「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「七草の朝」

2011年01月07日 | 趣味・・エッセイ

        

        せり・なずな  以下省略の  粥を吹く      池田 政子

七草の中でも、せり・なずなしか知らないということ? またはせり・なずなだけでななくさを済ませたということか・・・。選者の坪内稔典さんを悩ませている。

暮れからお正月にかけてのご馳走に、箸休め・胃袋休めをしなさい・・・という先人の教え。
元旦から7日目。さっぱり味が欲しくなる。

暦はと言えば、いよいよ寒の入り。本格的に寒くなる季節。
寒さ故の空気の透き通りは、遠くの景色を芸術的な一幅の絵に仕立ててくれる。
1月7日、ななくさの日、午前7時。東の空にクッキリと稜線を浮かび上がらせる朝焼け。
黒く静かに横たわる甲島。 停泊中の貨物船。
寒空の中に、何か気持ちの軽くなる予感さえする。

小寒を過ぎたらボチボチやらなきゃならないことがある。
タマネギを植えた人ならピーンとくる。 そう、肥やしを施す時期なのだ。
そうしてこれから梅雨に向かって半年間。何度かの草取りをして育てる。

ななくさとは、一見縁のないタマネギ。
ただ、この時期の寒の冷え込みが、より効果的という共通点はある。
そして、七草の箸休め・胃袋休めと同じ役割を担うのが、夏場のタマネギさんであろう。
新タマのスライスに、マヨネーズかドレッシングで食べると、ななくさ以上の胃腸回復効果が・・・。

やっぱり七草とは噛み合わせるには少し無理のある話しになってしまった。
せめて七草粥はよく噛んで、ゆっくり美味しくいただきたいものだ。

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8 コメント

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七草粥 (kaoruko)
2011-01-08 00:46:00
せり なずな 以下省略の 粥を炊く
嬉しい句ですね、私は後者をとります」
まさに私は今日この句の通りの七草粥を作ってお供えしました、何しろこちらは大雪の吹雪で買い物もよう出来ませんでしたので仏様にお許しをいただきました。

玉ねぎを作られるのは、大変なご苦労がおありなのですね、私は玉ねぎは無くてはならない常備野菜です、今の寒い時期バターをちょっと入れてホッとプレートで蒸していただくととても甘味が出て柔らかく歯の悪い主人など大好物です。
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Unknown (matsu)
2011-01-08 11:21:44
正に「一幅の絵」ですね。
いまだ、明けきらず手前の貨物船も静かにシルェットのみ。
静かですね。

農作業暦の始まりはタマネギの施肥ですか。
昨年も伺いましたが、夏にはいい作物を収穫なさったことでしょうね。
新タマネギが出回る頃が待ち遠しいです。

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七草 (takeko)
2011-01-08 11:43:53
そーじゃね七草とはそういうことじゃったよね、色々と教えてもらってありがとう。昨年?は10本ばかり玉ねぎを植えてみたんよ。明日にでも肥やしをやろうー。
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七草 (厚ちゃん)
2011-01-08 14:37:49
稔典氏を悩ませた・・・、句、
読者をほのぼのとさせてくれますね。
言い得て妙だと思いますね。
取り上げてもらって有難うございます。

1年が穏やかに過ぎていくような気がしました。
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kaoruko さん (yattaro-)
2011-01-08 21:14:45
俳句・川柳など、たった17文字によくもこれほどの感情移入を・・・といつも感心です。
住んでいる地方で事情は色々変わります。
周囲にある野菜を使って、気持ちを込めて熱いお粥を仏前に備える。
大喜びされていますよ。
タマネギ作り、ここで言うほど大変でもないんですよ。素人の知ったかぶりです。
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matsu さん (yattaro-)
2011-01-08 21:19:32
有り難うございます。
起きがけにカーテンを開けたら、見過ごすにはもったいないような朝焼け。
急いで望遠レンズをセットして、部屋の窓からパチリッ!

今年は「春じゃが」作りに挑戦したいです。
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takekoさん (yattaro-)
2011-01-08 21:22:50
春の七草、思い出してくれましたか。
こういった日本文化、未来永劫残したいですね。
タマネギ、しっかり育ててね。自分の畑で採れた新タマの味。格別よ。
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厚ちゃん (yattaro-)
2011-01-08 21:26:42
俳句にしろ川柳にしろ、日本人の持つ感性。ほとほと感心します。
なんかしら肩の力が抜けて、歴史ある七草粥が、一段と身近に感じられますね。
受け売りで申し訳ないのですが、タイムリーにふと目に止まったので・・・。
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