goo blog サービス終了のお知らせ 

ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

人の話はどこまで信じるべきか? マグロ・中小企業と円安・中国の物価高

2014年11月13日 | 国際・政治(中国)

マグロは必需品?

TVを見ていたら、大西洋のクロマグロの漁獲量が増えるというニュースのなかのインタービューで、飲食店の客が「日本人にはマグロが無くてはならない」と言っていた。

この番組を見た外国人は、「日本人はみんなマグロが好きなんだ」と思うかもしれない。ところが、私はマグロを好きでもないし嫌いでもない。無いなら無いで他の魚を食べるだけ。「別に?!」マグロにこだわりはありません。

海の近くの店で食べた魚以外で、刺身が美味しいと思ったことは無い。それに、私は焼き魚のほうが好きです。ただ、タコが高くなると、たこ焼きには困る。

 

中小企業は円安が良かった?

これも昔、円高の頃、TVのニュース番組を見ていたら、タコ社長を細くしたような町工場の社長が、「円安にしてほしい」と言っていた。しばらくして少し円安になったら、再びこのタコ社長がインナービューに出てきて「まあまあだなあ。もうちょっと円安になれば」と言っていた。このニュース番組だけ見れば、中小企業はみんな円安を望んでいるように思ってしまうが、このタコ社長は、現在の円安を何と思うのか? その前に、2~3年前の円高を乗り越えられたかな?

 

中国の異常な物価高は本当?

週刊東洋経済のサイトには、中国の物価は高いというレポートが載っています。スターバックスのラテ(トールサイズ)が日本円換算486円(日本では370円)で、ユニクロの女性用フランネルシャツが日本円換算で約3600円(日本では1900円)と日本より高価なのにビックリ。中国で賃金が上昇しているという話は聞きますが、物価がここまで上昇しているとは!

http://toyokeizai.net/articles/-/52884   

 

ここで迷うのは、書いている記者の体験は事実でしょうが、広い中国の実情をどこまで反映しているか、です。

自分で現場を見に良ければ良いのですが、全ては見に行けません。そうすると、複数の情報から判断するしか無いですが、そう都合の良い情報がいつもあるとは限りません。

 

シャドーバンキングと中国崩壊

そういえば、中国のシャドーバンキングの貸出の焦げ付き問題は、どうなったのでしょう。シャドーバンキングの行き詰まりを契機に、中国の金融システムが直ぐに崩壊するような記事が盛んに掲載されていましたが、一向に崩壊しません。当時から、シャドーバンキング問題なんて大したこと無いという意見も少数ありました。

例えば、http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=1183

 

今のところ少数派が勝っているようです。

また最近は「中国崩壊」とか言われていますが、マスコミが騒いでいるうちは、崩壊しないでしょう。ソ連が解体する時も、言い当てたマスコミは無かったはずです。中国もマスコミが言い疲れて忘れた頃に崩壊します。

2014.11.13

2014.11.14 シャドーバンキング問題を付け加えました。


クリミア編入と中国・習主席の小ささ

2014年03月28日 | 国際・政治(中国)

ロシアは、西側陣営の反対を顧みず、クリミア半島を編入するようです。その是非については、ここでは書きません。

 

日本への影響

この問題の日本への影響は、北方領土問題の解決が遠のくことと言われています。さらには、もし北方領土が日本に帰ってきたとしても、ロシアが北方領土を取り返しに来る可能性があるとも指摘されています。

また、ロシアから産出される天然ガスの日本への供給に、日本側が二の足を踏むことになり、経済面でも影響が出ます。

 

中国への影響

ところで本題の中国への影響ですが、習主席は尖閣問題に絡み、「第二次世界大戦後の世界秩序を崩そうとしている」と日本を批判して来ました。

ところが、ロシアに対しては、「第二次世界大戦後の世界秩序を崩そうとしている」と批判していないし、クリミア半島編入決定後は日本へもそういう批判をしていません。

 

クリミア半島のウクライナからロシアへの所属変更は、「第二次世界大戦後の世界秩序を崩そうとしている」ことになるはずなのに。

まあ中国も、ロシアには何も言えないので、うやむやにするしか無いでしょう。中国としても、現在はロシア領の沿海州の一部を取り戻す口実に将来はなると思っているかも。

 

そうすると、次に中国は日本をどういう口実で批判して来るのでしょうか?

習主席は、「(クリミア問題が顕在化する前の1月に開設された)ハルピン駅の安重根記念館の建設は、私が指示した」と言っているようです。こんなちっぽけな(100平方㍍)日本への当て付けで終われば、それはそれで良いのかも。

 

それとも、中国人の戦時連行による日本企業への賠償訴訟のような訴訟をもっと多く起こすのでしょうか? しかし、これを認めると、連鎖的に中国企業に対する中国国民の訴訟がもっと増えると思うのですが、これらの訴訟をどのように抑え付けるのでしょう?

