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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

危ない会社は首都高を飛ばす

2018年10月23日 | 会社

日本人はケチ

 

日本人はつくづくケチだなあと思うのは、夕暮れ時に車のライトを付けない車が多いこと。日が暮れてしまった時、真っ黒い塗色の車がライトを付けずに走っているのが時々いるけど、これはライトをつけ忘れた慌て者。そうではなく、夕暮れ時に車のライトを付けない車。スモールランプも点灯していない。これは、バッテリーを延命させて、交換したくないからと私は思っている。そうでないとライトを点けない意味が分からない。ケチめ!

 

危ない会社は首都高を飛ばす

 

危ない会社とは言い過ぎですが、売り上げが減少したり、利益が大幅に減少したりする会社のことです。

 

大昔、首都高速は定額制(今は距離制)だったので、首都高を端から端まで走行すると、得した気分になったものです。そういう時に首都高を走っていると、危ないというか、先を急ぐような運転をするトラックに出会うことがあった。そのトラックの横腹に描かれた会社名は、運送会社だったり食料品会社だったり。

 

危ない運転をするトラックの横腹に描かれた会社は、しばらくすると業績不振や赤字で、他社に買収されたり合併したりと何らかの悪いニュースになっていた。そういう会社は、業績が悪くなりそうになると、業務成績向上のために何らかの努力を運転手にも強いていたのでは?と想像します。

 

最近は首都高を通ることが滅多に無いので最近の危ない会社はわかりません。

 

2018.10.23

 

 


スルガ銀行

2018年10月11日 | 会社

20131010日のブログ「メディアに物申す その13 -某地銀の経験と経済誌の信頼性-」で次のように書いていました。

 

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最近の某経済誌に、富士山麓の某地銀を持ち上げる記事が載っていました。しかし、私はこの記事を信じません。

私はこれまで結構生きてきましたが、通帳への記入を間違えられた経験は2回しかありません。その2回とも、この銀行でした。まあ、銀行から連絡してきたので、実害は無かったですが。

私はこの銀行を10年ほど使っていましたが、他にも小切手でもエライ目に会いました。

ある時、この銀行の小切手が、相手の銀行に受け取ってもらえず、困りました。仕方がないので、この銀行に何とか引き取ってもらいました。後日、この銀行員に会ったので、文句を言うと、「(自分の銀行が)小切手を受け取ったので、良かったでしょ。」と言われて絶句しました。銀行員はいつも丁寧な口調とはかぎりません。

こんな銀行員の居る銀行が、いくら利益が上がったとしても、私は信用しません。

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もうおわかりでしょうが、この某地銀はスルガ銀行です。金融庁の森前長官は、「他の地方銀行はスルガ銀行を見習うべき」とスルガ銀行のビジネスモデルを推奨していたしけど、某経済誌も持ち上げていた。

 

上の文で小切手の件がわかりにくいかも知れません。スルガ銀行が出した小切手が相手の銀行に受け取ってもらえなかったのは、スルガ銀行の不手際です。なぜ小切手にしたかというと、住宅を購入した費用の一部を払うために、現金だと心配なので小切手にしたからです。

 

今回のスルガ銀行のシェアハウス不正融資問題は、営業幹部の暴走、創業家をはじめとする経営層の黙認が原因かと推測します。

 

唐突ですが、私は昭和14年に満州国(中国東北部)とモンゴルの国境で起きた日本の関東軍とソ連軍の戦争「ノモンハン事件」(20180818日のブログ「終戦を早めることは出来なかった」の後半部に少し書いています)との相関を考えます。「ノモンハン事件」は日本の悪い点がてんこ盛りに出た悲惨な戦争でした。

 

黙認したスルガ銀行の経営層 ⇔ 関東軍の行動を黙認した東京にいる陸軍の幹部

暴走した営業幹部 ⇔ 関東軍作戦参謀の辻正信少佐

てなもんでしょうか。

 

2018.10.11

 

 


ペーパーレス その2 ペーパーレスは40年かけて家庭まで

2018年06月03日 | 会社

2018年5月22日の「『ペーパーレス』 その1 富士フィルムが米ゼロックスを買収するってすごい!」の続きです。

 

