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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

東大に有期雇用の教員が多いのはなぜ?

2015年01月28日 | 研究および大学

東大に不祥事が多いのを指摘して来ました。

・東大の不正はSTAP細胞より重い その1(2015.01.03)

・東大の不正はSTAP細胞より重い その2(2015.01.09)

で医学・生物関係の不正を6件列挙し、

・東大の不祥事が多過ぎる (2015.01.25)

で東京大学政策ビジョン研究センターの不正疑惑を2件列挙しました。

 

ところで、「東大の不正はSTAP細胞より重い その1とその2」に書いた教員9人のうち7人が東大卒なので、東大の人はこの6件を東大の事件と認識していると推測します。ところが東京大学政策ビジョン研究センターの2件に関わる教員は偶然か二人とも東大卒ではなく、他の医療機関をへて東大に来ているので、東大関係者は危機感が少ないかもしれません。

 

特に東京大学政策ビジョン研究センターのパワハラの当人は、特任助教という任期のある助教です。一見すると向上心のある人をスカウトしてきたら、変な人が混じっていたという感じもしますが、東大も東大出身者で固める時代ではなく、東大以外から人を集めてくるというのは、時代の流れでしょう。東大は、少々問題があっても業績を上げている人を受け入れているのか、それとも問題がある人を見抜けなかったのか、どちらでしょう。

 

ここで気になるのは、最近メディアに出てくる東大の教員に「特任」という名前が付く人が多いことです。例えば、iPS細胞の森口尚史氏、STAP細胞の件でTVに頻繁に出ていた上昌広特任教授、ロボットのロビの高橋智隆特任准教授など。

 

「特任」とは有期の教員で、給料は外部資金や寄付金から出ます。有期でも問題は無いのですが、気になるのは東大に有期雇用者が非常に多いことです。下記は以前にも出したことのあるデータですが、各大学のホームページに載っている大学の教員・職員・院生・学生の数です。

 

 

分かり易くするために、有期教員と普通の教員、院生と学部生の比を取ってみました。

 

これを見ると、東大の教員は、京大に比べ「有期」の教員が多いことがわかります。外部資金や寄付金(ほとんどが企業でしょう)が豊富なのでしょう。

このような方法で有期の教員を増やして成果が出ていれば良いのですが、実態はどうなのでしょう。それほど成果が出ているとは思えませんが。

 

また、東大は他大学に比べて、院生が学部生に対して異様に多いこともわかります。大学院の希望者は全入ですね。もちろん、試験もありますが。

 

東京の郊外の大学から東大の大学院に入ったヤツが、「難関の大学入試をパスして学部に入るより、大学院からの方が入り易い」と言っていましたが、上の数字を見るとそのようです。東大で院生が多いのは、研究所などの定員が多いためでしょうか? それとも前述したように外部資金や寄付講座(寄付金で運用される講座)などが多く、それに付属する院生も多いのでしょうか?

 

いずれにしても、有期教員や院生が多いということから、東大は他大学と比べて特異な存在のようで、他大学の見本にはならないでしょう。

 

2015.01.28

 

 


東大の不祥事が多過ぎるし対応が遅い

2015年01月25日 | 研究および大学

東大を調べていて不祥事が多いのにはあきれました。その割に世間から注目されていない(あるいは、メディアが継続して報道していない)ように思えます。日本の国立大学の中で、教員が一番多いのでそれだけ不祥事も多いのは仕方ない?かも知れませんが、それにしてもひどい。これは、他大学でも不祥事が多いけど東大は顕在化し易いからなのか、それとも東大の不祥事が実際に多いのか、どちらでしょう? 両方かな?

