海浜清掃に汗を流す地元の皆さん 集めたごみを漁船で集積場所へ海上輸送
梅雨明けも宣言されて、本格的な暑さとなった7月18日海の日。
午前6時半からおよそ2時間、瀬戸内海に沿って走る山陽本線海側の1kmに及ぶ真っ白い砂浜の清掃活動をおこなった。
名付けて「瀬戸内海環境保全大作戦」。毎年この時季、海の日キャンペーンとして実施しており、今年が10回目となった。
地元社会福祉協議会の呼びかけに応じて、集まってもらった650人が炎天下、ゴミ拾いボランティアに汗を流した。
海の日にちなんだこの海岸清掃は、『自然・環境・生物、守るも人、滅ぼすも人』というスローガンを掲げている。
4つの山が連なる通称灘山を背にして、前には洋々と広がる瀬戸の海。自然豊かな農家と漁師さんの町として栄えた。
そんな歴史から、山を守り、川を汚さず、海をきれいに、という当たり前の生活がごく自然に身についているようだ。
そういった背景のもと、積極的に集まった650人の内訳は、なんといっても地元灘中学校の生徒教職員が290人。
毎年生徒会が呼びかけ、クラブ活動の仲間も誘い合って参加してくれる。これは有り難い。戦力の中心的な役割を果たしている。
総合高校からもバレー部女子がチームで参加。二つある小学校からも高学年の児童や保護者が100人ばかり。
そして、連合自治会や、民生委員協議会など一般参加が250人ばかり。まさに地区を挙げての一大イベントである。
集めた漂着物は7トンに及ぶ
少子高齢化が叫ばれる中で、地区社協の年間活動にこれほどのパワーが結集されるのは、ある意味嬉しい誤算である。
このように、マンパワーを必要とするボランティア活動といった、ハード面に協力を頂く半面、我々社協を運営する側も心しなければならないことも山ほどある。独り暮らしを余儀なくされた高齢者との交流など、気持ちのつながりといったソフト面の対応も欠かせない。
極めて困難な内容を秘めていることも確かだ。ガードの堅い独居高齢者のガードを緩めるのは至難の業のような気がする。
そこには、自治会、民生委員、福祉員など地域のあらゆる団体の連携プレーは必要不可欠であろう。
それぞれに、経験やポリシーを抱えて排他的になりがちな各種団体を、同じ方向にかじを切らせる旗振り役は誰か。
それが地区社協の仕事の根幹となるのかな~、などと考えると、汗の地域活動以上に熱くなりそうだし、アタマ痛くなってきそう。
兎に角、多くの方に参加していただいて、一つ大仕事ができたことを感謝したい。
汗を流して活動された方々のお陰で、今年も海水浴を楽しむ人が多いことでしょうね。
地域のみんながお互いを守ろうとする気持ちがあるようです。そうでないところもありますがね。
暑さよりも、朝5時半集合という早起きが苦労でした。
海を汚さないように心がけることを、中学生や小学生が身をもって学んでくれると嬉しいのですが。