり人物の感情表現を深く描くとGood。ゲイの友人、ホテルバーテンとの会話もNice。特に音楽、バックのみでなく主の作曲シーンなど魅力的だ。
(下の画像は、中央にユニークな行動で笑わせてくれる主人公(主)、左に主が10点満点中の10点を付けた女性。右は恋人役ジュリー・アンドリュース)
画像出典:映画.com「テン」https://eiga.com/movie/62386/ (閲覧2023/5/5)
AA『鬼畜キチク』(1978日本 監督:野村芳太郎 原作:松本清張 音楽:芥川也寸志)
主人公が情けなく、子供がいい。岩下志麻が壮絶。
(下の画像左は中央に主人公零細印刷所社長(緒形拳)、左に妻(岩下志麻)、右に社長の愛人(小川真由美)。妻には子供ができず、愛人には3人の子供。愛人は子供を社長宅に残して失踪。画像中央左は、そんなに飯を食いたきゃ食べなと岩下が口に米を詰め込む場面、画像中央右は子供が臭いと岩下が洗剤を頭からかける場面。画像右は警察署で、自分を殺そうとした父親(社長)と対面した子供が「よその人だよ、知らないよ。父ちゃんじゃないよ」と繰り返す場面)
画像出典左:連載コラム「銀幕を舞うコトバたち(44)」よその人だよ、知らないよ。 父ちゃんじゃない。https://www.cinemaclassics.jp/news/1789/ (閲覧2023/5/5) 画像出典中左と中右と右:シネマ一刀両断「鬼畜」。右はトリミングしている。https://hukadume7272.hatenablog.com/entry/2019/12/06/071509 (閲覧2023/5/5)
A『太陽がいっぱい』(1960仏伊 監督ルネ・クレマン 原題仏語: Plein Soleil グーグル訳:満天の太陽、ウィキペディア解説訳「お天道様(神様)は全部見ている」(悪事を隠すことはできない)。
ドロン野性的魅力溢れている。荒けずりで、ズルそうな目をしたドロン。ぞくぞくさせるシーン多い。
(下の画像左:野性的魅力溢れるアラン・ドロン、貧しいドロンは自分を見下す金持ちの息子を殺害し金を奪い取ることを実行する。画像右:ズルそうな目も見せるドロン)
画像出典左:太陽がいっぱい[HDリマスター版](字幕版)https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%B3/dp/B09M2JWLD9 (閲覧2023/5/6) 画像出典右:映画.com太陽がいっぱい https://eiga.com/movie/46470/ (閲覧2023/5/6)
B『殺人愛好症の男』(1992制作米 監督チャールズ・コレル 原題:In the Deep Woods 訳:森の中で)
犯人が最後まで分からなかったのは面白かったが、何故殺したかがイマイチ解らず、人物にも深みがない。常に森での殺害シーンがアイマイなもので、納得しずらい。アンソニー・パーキンスが不気味さを醸し出している。
(下の画像はVHSカバー)
画像出典:アマゾン 殺人愛好症の男 [VHS] https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005H6HP/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00005H6HP&linkCode=as2&tag=filmarks-22 (閲覧2023/5/6)
C『国民の創生』上(第1部)(1915米公開1924日本公開、米作品 監督D・W・グリフィス 原題: The Birth of a Nation 訳:国家の誕生)
スケールの大きさは感動するが、退屈。ピアノ伴奏はいい。
B『国民の創生』下(第2部)(前項と同様)
上に比べるとまだ退屈しない。黒人を悪者に、グロテスクな存在に描いている。
(下の画像左:スケールの大きな南北戦争場面の一部。画像右:白い布をかぶったKKK(白人至上主義集団)が中央の黒人を捕まえている場面、右の十字はKKKの旗マーク。映画史上最初の長編。無声白黒)
画像出典左:映画|国民の創生 それは最高か最悪か https://cragycloud.com/blog-entry-733.html (閲覧2023/5/6) 画像出典右:ウィキペディア:国民の創生 (閲覧2023/5/6)
C『悪魔の受胎』(1985英 監督ノーマン・J・ウォーレン 原題: INSEMINOID/HORROR PLANET 訳:インセミノイド/恐怖の星)
前半最悪(退屈)。後半はホラー、スプラッターの要素が存分に出ている。しかし、悪魔の様に恐ろしく変貌していく女隊員の姿は、映画自体の面白さではなく、良くこんな演戯ができるなといった役者自体に対する恐怖に代わっていく。(叫べばいいモノではないと思う)後は、暗くて、人物描写もリアリティーも、ストーリー性も何も無し。救いようがないかもしれない。唯一、血と肉がリアルで良かった。
(下の画像左:地球から遠く離れた惑星の調査をしている調査隊員。画像右:惑星の生物に襲われる女性隊員)
画像出典左:映画ナタリー エイリアンの胎児を妊娠すると…SFホラー「悪魔の受胎」国内初BD化 https://natalie.mu/eiga/gallery/news/413688/1524376 (閲覧2023/5/6) 画像出典右:映画.com 悪魔の受胎 https://eiga.com/movie/41977/ (閲覧2023/5/6)
D『ゾンビ・チャンネル』(1987制作米 監督ロバート・スコット 原題: The Video Dead)
面白くない
(下の画像はVHS表紙。テレビの電源が自然に入り、画面からゾンビが次々出てくる)
画像出典:ビデオレンタルカセット館 ゾンビ・チャンネル)http://cassette-kan.com/?pid=79898158 (閲覧2023/5/6)
以上です。