早すぎたペーパーレス

 

私が就職した頃(大昔です)にも「ペーパーレス」化が進むと言われていた。しかしその頃に「将来ペーパーレスになる」と言われても、直ぐに納得できる環境では無かった。

 

前回も書きましたが、その頃複写するのはもっぱら「青焼き」で、文字通り全体が青っぽかったし、機械から出て来た紙はうっすら濡れていて、臭いもする代物でした。

 

そんな時にゼロックスの複写機は白い紙に黒い文字がしっかりと出る高級品でした。それに図体も大きく、専任のオペレーターが付いていた。(大学に設置されたゼロックスの複写機のオペレーターは暇そうにしていた) その頃、ゼロックスと同じような性能の国内メーカー製の複写機は無かった(と思う)。

 

他のビジネス機器も今から思うと幼稚な段階でした。電子計算機はバレーコートの半分くらいの大きさで、ソフトをFORTRANで組み、搾孔機でカードに穴を開け、このカードでプログラムを電子計算機に読み込ませていた。このしばらく後に初歩段階のパソコンが出て来た。

 

ファクシミリも一般的では無かったし、もちろん電子メールも無かった。一般的な遠距離通信はテレックス(私は実物を見たことが無い。多分テープ状の細長い紙にアルファベットの文字が一列に出て来る)という機械でした。

 

こういう当時の状況で、何を根拠に「ペーパーレス」と言われていたのか、今考えても不思議ですが、その理由は記憶に無い。それから約40年が過ぎて、我が家にもやっと「ペーパーレス」化が進んだと実感できる時代が来た。

 

我が家のペーパーレス化

 

新聞はインターネットで読むし、ニュースや情報もインターネットで取ることが多い。しかし、見易さは紙のほうに軍配が上がる。紙だとパッと見て読むべき記事かそうでないか一目でわかるけど、インターネットではそうはいかない。それにインターネットは目が疲れる。昔は新聞や本を読んで目が疲れた!と言っていたが、今ではパソコンやスマホの方がもっと目が疲れ易い。

 

ただし、保存はパソコンの方が便利。新聞紙を切ってスクラップブックなどに貼り付ける手間を考えるとpdfファイルにする方が楽。しかし、読む時になると、pdfファイルは紙に比べると見にくいし、Adobe社がいつまでサポートしてくれかわからないので長期保存性は疑問です。(大事なものを本当に長期間取っておきたいのなら紙の方が良いと思います)

 

こうしてみると、紙の方にもメリットは多いが、速達性や利便性ではインターネットが勝つ。

 

私の家には数年前に買ったインクジェット・プリンターがあるが、紙にプリントすることはほとんど無い。昨年は年賀はがきの作成にしか使わなかった。なにしろ、インクが高い。じゃあプリンターは何に使っているかというと、文書や画像をスキャンしてパソコンに保存するのに使っている。

 

その結果、下の写真のような紙ファイルが大量に余るようになった。昔はいくら補充しても足りなかったのに。

  

 

ペーパーレス化の結果

 

まず、世間の情勢から。ペーパーレス化を信用しない人のためにデータを一つ。下のグラフは、日本製紙連合会の資料を私がグラフにしたもの。横軸は年、縦軸は印刷&情報用紙の内需です。

 

 

印刷&情報用紙は、ノート、パンフレット、雑誌、コピー用紙、レシート、チラシ、漫画、はがき、ファックス用紙、カードなどです。

 

このデータは、印刷用紙と情報用紙を分けていませんが、印刷用紙も情報用紙も使用量が減っています。

 

2018年5月29日の日本経済新聞は「日本製紙、3工場設備停止 デジタル化で紙の需要減」「紙需要 急速に縮小」という見出しで、「日本製紙が印刷や新聞用紙などの生産能力を13%減らす」「印刷物のデジタル化による紙需要の縮小ペースは速く、対策が追い付かない状況だ」と書いています。

 

そうはいっても、紙媒体も捨てがたいメリットがある。インターネットのさらなる進化があって、より情報を見易くなればさらにペーパーレス化が進むと思うが、現状のままだとペーパーレス化はゆっくり進むと思う。したがって、リコーもゼロックスも(注*)キヤノンも上手く立ち回ればまだまだ商機はある。

 

2018.06.03

 2020.01.09(注*)日本の三強のなかの一社、キヤノンが抜けていたので付け加えました。

 


「ペーパーレス」 その1 富士フィルムが米ゼロックスを買収するってすごい!