 

今回は「政策ビジョン研究センター」の話ですが、まず前回までのおさらいです。

この中で下記の②と③の不祥事は、東大と言うネームバリューはあるが研究体制は旧態依然で、重要で困難な仕事を担当するには実力が伴わない例と思います。これは深刻な問題で、(東大だけでなく、日本全体でしょう)臨床研究体制を刷新する必要があります。

 

本ブログでは、

  • 「東大の不正はSTAP細胞より重い その1」(2015.01.03付け)

①ノバルティス・ファーマの高血圧症薬の臨床研究疑惑

⇒元千葉大の教授だった現東大教授にまつわる疑惑。

千葉大の不正行為対策委員会は、データの操作が疑われると認定。ただし、現東大教授の関与は不明。(東大は処分をしていない)

千葉大は事実と違う説明をしたということで、現東大教授の元の研究室メンバーだった現千葉大教授を懲戒処分にした。

 

②ノバルティス・ファーマが関与した白血病の薬臨床研究「SIGN」での患者個人情報流出

⇒東大の調査委員会は、患者の個人情報がノバルティス・ファーマに流れていたと認定。臨床研究代表の東大教授への処分は無し。

 

③アルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J-ADNI」でのデータ改ざん疑惑

⇒東大の調査委員会は、改ざんは無いと認定したが、杜撰な組織運営を指摘した。臨床研究代表の東大教授への処分は無し。

 

④東大大学院の入試で100万円を受け取ったとして医学部教授が諭旨解雇

    ⇒処分確定

 

(医学部以外)工学研究科多比良教授の研究室での論文捏造事件

    ⇒処分確定

 

  • 「東大の不正はSTAP細胞より重い その2」(2015.01.09付け)

⑤分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授の研究室で起きた論文捏造事件

⇒調査委員会は昨年末に多数の論文が捏造であると認定した。加藤教授は2012年に退職。

と2回にわたり、医学・生物関係の不正を列挙しました。

 

今回は、東京大学政策ビジョン研究センターに関わる不祥事が2件です。

東京大学政策ビジョン研究センターは、東大総長に直接ぶら下がった組織で、総長のシンクタンクのような役目とホームページにはあります。

 

①東京大学政策ビジョン研究センターの秋山昌範教授が東京地検特捜部に逮捕された

2013年7月に、東京大学政策ビジョン研究センターの秋山昌範教授が東京地検特捜部に逮捕されました。秋山教授にかけられた嫌疑は、医療情報プロジェクト等で東大に対して約2千万円の架空請求を行って、これを私的流用した詐欺容疑です。秋山教授は医療とIT技術に詳しく、電子カルテもやっていました。秋山教授は起訴されましたが、未だ判決は出ていない?ようです。秋山教授には有名な弁護士が付いています。

 

②「市民後見研究実証プロジェクト」でパワハラ?

この問題を検証しているサイトがあるので、そこから引用します。

http://biz-journal.jp/2013/12/post_3702.html

「アメリカで市民後見のあり方を研鑽してきた」との触れ込みで、民間シンクタンクから東京大学政策ビジョン研究センターの特任助教に09年に就任したM氏が、調査の対象となっていますが、未だ調査結果は出ていないようです。

 

この件は、東京大学政策ビジョン研究センターの事業の一つ「市民後見研究実証プロジェクト」において、M氏が、研究センターや業務団体である「一般社団法人 後見人サポート機構」にて一緒に働く同僚、部下らに対し、怒鳴り散らすばかりか、無理難題を繰り返し、これが一因となり辞職したと考えられる職員も複数人存在するということです。また、不明朗な金の流れを指摘しています。さらに、証拠不十分としてM氏(現在メンバーからは外れている)への処分を保留する東大のコンプライアンスに対する意識の乏しさを指摘しています。

 

「東大の不正はSTAP細胞より重い その1とその2」に関与した教員9人のうち7人が東大卒なので、これらの事件は東大の事件と言えますが、この東京大学政策ビジョン研究センターの2件は、二人とも東大卒ではなく、各地の医療機関をへて東大に着任したので、東大の人には危機感が少ないかもしれません。

 

しかし、東大も東大出身者だけで固める時代ではなく、活性化のために東大以外から人を集めてくることが必要であり、それが時代の流れでしょう。東大出身でない人が東大に来ることは、かなり上昇志向が強い人なのでしょうが、それ自体は悪いことではないはずで、そういう人を見抜けないのが問題です。

