元気になって帰ってきたアクセラ
マイカーファイルをめくってみると、平成20年10月購入と売買契約書に書いてある。マツダ・アクセラスポーツ1.5ℓ。
読み替えると2008年10月から2020年11月の今日までの12年間、ひたすらこの身の安全を守り続けてくれた。
この12年間で唯一、持ち主の私を大きく叱る行動で反省を促したことがある。その時は自らが重傷を負うことで私を守ってくれた。
まさにその時1回こっきりの不手際で、それ以前もそれ以後も完全に私の足となり最高の安らぎグッズとなって、限りなく良きパートナーを務めてくれた。
そんなアクセラ君も、持ち主の高齢化に連れてお年を召してきた。
数日前から、走行後にクルマから降りると少しではあるがガソリンの匂いがするようになった。
匂いの種類がガソリンだけに、引火でもしたら、と不気味さにさいなまれていた。
この程度のことで長年のコンビを解消してなるものか。ディーラーに点検を依頼。「燃料ポンプの部材劣化による燃料漏れ」との診断。
丸1週間に及ぶドック入りが必要という。一も二もなくしばしの休養を申し渡した。
正直なところ、12年という長い付き合いゆえ、無事に帰って来るのか多少の不安もあった。ただ、走行距離そのものは未だ8万㎞に至っていない。
お願いだからもうしばらく付き合って欲しいと気持ちの奥で祈っていた。
「燃料ポンプと周辺の部材交換で復旧しました」の言葉通り、それなりの治療費は支払ったが、その歴史を感じさせない精悍なマスクで帰ってきた。
ジックリ時間をかけ、掃除機やモップを駆使して車内を完璧に磨き上げた。
ご当地も大都会に負けない勢いで相次ぐ、コロナクラスター発生に怯える日々ではあるが、退院してきたばかりの彼氏との付き合いで、人との接触を極力避けるドライブでも楽しもう。
クルマも運転者も老体にムチ打つことに変わりはないが、先ずはコロナと共通の、自分の身は自分が守る安全運転で、もうしばらくアクセラオーナーを楽しみたい。
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