岩国短期大学卒業式 学位記授与式
気の重い話が多い中で、時節柄お目出度い話もある。
昨日の孫君の小学校卒業式に続いて、今日は岩国短期大学の卒業式、正式には「学位記授与式」にお招きがあり、緊張の中に背筋を伸ばす心地よさを求めて参加させて頂いた。予想通り、素敵な話を胸に刻んで帰ることとなった。
式典が進む中で、卒業生に対して在校生から贈られるお別れの言葉「送辞」がある。そのお返しとして卒業生から在校生に贈る「答辞」がある。
送辞は、初々しさの残る1年生の女性がマイクの前に立つ。対して答辞は、少し年季の入った感じの女性が登壇し、演台に立つ学長に向かって訴えかける形式となる。「多くの有能な若い卒業生の中で、答辞を述べさせていただく機会を与えていただいたことに感謝申し上げます」から始まった。
早くから幼稚園で働いていた自分は、何年かするうちに幼児教育の壁にぶつかった。色々悩んだ末にもう一度基礎から勉強のし直しが必要なのではないかと思いついた。主人に相談し、子供からの理解も得て、改めて若い人に交じって短大入学を決意した。幸いに合格はしたものの、家庭との両立には家族の理解と協力はあっても、現実には大変な日々も少なからずあった。しかし、今こうして学位も授かり卒業出来ることは、周囲への感謝の言葉はどれほど言い尽くしても足りない。クラスメートとして普通にお付き合いしてくれた仲間、教師そして短大そのものに深い敬意と感謝の念で胸がいっぱいである。「やれば出来る」を改めて思い知らされた。これら数多くの体験を生かし、幼児教育により深く関わっていきたい。
このような内容であったと思う。後輩の在校生にとってさぞかし、勇気を与えられ、頑張る気持ちにさせられる答辞ではなかったか、と第三者の立場で耳に残して帰った。
人の集まるところ色んな人生がある。少し関わってみると、世の中って面白いものだね~と気持ちがふっと軽くなったような得をした気分の一日であった。
家族をはじめ、周囲の友、教職員の協力にも助けられて、「やれば出来る」を実践して卒業証書を手にした晴れ姿は少しまぶしく映りました。
答辞の朗読者に彼女を指名した学校もなかなかやります。
目標を持つということは逞しくさせるものですね。
年齢を超えて共に過ごされた若い方々にとっても幸せなことでした。
私たちの年代になると、意欲をいかに持続させるかが課題になりそうです。