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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

米兵の健康被害は「トモダチ作戦」での被ばくが原因か?

2019年04月03日 | 科学・技術

裁判が退けられる

 

東北大震災の直後に、米軍が行った救援活動「トモダチ作戦」で、米軍兵士が被ばくし、それが原因で重い病気を発症したとして、原子炉を作ったGEと東電をアメリカで訴えた裁判の判決が出て、訴えが退けられたというニュースがあった。

 

私はこのニュースを聞いて、違和感を持った。それは、次のように思ったから。

 

・「トモダチ作戦」は米国が自らの意思で参加したものなので、それで被ばくして健康被害が発生したのであれば、米軍あるいは米国政府が責任を持つべきでは?

 

・米軍なら福島の原発から放射能がどのように飛散するか、計算して把握していたのでは? 把握していなかったのなら、「トモダチ作戦」は無謀だった。

 

・そもそも、「トモダチ作戦」に従事した米軍兵士の被ばく量は健康に害を及ぼす量か?

 

日本人の書いた記事

 

上に書いた元米軍兵士の裁判に関して、複数の日本人による記事がインターネットで見られる。ある記事では、アメリカの空母「ロナルド・レーガン」の3月12日の位置と放射線量の測定結果を捜しだしてきて、健康に害を及ぼす被ばく量だと言っている。ただし、この測定値が本当に「ロナルド・レーガン」の値なのか、確証が無い。(後に出て来る米軍の資料の3月12日分には、このデータが無い)

 

別の記事では数値による検証は全くせずに(出来ないだろうな)、裁判を起こした兵士の発言を元にした記事を書いている。軍務による放射線被ばくで兵士は病気にかかったのに、見捨てられているという同情的な記事になっている。

 

私が引っかかるのは、これらの記事を書いた人たちが放射線被ばくで病気になった人たちをどうしたいのか、わからないこと。アメリカ政府が放射線被ばくによる米兵の健康被害を隠ぺいしているので、それを明らかにしたい? それとも、日本政府が健康被害を補償すべきと主張しているのか、アメリカ政府に補償させたいのか?

 

被ばくデータと被ばくに対する米軍の考え方は?

 

放射能は見えないので、被ばくによる健康被害を立証するには、被ばく量のデータが無いと因果関係を証明できない。元米軍兵士の感情的な話をいくら聞いても何にもならん。アメリカ政府には、米軍や放射能を扱う政府部門に放射能に詳しい人たちが多くいる。そもそも空母「ロナルド・レーガン」は原子力(推進)空母であり、船内に原子炉があるので定期的に放射能の測定をしているし、乗組員の中には放射能の専門家や放射能測定に詳しい人がいるはず。アメリカ政府が隠ぺいしているのなら、どうにもならんけど、先ずはデータを見るべきで、それはどうなっているのかな?

 

というわけで、アメリカ政府のデータを捜していたら、下記の報告書を見つけた。

 

①“Radiation Dose Assessment for Fleet-Based Individuals in Operation Tomodachi”

「『トモダチ作戦』における艦隊勤務の兵士のための放射線量アセスメント」

提出元:” Defense Threat Reduction Agency “ 国防脅威削減局(国防総省の一部門) 

提出日:2013年9月30日

 

(このブログをアップロードする直前に、2014430日付の改訂版を見つけたので重要な変更があれば後で書き加えます)

 

②”Final Report to the Congressional Defense Committees in Response to the Joint Explanatory Statement Accompanying the Department of Defense Appropriations Act, 2014, page 90, “Radiation Exposure””

「議会の国防委員会への最終報告書」

提出元:the Office of the Assistant Secretary of Defense for Health Affairs

    (国防総省で健康問題を担当する国防次官補)

提出日:2014年6月

 

これらの資料は現在もpdfファイルで入手可能です。

①は197ページの大部(半分は付録のデータ集)で、専門用語が沢山出て来るので、全部読むのはしんどい。そこで、全体はパラパラとみて、Summaryを詳しく読む。ここでは、「トモダチ作戦」に参加した全艦船と全航空機と乗組員の被ばく量を、艦船や米軍基地の放射線量の測定結果などから被ばく量を推測している。