おまけに「政策ビジョン研究センター」は総長直轄の組織ですから、総長の責任はかなりあると言うことでしょう。

 

次回は、今回の件にも絡む件ですが、東大に有期教員が多いことに着目します。

 

2015.01.25


東大の不正はSTAP細胞より重い その2

2015年01月09日 | 研究および大学

「その1」からの続きです。東大の報告書や朝日・毎日両新聞を参考にしました。

 

⑤分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授の研究室関係者の論文捏造疑惑

STAP細胞の外部委員による調査委員会の報告が出た同じ日、20141226日に表記の件で東大学長が報告し謝罪しました。

その内容は、

・33本の論文に捏造や改ざんがあり、准教授・講師・助教たち11人が関与と認定。

・加藤茂明・元教授ら6人を懲戒処分が相当とした

・15億円の公的研究費は返還を含めて検討中

だそうです。加藤茂明・元教授は、論文の捏造や改ざんには関わっていないものの、発覚後に隠ぺい工作をしたとされています。

 

捏造や改ざんの要因として、

・実験をやり直す十分な時間を与えず、強圧的な指導が行われたこと

・加藤氏は、著名な学術誌への論文掲載を過度に重視し、そのためのストーリーに合った実験結果を求める姿勢が甚だしく行き過ぎていた

・技術レベルを超える実験結果を過度に要求し、強圧的な態度で不適切な指示や指導を日常的に行った

などを指摘しています。

 

論文の捏造や改ざんは、研究室の准教授・講師・助教たち11人が関与したとされていますが、元教授自身が本当に関わらなかったのでしょうか? 研究室員による論文の捏造や改ざんは、1999年から始まっているので期間が約10年に及び、かつ加藤研究室の出した論文165件のうち、33件が不正とされています。こういう大規模かつ長期間の不正を加藤元教授が全く知らないというのは不自然だし、もし知らなかったのなら教授失格です。(加藤茂明・元教授は2012年3月に退職しています)

 

インターネット上ではこの東大の件以外にも、細胞やゲノム関係で論文不正を指摘しています。誰かが書いていましたが、細胞やゲノム関係は理論や数式では語れないので、実験を操作する余地が多く、不正を見つけられ難いと思っているからでしょうか。

それとも、東大でこういう問題が多発するのは、根本的な別の問題があるのでしょうか?思ったように業績が上がらず焦っていたとか、研究費が減らされそうになったとか?

 

大学の研究室には、「ブラック研究室」が存在するようです。私は研究室の様子を知らないので、インターネットから引用します。林田直樹氏の2014年8月1日のブログ

http://blog.livedoor.jp/naokihayashida1001h/archives/10643095.html

を見ると、研究費を獲得するためにこんな研究室があるのかと思う一方、こんなことをしているといつかばれるぞ!とも思ってしまいます。

 

STAP細胞問題は、特異な事件で論文の不正も直ぐにわかるような未熟な事件のように思えますが、それに比べ東大加藤研究室の問題は、関係者も百人余と2ケタ多いし、研究費も15億円と巨額なので問題の根が深いように思えます。

 

(付録1)

STAP細胞問題の時に、TVの「ミヤネヤ」などで理研やその関係者の責任について鋭く批判していた東大医科学研究所特任教授の上氏は、加藤元教授を2013年から擁護していたのは不可解です。

加藤元教授の研究室の不正を批判せずに、STAP細胞問題ばかりを批判していたとは、上教授の専門の一つ、医療ガバナンス論はどういう学問なのでしょうか?