 

中国経済が減速している現状を見ると、内政の不満をそらすために、常に外(つまり日本)を敵とすることになるのでしょう。

 

2014.03.28


張学良がTVに出てきた!

2014年01月30日 | 国際・政治(中国)

今まで生きてきた短い間に、ビックリしたことがいくつかありました。そのうちの一つがこれです。

 

ある時、たまたまNHK-TVを見ていたら、張学良が生きて出てきたので、ビックリしました。張学良は、関東軍によって列車ごと爆殺された張作霖の息子で、蒋介石、およびその後継者によって、54年間軟禁されていました。その張学良が軟禁からようやく解放されて、台湾でインタービューに応じた様子が放送されました。張学良が記憶に残っていたのは、中公新書「張学良はなぜ西安事変に走ったか」という本を読んでいたからで、活躍時期からして、とっくに死んでいたと思っていました。

この本は面白いので、お勧めです。

 

今調べると、TVが放映されたのは1990年、張学良が90歳の時でした。張学良は、その後ハワイへ移りましたが、10年後に100歳で死亡しています。

インターネットで検索すると、私が見たのと同じTV番組を見て、ビックリした人も多かったようです。

 

ところで、「長征」と称して中国の奥地を逃げ回っていた中国共産党軍が、中国を掌握できたのはなぜなのか、ず~と不思議に思っています。億劫なので、未だそのような本を探して読んでいませんが。

 2014.01.30


さっぱりわからん! ~中国・三中全会~

2014年01月12日 | 国際・政治(中国)

新聞や雑誌を読んでいて、さっぱりわからないのが、119日~12日に行われた中国の「三中全会」の位置づけです。

執筆者によって、よくこれだけ評価が違いすぎると思います。

 

好意的な評価は、「現在期待できる最高の方針が盛り込まれている」。一方で、「現在の中国が抱える問題に対応できていない」という意見も見られます。

その理由として、12日に国営新華社通信を通じて発表された「公報」(コミュニケ)の内容と、15日に発表された「決定」の内容が大きく違うとも言われていますがそれだけでしょうか?

 中国による防空識別圏の設定でも、「中国軍による暴走」という見方から、「周到に準備された防空識別圏(アメリカの国際政治学者イアン・ブレマー)」と、これまた評価が違いすぎます。

 

日経ビジネス20131125日号に面白い記事が載っていたので紹介します。

米国家安全保障会議のケネス・リーバーサル氏は、

「中国と言う国は、国外から見れば一枚岩の独裁制で、指導部が『跳べ』と言えば全員が跳ぶような印象があるが、それはこの国で物事がどう動いていくかという現実とは懸け離れた見方だ。実際は、『跳べ』と言われれば確かに全員が跳ぶが、必ずしも指導部が望んだ方向に跳ぶとは限らない。非常に規律正しく、高度な中央集権国家となり得るシステムではあるが、実際にそうなったことはほとんどない。」

と言っています。

 

私は、「全員が跳ぶが、指導部が望んだ方向に跳ぶとは限らない」ばかりか、「飛ぶ方向が全員バラバラ」の場合もあると思います。

結局、中国の実際の行動を見ていくしかないのでしょう。

2014.01.12


尖閣諸島とサーファー

2013年09月12日 | 国際・政治(中国)

今回は「謎かけ」を一つ。

尖閣諸島の中国の船とかけて、湘南の「しょんべんサーファー」と解く。

その心は、台風が来ると、いなくなる。

昔、湘南の海岸でナンパ目的のサーファーを「しょんべんサーファー」と呼んでいる人がいました。下品ですが、語感が良いので使いました。

 

しかし、中国は何でも真似していますが、海上保安庁まで真似ることは無いでしょう。

海上保安庁の船には、Safetyの「S」を船腹の前部に青色で描いています。遠くから見ると、3本斜線のように見えます。中国船は、2013年7月から太赤線を入れていますが、それ以前は海上保安庁とそっくりの位置に、そっくりの青の4本斜線でした。

TVで尖閣諸島の映像を見ていると混乱しました。

 

20137月に海警局が発足して、中国船はそれまでの"China Marine Surveillance"から、"China Coast Guard”と船体に描いています。一方、海上保安庁は、2001年から”Japan Coast Guard”と船体に描いています。

ここまで真似ることは無いでしょう。真似したくなるということは、海上保安庁並になりたいという「あこがれ」があるのでしょうか。

2013.09.12