goo blog サービス終了のお知らせ 

ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

ホントにおかしなカタカナ社名

2013年09月28日 | 会社

株式会社「目次」、株式会社「送り状」、株式会社「情報」という名前のIT関係の会社があります。株式会社「目次」は、会社更生法を今年申請し、他社に譲渡されました。

 

上記会社名は、それぞれ、”Index” ,”Invoice” ,”Intelligence” の日本語訳で、実際の会社名はカタカナです。

 

いずれも“In”が付いていますが、“In” が付いていれば良いというものでは無いのでは?

”Index” ,”Intelligence”の説明は必要ないと思います。”Invoice”は、輸出する時に品物を説明する書類のことで、品名、数量、価格などが書いてあり、通関に必要です。

 

これらの一般名詞を使った会社名を海外の人が見ると、首を傾げたくなるのでは?

これらの会社は、海外で事業をしていない(していても小規模?)ので、海外の人が目にする機会が少ないのは救いです。

 

そういえば、株式会社「新兵」という会社もあります。米英人がカタカナ名の元の英語を知るとビックリするかも? ”recruit” という英語は、名詞で「新兵」や「新人」、動詞で「新兵を募る」「会員を募る」という意味です。

 

ついでですが、ゲームの「モバゲー」「ドリランド」という言葉は、語感が汚いです。

きれいな日本語を使ってほしいものです。

2013.09.29


サムスンの焦り~時代遅れの複写機合弁会社設立~

2013年09月20日 | 会社

最近のニュースで、シャープとサムスンの複写機合弁会社設立の話が、同業他社などの反対でつぶれたとあります。

記事では、サムスンがいかにもおいしそうな事業を入手したがっているというような内容で書かれています。しかし、本当にそうですか?

 

 確かに、複写機事業は複写機を販売した後も、消耗品の販売やメンテナンスで、安定してそこそこの利益が上がるようです。

しかし、世の中は「ペーパーレス」の時代で、紙の消費は横ばいか微減です。このように、峠を過ぎた産業(というと失礼かな)にサムスンが執心なのは、不可解です。少なくとも、最先端を行くサムスンのイメージ(あくまでイメージですが)とは、違うのでは?

 

サムスンは、日本がほぼ独占している産業には、うま味が残っていると思っているのでしょうか?そうなら、サムスンはやはり、その市場の1番手の成功の後を追う「2番手戦略」や日本の産業を研究して利益の上がりそうな事業に参入する「日本教科書戦略」から抜け出せていないのでは?

 

もしサムスンが、「2番手戦略」や「日本教科書戦略」で、本当に複写機事業にご執心なら、戦略が間違っているか、あるいは他に有望な事業を見つけていないと思われます。

そうであれば、サムスンの事業多角化が上手くいっていないと容易に推測できるし、サムスンの焦りさえ感じます。

2013.09.20

 

サムスンに関しての続きはこちら


会社は急には変われない その2~サムスン電子~

2013年08月27日 | 会社

人間の性格は簡単に変えられませんが、それにもまして、会社の性格も直ぐには変われないようです。組織の性でしょうか。

 

今回は、韓国のサムスン電子です。

ご存じのように、サムスン電子はスマホで絶好調で、利益は日本の大手電機会社の何社かを超えています。しかし、サムスン電子は、第二の松下電器(今はパナソニック)です。

 

松下電器は、かって「マネシタ電器」と言われていたそうです。その理由は、他社がヒット商品を出すと、その他社のヒット商品を真似た製品を直ぐに出して、かなりのシェアを獲得することから、揶揄されてつけられた名前だそうです。これは、昔に新聞か雑誌に書かれていた話です。この記事よると、他社製品を真似て直ぐに出せるのは、それなりの技術力と販売力が必要であり、かつ商品企画で失敗しない効率的な方法と言うことでした。

 

