「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「これも季節の花」

2019年06月22日 | 季節の移ろい・出来事

             

♫ はーなが咲いた、ハーナが咲いた、きれいな花が~ 裏の空き地のゴミ処理場に 花が咲いた~ ♬

この花はニンニクの花である。無数の小さな花弁の中に、子孫を増やそうと思うのか思わないのか、胞子をいっぱい抱いている。
健気な花である。土に潜る根っこは、万病に効き目があって、滋養強壮の原点ともあがめられるている。
滋養強壮などと重宝される割には、あの独特の匂いは万人の好むところと相容れないのが悲しいところか。

「不許葷酒入山門」。尊い修行を積む場であるお寺の境内に、葷酒を入れてはならない。つまり「葷酒は山門をくぐってはいけない」という厳しい教えということなのであろう。

お酒を飲んだ人間やニンニク・ニラ・ネギなど、香りが強く増してや滋養強壮などを代表する食べ物を食した人間を、山門内に入れてはならないという教え。それが、修行を積む僧侶の心構えへの配慮だったものと受け止めている。
古刹の山門前に立つ背の高い石碑に刻まれているのを至る所で見かける。

時と場所によっては、ことほど左様に忌み嫌われるニンニクがこんな可憐な花を咲かせるところが、世の中の不思議であり、矛盾を感じるひとコマでもあある。しかも生命力が強いのだ。何処から飛んできたのかわからないまま根を生やし、枝葉を広げた。
根っこを大きく太らせた上で花芽を伸ばした。いわゆるニンニクの芽である。放っておくと、根っこが患う恐れがある。
花芽を切り取ってついそこらのゴミの中に立て掛けておいたのが5月下旬。

それが上手に水分を吸い上げ、今や新たな根っこを張って、健気に咲いて見せてくれる。強い植物だね~と感心しきり。
なんでもない、ついそこに咲いたニンニクの花が、その強い生命力が、「アンタももう少し元気に生きてみんさい」と励ましてくれているようだ。ウ~~ン、ニンニクの力を借りてでも、もう少しチャレンジ精神を持っていようかな~。 

コメント
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