2018年05月22日 | 会社

最近のニュースから、会社や事業にも寿命があるという話を二つ。

 

一つ目。複写機メーカーのリコーが1200億円の赤字を計上した。その原因はペーパーレス化が進んで複写機やその消耗品が売れないから。特にアメリカで買収した販売会社の業績が悪いとか。

 

(「複合機」という言い方もありますが、その差がわからないのでここでは「複写機」にしておきます)

 

二つ目。富士ゼロックスによる米ゼロックスの買収。

 

日本国内でゼロックス製品を製造販売している「富士ゼロックス」は、昔は富士写真フィルム(現富士フィルム)と米ゼロックスの英国子会社の合弁なので、米ゼロックスからすると孫会社という位置づけで、随分格下(私の推測です)でした。

  

 現在の「富士ゼロックス」は、富士フィルムと米ゼロックスの合弁になっています。ついでに言うと、富士写真フィルムは大日本セルロイド(現ダイセル)から分離した会社です。

 

 富士ゼロックスという会社は、ゼロックスの中では格下(私の推測です)であっても、日本では業績が良く、給料も高くて、優良な会社として知られていたし、メディアには富士ゼロックスの経営と経営者の記事がよく出ていた。

 

私が大学生の頃、複写に使うのはもっぱら「青焼き」(「ジアゾ式」が正式かも?)と呼ばれる機械で、文字通り青っぽかったし、機械から出て来た紙はうっすら濡れていて臭いもした。そういう状況なのに、ゼロックスの複写機は白い紙に黒い文字がしっかりと出ていた。それに、専任のオペレーターがいて、自由に使うことが出来ない高級品だった。なにしろ、「複写する」ことを「ゼロックスする」と言う人が少数ながらいた。その頃、日本メーカーが作るゼロックスのような複写機は無かったと思う。

 

したがって、富士フィルムが米ゼロックスを買収するという報道は、大昔を知っている私や同年代の人にとって感慨深いものがあります。(ただし、米ゼロックスの買収は主要株主が反対しているので頓挫しそうです)なぜ米ゼロックスが買収されることになったかというと、ペーパーレス化で将来が見通せられないし、業績が芳しくないから。

 

写真フィルムや印画紙であれほど栄華を誇っていたコダックが消滅したのを目のあたりにすると、技術の進歩への対応を誤ると優良な会社であっても崩壊するのは速いと改めて肝に銘じなければならない。富士フィルムは、写真フィルムや印画紙の市場が急激に崩壊した経験があるので、今回は崩壊する前に米ゼロックスを買収して稼げるうちに稼いでおこうということかもしれません。長期漸減傾向の複写機は、写真フィルムや印画紙のように一気に消滅することは無い(と思う)ので、二十年くらい?は残り物に福があると思う。

 

日本の子会社がアメリカの元の本社を買収するという話を聞くと、セブンイレブン・ジャパンが米国セブンイレブン(経営していた会社名は別の名前)を買収したのを思い出します。この時も米国セブンイレブンの業績は悪化していた。

 

ここで取り上げたリコーと富士ゼロックスに共通しているのは、複写機のメーカーということで、紙に記録するということ。(国内三大複写機メーカーのもう一社はキヤノンですが、こちらは他の事業で何とかやっているようです)

 

私が学生の頃から「ペーパーレス」がお経のように唱えられていました。最近は当たり前になったのか、「ペーパーレス」という大きな声は聞こえてきません。そして私のような古臭い人間にも、実生活で「ペーパーレス」が進んできたと実感できるようになった。一つの事業の寿命は30年(若干前後するのはいろいろ事情があるため)と言われていますが、その通りだと思う。

  

そのペーパーレスの話は次の回ペーパーレス その2 ペーパーレスは40年かけて家庭まで」で。

 2018.05.22

 


ホンダはどうする? どうなる?