私は、この記事の見方は正しいと思っています。松下電器のこの「2番手戦略」は大成功を収めましたが、次第に会社が大きくなり、成熟した商品が多くなってくると、この「2番手戦略」は難しくなってきます。今のパナソニックは、「2番手戦略」から脱却して独創的な会社に変貌することに悪戦苦闘しているように思えます。この挑戦にパナソニックが成功するかどうか、わかりません。

 

サムスン電子は、この「2番手戦略」を研究して真似ているのではないでしょうか。サムスン電子の製品は、DRAM・スマホなど、他社のヒットした製品を真似ると同時に、素早く資本を投下して生産能力を整え、需要に即応したものが多いと言われています。唯一、有機EL素子を使ったTVでは先行しましたが、今のところ商売としては成功していません。

 

パナソニックの現在の苦境を見ると、サムスン電子にも同じ苦境が遠からずやって来るはずです。

サムスン電子も、このあたりの事情はわかっているので、自ら変わろうとしていると思われますが、染みついた過去の成功体験が邪魔をするはずです。会社は急には変われません。

 

2013.08.27

 

サムスンに関してはこちらも。


会社は急には変われない その1~アップルが先行し、マイクロソフトが追いかける~

2013年08月27日 | 会社

人間の性格は簡単に変えられませんが、それにもまして、会社の性格も直ぐには変われないようです。

その一つの例が、ジョブスのアップルが斬新なアイデアを盛り込むと、ビル・ゲイツのマイクロソフトがそのアイデアを追いかけるというパターンです。今後もマイクロソフトからは、斬新なアイデアは出てこないでしょう。

 

 l1回目

19841月、アップルは、画期的なパソコン「Mac」を出しました。それまでのマイクロソフトのOSMS-DOSなどは、文字を入力して「命令」を実行させていたので、慣れていない初心者には使いづらく、パソコンは決して一般者向けではありませんでした。しかし「Mac」はマウスなどを採用し、ユーザー・インターフェースが大きく改善され、一般の人でもパソコンを使い易くなり(あくまで比較の話ですが)、現在のパソコンの基本形となった製品でした。

マイクロソフトが、マウスを使用するOSWindows1.0を発売したのは、198511月で、本格的なユーザー・インターフェースの改良は、1993年のWindows 3.1からでした。

 

l2回目

マイクロソフトの最新のWindows8.1の紹介映像を見ていると、アップルのiPhoneのようなユーザー・インターフェースを取り込んでいるようで、「またか」という感じです。

 

l番外編

 マイクロソフトは、ある程度市場規模が見えてからでないと動かないようです。

・ゲーム機では

任天堂、ソニーの後を追って、”Xbox”で参入しましたが、日本では未だ三番手です。

Windows で行っているような、木で鼻をくくるようなサービス対応をXboxでもやっているのでしょうか?

・スマホのOSでは

アップルの”iOS”Google”Android”、の成功を見て、”Windows Phone”で参入しましたが、未だ成功していないようです。

 

 過去において大成功した製品開発プロセスと異なることは、なかなかできないようです。

2013.08.27


優良企業の転落 その2~日本IBM~

2013年08月25日 | 会社

稀に現れる「技術革新」という大波に、上手く乗れば大儲け、乗れないと衰退と言う、優良企業でも逆らえない現実があります。

 

 そこで、日本IBMについて。

日本IBM社員の解雇方法について、その実態がネット上にいろいろ掲載されています。

しかし、あのIBM、かってはIBMと取引のある日本企業が不平等な契約(IBM条項と言います)を結ばされた、あの栄華を誇ったIBMがねえ。

私が日本の会社に入社した頃、IBMは全世界で最先端のビジネスを展開しており、技術力はダントツで光輝いている会社でした。

そのIBMの日本法人の日本IBMが、大量の首切りとは!

あるネットによると、日本IBMの売り上げは、ピーク時の約半分になっているそうです。売上の半減は厳しいですねえ。

思えば、IBMのピークは、マイクロソフトとパソコンをやり始めた頃でしょうか?


平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」を思い出します。

 

2013.08.25