 

また、「その1」で書いた東大医学部関係の不祥事に関する上教授の発言をインターネット上で捜しましたが見つけられませんでした。スルーしているのでしょうか? ぜひTVに上教授が出て、加藤元教授の研究室や東大医学部など東大関係の不正を明快に批判して欲しいものです。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kamimasahiro/20130904-00027838/

2013年9月4日の上昌広氏の記事(加藤元教授との関係を書いている)

 

(付録2)

フジテレビでSTAP細胞問題の時に的外れの解説をしていた日経BP社の宮田満氏が、高血圧治療薬の「ディオバン(一般名:バルサルタン)」の臨床試験改ざん疑惑で社員が逮捕された製薬会社ノバルティス・ファーマのプロモーションにも関わっていたという指摘がインターネット上で出ています。もしそうであれば、不正とか金銭的な問題には関わっていなくても、こういう人がSTAP細胞問題を批判するのは道義的にどうかと思います。目くそ鼻くそを笑うでしょうか。

 

2015.01.09


東大の不正はSTAP細胞より重い!その1

2015年01月03日 | 研究および大学

最近、薬の臨床研究疑惑や医学関係の不祥事が続いています。

(1)製薬会社ノバルティス・ファーマの「ディオバン(一般名:バルサルタン)」の臨床試験改ざん疑惑

もともと高血圧の薬の「ディオバン」に、脳卒中や狭心症の発症が抑えられる効果もあるとする論文の作成に、ノバルティス・ファーマの社員が身分を隠して関わっていたという疑惑。この社員はその後逮捕された。

(2)武田薬品の高血圧治療薬「ブロプレス(一般名:カンデサルタン)」の論文中のグラフと、武田が宣伝広告に利用したグラフが異なっているなどが指摘された

 

東大医学部現役学生の公開質問状にある3件の不正

このような時に、東大医学部の現役学生が公開質問状を大学当局に出しました。その内容は、東大医学部関係者に3件の重大な不正疑惑(下記①②③)があるのに大学側から十分な説明が無いと言うものです。

公開質問状は、有志のブログhttp://ameblo.jp/utmed-okazaki/ で見られます。

(コメントは私が記入)

①ノバルティス・ファーマが不正に関与した高血圧症の薬の臨床研究疑惑

上の(1)と同じ件で、これに東大教授(元職が千葉大なので、千葉大で名前が上がっています)が関わったという疑惑です。論文に不正な点が見られるという指摘があります。

②ノバルティス・ファーマがお膳立てした白血病の薬臨床研究「SIGN」での患者の個人情報流出

254人分の患者の個人情報がノバルティス・ファーマに流れていた。これも、医師が主導しているはずの薬の臨床研究が、実はノバルティス・ファーマがかなりの部分を担っていたという疑惑。

③アルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J-ADNI」でのデータ改ざん疑惑

 

さらに東大医学部の別の不祥事

東大医学部現役学生の公開質問状の指摘以外に、週刊朝日2014年4月25日号の記事では別の不祥事が指摘されています。

④東大大学院(具体的な科名はありませんが医学科でしょう)の入試をめぐって、100万円を受け取ったとして医学部教授が諭旨解雇された

 

東大医学部の不正はなぜSTAP細胞より注目されない?

東大医学部関係で4件と言うのは多すぎます。特にアルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J-ADNI」には多額の税金が投入されているのに、計画がずさん過ぎます。またこれらの疑惑に絡んで、やはり論文の不正疑惑が出てきています。同じ時期に発生したSTAP細胞の騒ぎの陰に隠れているためか、これらの不正内容の重大性に比べて、世間の注目度は低いように思えます。それとも、東大医学部ってこんなものと皆さん考えているのでしょうか? 大学の経営において、医学部付属病院からの利益がかなりの割合を占めるので、医学部の発言力が強いのも要因でしょうか。

 

分子細胞生物学研究所の論文捏造疑惑

上記の東大医学部が関連した疑惑4件とは別に

⑤分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授の研究室関係者の論文捏造疑惑

があります。これは、STAP細胞の外部委員による調査委員会の報告が出た同じ日の26日に、東大学長が報告し謝罪しました。STAP細胞には報道陣が100人余来ましたが、こちらは25人だったそうです。

 

工学研究科多比良教授の研究室での論文捏造事件

東大では、2006年に発覚したRNA研究で著名な工学研究科多比良教授の研究室での論文捏造事件がありました。論文(そのうちの一通は例の「ネイチャー」に掲載)の追試をした人からクレームがあり調査したら、ある助手が疑惑の全ての論文に関わっており、生データを記録したPCのデータもバックアップを取らずに廃棄されていたという事件です。

実は⑤の捏造論文の最初は1999年からなので、この多比良教授の研究室の事件よりも古いことになります。

 

なぜ東大で不祥事が続くのか?