2018年02月23日 | 会社

2017年の世界の自動車販売台数で、トヨタ(ダイハツ・日野を含む)は日産・三菱・ルノーグループに抜かれて3位になったと報道されています。私の疑問と感想は

・トヨタは生産の都合で販売を押さえたのか、それとも販売戦略を誤ったのか?

・日産・三菱・ルノーグループはこんなに強かった?

です。

 

自動車業界も面白いですね。トヨタと言えば、23年前にピンク色のクラウンを発表したが、街中では今までに2回(同じ車?)しか見たことが無い。トヨタもいろいろやるけど、手詰まり感がある。

 

今回はホンダです。

 

昨日の新聞は、ホンダジェットが2017年の世界での納入機数がセスナ社を抜いて首位になったと書いています。これはホンダジェットが技術的に優れているうえに、販売も好調のようで喜ばしいニュースです。しかし、この事業は巨額の赤字なので、業績に貢献するのはまだまだ時間がかかりそうです。

 

最近の新聞に、ホンダが一兆円の利益をあげたというニュースと世界での販売台数が約510万台になったニュースが載っていました。中国と米国での販売が好調なことと、米国での減税が利益を押し上げた。ホンダの販売台数は過去最高レベルですが、トップ3グループの約半分。

 

ホンダは海外、特に中国で絶好調のようですが、日本ではどうだか。散歩の途中にホンダ販売店の前を通ると、最近のホンダ車の価格の高いことに驚きます。私の車はホンダではありません。

 

シビックは300万円

昔のシビックを知っている者としてはビックリします。今のシビックは、昔よりかなり大きいし、高級感たっぷり。しかも3ナンバー。

 

正確には、ハッチバックの1.5ℓターボが¥280万、セダンで¥265万。このクラスの車が日本に無いので、アメリカ仕様車を日本に持って来たのでしょう。シビックは中国でも好調なようです。しかし、日本で売るつもりはあるのかな? 

 

フリードは250万円

1.5 ℓは¥190285

1.5 +ハイブリッドは¥230万~315

フリードと同じクラス(1500ccクラス)のトヨタのシエンタは¥170230万(ハイブリッド)なので、これと比べると高い。トヨタと張り合って量を稼ぐ商売はあきらめたのかな?

 

軽のN200万円

軽で200万! ¥140万~200万(ターボ)です。

 

ホンダの車を見ると、大衆路線を放棄して、高級路線に転換したと思える。日本では、トヨタがダントツで、日産・ホンダが次のグループ、そしてマツダ・スバル・スズキと個性的な車を作る会社がある。長期的にホンダはこれからどういう路線で行くか迷うでしょうね。

 

話題が三・四十年前の昔に飛びます。この頃、日本の乗用車の会社は将来23社に集約されると新聞や雑誌は盛んに書いていて、これは「常識だよ」と言う感じでした。ところがどっこい、現状を見るとこれは真っ赤な嘘。現在は「将来」と言われていた時期はとっくに過ぎている。このように、新聞や雑誌、評論家が囃し立てる「常識」が実現するとは限らない。これらの人は、付和雷同して時流に乗った適当な話をしたことを反省すべきです。将来の見通しをなぜ誤ったか、反省文を見たことない。こういうところは、給料の低い気象予報士の方がまだちゃんとしている。

 

過去に個性的な車を作っていたホンダは、トヨタのようなグローバルな会社を目指すのか、それとも以前の個性的な車を作る会社を目指すのか? それとも、中途半端なまま今まで何とかやってきたので、このまま続けるのか? 販売台数はトヨタや日産グループの約半分の台数なので、トヨタのような会社になるのは無理だし、個性的な車の会社に戻るのも無理。悩んでいるでしょうね。と同情するけど、日本市場に手を抜かないようにしてほしい。

 

2018.02.23