 

②は議会宛の報告書のようで、28ページと短い。(私の入手したのは6月19日付なので、下書きかもしれない) 内容は、①の要約と、空母「ロナルド・レーガン」で米軍が行った被ばくを少なくする対策・処置について。特に後者について、力を入れて書いている。この時期、米国の議会で「ロナルド・レーガン」の被ばく量や乗組員の健康被害について話題になっていたのかもしれない。ただし、結論は①と同じ。

 

艦船の被ばく状況と結論

 

この資料を見ると、空母「ロナルド・レーガン」など米軍艦船の一部は日本近海を航行していたので、11日の地震発生の連絡を受けて3月12日には東北沖にいたようです。風の流れなどからシミュレーション(計算)した放射能の「雲」は、原発から太平洋にも流れたので、これらの米軍艦船が被ばくした可能性がある。ただし、これらの艦船が実際に被ばくしたかは測定値を調べる必要がある。

 

この米軍資料の154ページから158ページにわたって、3月12日の途中から16日までの空母「ロナルド・レーガン」の機械室(艦内)と甲板(艦の外)などの放射線測定データが掲載されている。これを見ると、ほとんどの観測点・観測時間で平常値ですが、13日の午後から夜にかけて上昇しているので、この前後に原発からの放射能「雲」に遭遇したようです。

 

一方、放射能の「雲」のシミュレーション(計算)では、多量の放射能を含んだ「雲」が福島沖の太平洋に流れたのは15日前後と読めます。しかし、空母「ロナルド・レーガン」の15日前後の測定値はほとんど平常値なので、空母「ロナルド・レーガン」は多量の放射能の「雲」は避けられたようです。

 

この報告書では、空母「ロナルド・レーガン」以外の全艦船と航空機の被ばく量も検討している。結論は被ばくした放射線量は十分小さく、健康被害は考えられないということ。(報告書には被ばく量が数値で示されている)

 

それに元米軍兵士の発症率も高くは無い(異常値ではない)と書いている。これでは元米軍兵士の訴えが取り上げられることは無い。といっても、これらの元米軍兵士は軍務とはいえ、東北大震災の救援に参加した人たちなので、それらの人が病気になって苦労しているのには心は痛む。彼らを援助したいのなら、別の方法を考えるべきです。

 

米軍は被ばくを隠ぺいしたか?

 

米軍艦船の放射線量のデータはこれしか無さそうなので、この米軍のデータを使わざるを得ない。この米軍のデータを使うと、導き出る結論は同じになる。米軍のデータは正しくない、あるいは隠ぺいしているのでは?と疑っても、覆すに足りるデータが他にあるかどうか?

 

米軍がデータを隠ぺいしていると疑うなら、艦船で実際に放射能を測定した米軍兵士を捜しだして、「本当はどうだった?」と聞くしかない。あとは、測定ポイントの放射能測定値は低いけど、健康被害を受けた人には特に濃い放射能の「雲」が来た可能性があるかどうか? 

 

ただし、先に揚げた記事を書いた日本人は、前に揚げた米軍の報告書に一言も言及していないので、読んでいないかもしれない。でも、そんなことないよな。仮に米軍の測定値が改ざんされたデータであっても、彼らにこれをひっくり返す能力は無いと思う。

 

2019.04.03

 

 


丸山ワクチンとオプジーボ

2019年03月22日 | 科学・技術

本庶佑氏のことはこれまで3回取り上げています。

2015年11月13日のブログ「負けている日本の技術-本庶佑氏のがん免疫療法

2016年10月3日のブログ「ノーベル生理・医学賞は今日の夕方

2018年10月01日のブログ「台風21号・24号とノーベル医学・生理学賞

 

本庶佑先生は型破り

 

