市内最大の医療センター玄関に飾られた豪華生け花
令和2年1月6日月曜日。官庁も企業も病院も本格的な仕事始め。
毎日サンデーの身ではあるが、ライフワークの一つとして10年以上続けてきた、自称「お仕事」を、新年事始めとして人並みに一つこなしてきた。
某華道の教授格である長い付き合いのお師匠さんから、「新年を言祝ぐ生け花を展示する」という連絡をもらった。
地域の大小色んな活動にスポットを当てて、写真リポートとして新聞に掲載する、新聞記者もどきの目立たない活動ではある。
ニュースソースとして情報を頂くと、ついつい目が輝き、足がそちらに向くという習性がいつしか身についた。
カメラと取材メモをひっさげて約束の時間、約束の場所へ。
市内で最大の医療センターの正面玄関を入った一角に、それはそれは豪華な生け花が飾られていた。
前日の日曜日に、仲間5人がかりで材料を運び込み、アイデアを出し合うこと約6時間。竹を立て足元を苔で覆い、松を飾り梅の枝を伸ばす。
胡蝶蘭や極楽鳥花をあしらう。しだれ柳の枝には、紅白の餅を小さく丸めてくっつけると、まるで花が咲いたような風情を醸し出している。
これも、「私たちにとって初仕事よ」ということであった。
高さ約3m、幅1.2mの大作は、広い玄関ロビーに負けない存在価値を示す艶やかさ。ウ~ン、こんな初仕事もあるのか。世の中広いな~と、思わずペンが走る。
「生きた花に感謝しながら、入院患者さんや外来の人、付き添い家族やお見舞いの人たちの気持ちを一瞬でも軽くできたらいいと思ってね」
そんな話をする旧知の友の顔が微笑むと、こちらの顔も自然にほころぶ。
タウンリポーター。全てはこの身の健康のため、ボケ防止の一助と思って、あちらこちら足を運んではいるが、いったいいつまで続くやら。