「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「小さい秋を」

2024年09月15日 | 季節の移ろい・出来事

           
                  散歩道に咲くコスモス

異様な熱さはまだしばらく続きそうである。熱い、暑い。エアコンの部屋を一歩出ると、何をやってもすぐに汗が滴る。9月を半分過ごした今日でもその暑さは衰えを見せない。
それでもいつもの散歩道の脇には、捨たり生えのコスモスが淡いオレンジ色の花で迎えてくれるようになった。

この季節になると頭をかすめる言葉に「秋波をおくる」というのがある。かなり長い間意味を取り違えていて、自分流の解釈ではどうしてもつじつまが合わない表現になってしまっていた。一度本気で広辞苑と向き合った時初めて「な~んだそういうことだったのか」と得心したことを思い出す。
「秋波」つまり秋の風に揺れて絶え間なく波立つ海面を他人におくる、つまり他人のいざこざを遠くから眺めてほくそ笑むという性格の悪い人のこと・・・などととんでもない解釈をしていた。

少し違った。大きく違った。秋波とは秋の風に揺れた海面に立つ穏やかなさざ波。つまり女性の、異性に対して恋心を表す目つき、流し目などを言い、色目を使うことを「秋波を送る」と表現する。 こんな当たり前のことは皆さん既にご承知の通りである。これは飽くまでも女性が男性に対するアクションであって、男性が女性に「秋波を送る」とは言わないことを肝に銘じておきたい。 

何故今秋波を思い出すのか。政治の世界では日本の総理大臣を決める自民党総裁選と立憲民主党の代表選が華々しく報道されている。
かつての自民党総裁選挙では「5当4落」という言葉が使われたのを記憶している。5億円をバラまける人は当選で4億円では落選するという意味だった。もっとも、今この時期にこんなお金の話をしたら当選などあり得ない話である。が、たとえば有力な候補に「財界が秋波をおくる」「〇〇業界が某候補に秋波をおくる」と言う風に、必ずしも女性の媚を帯びた流し目を、好意のある男性に向けられるだけではないことも頭の隅に置いておきたいものだ。


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