経済誌を見ていたら、創業期のソニーに、社員をごっそり引き抜かれたという、名古屋の企業「興和」の元経営者へのインタビュー記事が載っていました。
http://toyokeizai.net/articles/-/16672
現在、「興和」は医薬品などを扱っていますが、戦後の一時期には電気製品も扱っていたようです。この記事だけでは、双方の事情が良くわからないので何とも言えませんが、ソニーが低迷しているので、このような話が出てくるのでしょう。
この話を読んで、私もソニーの昔のことを思い出しました。
ソニーがゲーム機を出す前、ソニーがまだ元気な頃、ゲーム機は任天堂が先行していました。その頃、新聞や雑誌は、任天堂のゲーム機の商売のやり方はあくどいと批判した記事を盛んに書いていました。何があくどいかの詳細は忘れましたが、ゲーム機本体とソフト、あるいは売れるソフトと売れないソフトの抱き合わせ販売的な話だったかと記憶しています。
なるほど、ひどい話だなと思っていたら、ソニーがゲーム機を出した後、任天堂と同じことをやっていたと後で知りました。
その後、日経新聞の「私の履歴書」に、ソニー・コンピューター・エンターテインメントの社長だったか会長だったかが、ゲーム機を出した頃の話を書いていました。その中にゲーム機を販売する前に、いろいろ画策(販売活動)した話が書かれていました。その一環としてマスコミ対策も行ったのかな?と言うのが私の推測です。確か「私の履歴書」の人は、ソニー・ミュージック・エンターテインメント出身で、マスコミ操作はお手の物という感じでしょう。技術屋だったら、そんなことはしないはず。
この件から、マスコミも意図を持って企業のヨイショ記事を書く場合があることを実感した次第です。マスコミが企業を褒めたり、貶したりする場合は、眉に唾をたっぷりつけて、マスコミの意図、あるいはその裏の企業の意図を考えるようにしています。
ソニーは有名企業なので、技術、経営の裏話など、いろいろな情報がメディアを通して外に出ており、絶好のサンプルとして使わせていただきます。
2014.06.10