東大でこうした論文不正やずさんな対応が多いのは、なぜでしょうか?

実力が無いのに、東大と言うネームバリューで仕事が回ってくるからでしょうか? それとも、東大と言う看板を維持するために、論文を出し続けるプレッシャーが大きいのでしょうか?

 

長くなるので、本題の

⑤分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授の研究室関係者の論文捏造疑惑

の続きはその2で。

2015.01.03

 

(追加)「③アルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J-ADNI」でのデータ改ざん疑惑」に関しての東大の報告

2014年12月19日付で、東大の第三者調査委員会の報告が出ています。簡単にまとめると

・データの改ざんは無かった

・同意手続きの違反などはあった

・研究体制の不備が多数認められる

があげられています。このテーマには、研究費として20億円余が国費から出ているので、データの改ざんが無かったとしても、あってはならない事件と思います。

2015.01.18


東大・京大とも新学長は理学部出身とは?

2014年12月05日 | 研究および大学

11月27日に東大の新学長が理学部長の五神(ごのかみ)真氏に決まりました。任期は来年の4月から6年間です。現在は濱田学長で、秋入学をぶち上げた人です。

 

京大は既に10月1日から山極壽一教授が学長です。山極壽一教授も2011年に理学部長でした。それまでは松本紘学長で、在任中いろいろな改革をされた方です。

 

(学長を総長とも言いますが、ここでは正式名称の学長にします)

歴代学長の出身学部(昭和20年から)

東大

京大

南原 繁

法学部

鳥養利三郎

工学部

矢内原 忠雄

経済学部

服部峻治郎

医学部

茅 誠司

理学部

瀧川幸辰

法学部

大河内 一男

経済学部

平沢興

医学部

加藤 一郎

法学部

奥田東

農学部

林 健太郎

文学部

前田敏男

工学部

向坊 隆

工学部

岡本道雄

医学部

平野 龍一

法学部

沢田敏男

農学部

森 亘

医学部

西島安則

工学部

有馬 朗人

理学部

井村裕夫

医学部

吉川 弘之

工学部

長尾真

工学部

蓮實 重彦

文学部

尾池和夫

理学部

佐々木 毅

法学部

松本紘

工学部

小宮山 宏

工学部

山極壽一

理学部

濱田 純一

法学部

 

 

五神 真

理学部

 

 

まとめると

【東大】

法学部:5、工学部:3、理学部:3、文学部:2、経済学部:2、医学部:1

【京大】

工学部:5、医学部:4、理学部:2、農学部:2、法学部:1

 

東大は、法学部が多く、医学部出身が少なく、文学部や経済学部もいる。

一方、京大は工学部・医学部が多く、法学部が少なく、経済や文学部はいない。

それぞれ特徴が出ています。

東大で、医学部出身の学長は少ないのはなぜでしょう。医学部に何か問題があるのかな。

東大・京大とも、意外に工学部や理学部の理科系が健闘しています。

 

東大の場合は、2014年11月07日のブログ「「世界大学ランキング」で東大の順位を上げる方法」でも書いたように、世界大学ランキングで上位確保に貢献した理学部の功績によるものでしょうか? 新しい東大の学長は、大学の規模に応じた業績を上げられる大学にしてほしいものです。

 

京大の場合は、松本前学長の改革に反対する勢力が山極学長を担いだということらしいので、東大の内情とは別のようです。山極学長は、理事や副学長を経験していないので、しばらくは大学の現状を把握するのに精一杯でしょう。そして、いきなり警視庁による熊野寮の家宅捜索ですから大変です。

新しい京大の学長は、普通にやっていても将来の展望は開けないので、担いだ勢力を越えて、新しいことにチャレンジして欲しいものです。

 

2014.12.05