ジリジリするような西日の暑さがウソのように優しい夕焼けに変わってきた。
厳しい西日除けとして植えた琉球アサガオも、西日の衰えと共に茂りを解き、枯渇寸前の哀れな姿に変わった。いつまでも未練たらしく醜態をさらすのは、あの咲き誇ったアサガオの終焉にはふさわしくない。そろそろ抜き去ってきれいさっぱりしようかな、と思っていた矢先。
地域活動の一つ通学の子どもたちとあいさつを交わす「一斉挨拶運動」に出かける私に微笑みかける大輪のアサガオ。
他にはもうつぼみらしきものはない。これぞ「終いの一輪」が、早起きした私に三文の徳を改めて教えてくれる。
一番咲きを見せてくれたのは6月19日だった。なんと3カ月半も毎日毎日新たな花を咲かせて楽しませてくれたことになる。
ときには、ペット連れのご近所さんとの立ち話の聞き役だったり、まごちゃんと花の数を数えたり。いろんな楽しみを添えた西日よけも、今年の役目を終えた。
初咲きを愛でれば終いの一輪も愛でてやらねば。こうして季節は巡っていく。またアサガオを植える春を待つとしよう。始まりは終わりを教え、終わりは始まりを待つ一瞬の休息なのだから。
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