本庶佑先生の発言は、優等生的ではないのでヒヤヒヤします。あちこちで摩擦を引き起こすような話をしている。「教科書を信用するな!」とか、「小野製薬はノーベル賞受賞に何ら貢献していない」とか。ノーベル賞を取ったから良いようなもので、そうでなければ叩かれるか干されるか? もっとも、ノーベル賞受賞者皆さんが良い子であるはずが無い。

 

記者会見ではこんな話を披露していた。共同受賞者のアリソン教授に「以前共同研究を持ちかけたが断られた」と。TVではジョークと言っていたが、アリソン教授には皮肉に聞こえたと思う。アリソン教授はノーベル賞を単独で受賞できるように、関係者に裏工作をしていたという噂を日経産業新聞が書いていた。ノーベル賞は清い話だけではない。

 

ノーベル賞を受賞してからでは遅い

 

本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞を受賞することが決まってから、「オプジーボによる治療を受けたい」という問い合わせが沢山来ているとか。「オプジーボ」は、ノーベル賞を受賞する前から話題になっていて、新聞にも取り上げられていたのに。こう言っちゃなんだけど感度が鈍いし、遅い!

 

丸山ワクチンとオプジーボ

 

本庶佑氏が大手製薬会社に共同研究を持ちかけた時、「がんの免疫療法はこりごり」とか「がんの免疫療法はうさん臭い」と断られて、結局中堅の小野製薬しか共同研究を引き受けなかったという話は有名です。

 

この「こりごり」の「うさん臭い」がんの免疫療法は、どの新聞(私が見た範囲です)も具体例を挙げていなかったけど、私は「丸山ワクチン」ではないかと思っています。

 

丸山ワクチンは、日本医科大学の故丸山教授がもともと結核の治療用に作ったワクチンで、主成分は結核菌から抽出したアラビノマンナンという多糖体であると丸山ワクチンを紹介するサイトに出ています。

 

丸山ワクチンの効果は

①免疫の働きを強化する

②多量のコラーゲンが、がん細胞の周囲に出来るので、ガンを封じ込めてしまう

 

と前記のサイトで説明しているが、確かに胡散臭い。

 

この丸山ワクチンが、がんに効くと昔話題になり、メディアも「厚生省はなぜ丸山ワクチンを認可しない」と大々的に取り上げた。結局、丸山ワクチンは現在まで正式に認可されずに、有償治験薬という形でがん患者が希望すると使えるという特例的な扱いを受けている。

 

インターネットには、「私は丸山ワクチンの効果があり、今まで生きて来られた」という例が載っているし、「がんは治らないけど延命効果があった」という例も載っている。がんに効くものは藁でも!という人が多いのかな。「丸山ワクチンは私のがんに効果が無くて死んだ」という人は、ここには載らないだろうな。

 

しかし、丸山ワクチンはその効果が客観的に確認できていないし、丸山ワクチンはこういうメカニズムでがんに効くという、オプジーボのような明快な説明が不十分です。

 

それに丸山ワクチンのサイトに出ていた丸山ワクチンの英語名はSSM:Specific Substance MARUYAMAとあるけど、Specific Substanceの訳は「特定物質」。「特定物質」とは何? 丸山ワクチンは「主成分は結核菌から抽出したアラビノマンナンという多糖体」と書いてあるけど、本当にワクチンなのかな?

 

本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞を受賞した頃、がんの免疫療法という言葉がメディアから流れた。その頃「何で丸山ワクチンが評価されないか?」という記事がインターネットに出ていて、昔の丸山ワクチンの騒動を思い出した。「効果がハッキリしていないけど、使いたければ使って良いよ。無害だし」という丸山ワクチン、大手製薬会社が共同研究を尻込みする原因となり、オプジーボの出現を遅くしたのであれば、「無害」とは言っていられない。

 

2019.3.22

 

 


この技術は昔流行ったけど、今はそれほどでもない

2018年12月16日 | 科学・技術

昔大騒ぎした技術

 

昔、メディアが大騒ぎしたけど、今はそれほどでも無い技術がいくつかある。ほとんど忘れているけど、無理に思い出すとこんなところかな。

 

