文字通り台風一過、見事な青空に肌を刺すような陽射し。ここ3日間のあの大騒ぎがウソのような今日の昼下がり。
息子の定年後の帰省に夢を託して、我が家のすぐ近くに新たに家一軒を構えた10歳違いの姉。新筑後2年も経たないうちに、不運にも交通事故で急逝した。甥っ子が都会から一時帰省して住んでいたが、色々事情があって今は空き家となっているその家の様子を見に行ってきた。
なんせ、あれほど大騒ぎした大型台風14号が県内を通過した翌日である。
何か物が飛んできて大切な家屋を傷つけてはいないか。周囲の木や竹が倒れ掛かって家を傷めていないか。叔父としてのせめてもの心遣い。
詳しくチェックしたが幸いにして無傷であることが確認できた。鹿児島や宮崎では大変な爪痕を残した台風14号であるが、進路の中心が少しずれたお陰で事なきを得た。
帰り道に、収穫を前にした頭(こうべ)を垂れる黄金色に目が留まりクルマを停めた。
中心がそれたとはいえ超大型台風の風に耐え、自らの役割を全うするように見事な実りを見せ、文字通り実るほど姿勢をかがめる稲穂が、台風一過の秋の風に揺れていた。実りをこの目で確かめるのは、何かしら気持ちが軽くなるものである。
被害に遭われた全国の皆様に心からのお見舞いを申し上げると同時に、被害に遭わなかった地域もあるわけで、豊作を分かち合えば日本全体が沈没することなどあり得ない。今一度気持ちを奮い立たせて、今以上に台風などに負けない風土作りに励みたいね~。
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