・ホログラフィー

・トポロジー

・ファジー

 

もっとあったはずだけど思い出せない。これらの技術は、昔大騒ぎしたほど現在は利用されていない(と思う)。

 

最近大騒ぎしている技術

 

AI(人工知能)

IoT(モノのインターネット)

・自動運転

EV(電気自動車)

 

最近これらの技術がメディアに取り上げられるので、社長や幹部は「うちの会社も手を付けないと!」と焦っている人もいるはず。乗り遅れると大変という雰囲気をマスメディアが煽っている。中には、デンと構えている人がいるかもしれないが、周囲がいろいろ心配して囃すので、そういう人も動揺し始める。

 

ところで、トヨタとソフトバンクの提携もそんな感じかなと思う。この提携にはトヨタの焦りが感じられる。第三者から見ると、どうみてもトヨタの方が遅れていて、ソフトバンクの方が進んでいる(手を付けたのが早いというべきか)。だから、トヨタ側からソフトバンクにアタックし、提携に持ち込んだように思える。しかし、この提携は上手く行くように思えない。トヨタとソフトバンクなんて、水と油みたいなもの。そう思いませんか?

 

そもそも、車とインターネットをくっ付けて何をするのかな? 車に乗りながら、運転者がインターネットを使う? 例えば、渋滞状況や近くの飲食店の情報に空いている駐車場とか? 便利かもしれないが、インターネットの情報なんて当てにならん。それとも、車の全く違う技術かな? 凡人には思いつかないけど。

 

歩きスマホのネエちゃんやニイちゃんがいるけど、やっているのは「遊びに行こう」というメールとか、ゲームとか、ショッピングかな。彼女・彼らが歩きながら、重要なことをしているとは思えない。だいたい、重要なことを歩きながらやるか? 車でも同じだよね。車に乗りながら、重要な仕事などできないよね。運転手がいれば別だけど。

 

上にあげた4件の技術のなかで、あと数年たつと「あの時は新しい技術の理解が不足していた」とか、「技術が未成熟なのに、技術を過信しすぎていた」という言い訳が付くのは何件あるかな?

 

2018.12.16




NHK夏休み子ども科学電話相談(前半)の秀逸篇と透ける清水焼

2018年09月22日 | 科学・技術

「今頃、夏休みか!」と言われそうですが、産経新聞がネタを提供してくれたので、先延ばしにしていたら今日になってしまった。まずは清水焼の新技術から。

 

  • これは面白い! 透ける清水焼

 

20180830日の京都新聞に、「斬新、透ける清水焼 木材由来の新素材で新製法開発」と言う記事が出ていました。清水焼に「セルロースナノファイバー(CNF)」混ぜて焼くと、つやが少なく透ける特徴があるらしい。どのような感触なのか手に取って見たいけど、今のところ写真だけ。従来から硬質ガラスの食器はあったが、この食器はどのような感じかな? とにかく面白そう。もちろん値段によるけど。

(CNFとは、木材繊維をナノ(10-9㍍)オーダーにまでほぐしたもの)

 

  • 夏休み子ども科学電話相談

 

夏休み恒例のNHK夏休み子ども科学電話相談を聞いていると、時々面白い質問がある。この番組は、朝8時から12時近くまでやっているので、毎日、あるいは毎時聞いているわけでは無いけど、聞いた中で面白かったのを紹介します。(一部聞き逃しサービスを利用)ここでは、高校野球より前の前半部分から取り上げます。

 

①セミを舐めても味がしない

質問は、「木を舐めると味がするのに、セミを舐めたら味がしないのはなぜ?」(他のことをしながら聞いていたので、こんな感じかな)

 

セミを舐めるか? 子どもは無茶するな! 舐めることができる子がいるんだ。その男の子はセミ以外の昆虫も舐めたと言っていた。すごい!というか衛生上止めた方が良いよ。ところで、私はセミをつかめないのが情けない。

 

女の子がアマガエルを舐めた話を20130319日のブログ「今を大切に生きる-弟のイチゴとアマガエル-」の下の方に書いているので、何でも舐めるのは男の子だけではない。

 

専門家の回答は大した内容では無かったので省略。

 

②バラの八重咲

 

質問は、バラの花びらは5枚だけど、「八重咲の花びらは何?」と言う内容。回答は、バラの花弁は5枚なので、あとの花びらはおしべが変化したもの。へー!知らなかった!

 

③鳥のオシッコとウンコ

質問は省略。 回答は、鳥が落とす白いのがオシッコ、黒いのがウンコ。へー! 知らなかった! 確かに、車の上に落ちているのは白いのが多いけど、時々黒いのが混じっている。あれがウンコか!

 

④時計はなぜ右回り?

 

質問は、なぜ時計の針は右回りと言うもの。良い質問だよね。そうだよな、何でかな? 回答は、北半球では日時計が右回りだったから。なるほど!と納得。 

 

2018.09.22

 

 


自動運転、これじゃ、あかん! その2

2018年04月27日 | 科学・技術
  • コンビニから脱兎のごとく走り出て行った男の子

 

しばらく前に、テレビでやっていたコンビニの防犯カメラの映像について一言。札幌のコンビニで買い物を済ませた7歳の男の子供が勢いよく外に飛び出して行って自転車にぶつかる様子をコンビニの防犯カメラが映していた。TVでは、男の子の手当をせずに立ち去った、自転車に乗った大学生を警察が捜していると言っていた。

 

TVで流れた映像で判断する限り、この事故は男の子のほうの過失が大きいと思う。いきなりコンビニから脱兎のごとく飛び出して行って、自分から自転車に突っ込んでいくように見えた。大学生がスマホ見ながら自転車に乗っていたとか、耳にイヤホンして音楽を聴いていたとか、などの行為が無い場合でも交通事故の保険金や補償の交渉になると、自転車側にも相応の過失が認定される可能性が高い。この年頃の男の子は、急な飛び出しをする場合が多いが、この防犯カメラの画像のようにいきなり道に飛び出して来るとどうしようもない。いくらこっちが注意しろと言われてもね。自転車の大学生もビックリして気が動転したと思うので、僕はこの自転車の大学生に同情する。男の子に何もせずに立ち去ったのは、問題かもしれないけど。

 

  • 自動運転、左折の場合

 

2018年4月10日のブログ「自動運転、これじゃ、あかん!」では、ウーバーの自動運転車の死亡事故などを取り上げ、自動運転の将来は暗いと書きました。一方でメディアには、自動運転を擁護するような記事を見かける。

 

例えば、自動運転車の事故は保険でカバーしようとか。最終的には、事故は保険でカバーすることになると思うが、保険を持ち出すのはまだまだ早い。技術開発でやることが山のように残っている。また、このウーバーの事故は技術的に大した障害では無いと書いている人もいる。こういう技術を軽視する記事を書く人は、何か裏事情があるのでは?と疑ってしまう。自動運転の技術開発を行っている会社の株を持っているとか?

 

またブログ「自動運転、これじゃ、あかん!」では、住宅街の十字路で一時停止の標識を無視して突っ込んでくる自転車を避けられるのか?という事例を出しました。今回は私が最近経験した別の事例を書きます。

 

下記の図は、広い歩道が両側にある比較的広いバス通りから、住宅街の中を通る狭い道に左折する時のこと。信号が青に変わったので曲がりかけた時、学生の乗った自転車が歩道を直進してきた。私は直前に停止して自転車が通り過ぎるのを待ったがヒヤッとした。

 

 問題は自動運転車。こういう右斜め後ろから走って来る自転車を自動運転車はちゃんと検知して停止できるのかな。こういう場合を検知するには、車の周囲グルっと検知できるセンサーが必要になる。そうなると、センサーの数が増えてコストアップになるだろうけど、仕方ないね。

 

それでも、「自動運転、これじゃ、あかん!」に書いた、住宅の影から飛び出して来る自転車は、住宅が邪魔になって検知できない。どうする? 

 

2018.04.27