「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「散るススキ・・・」

2014年11月06日 | 季節の移ろい・出来事

             

あまりポピュラーでないかもしれないが、この季節を詠った一茶の寂びのある句を見つけた。

              散るススキ  寒くなるのが  目にみえる     一茶

今宵の月も、澄み渡った中天に煌々と冴えている。
今年は名月と呼ばれる満月が二度見られる珍しい年だと小耳に挟んだ。
実は昨夜がその満月の夜だったようであるが、昨夜は残念ながら雲に隠されてしまった。

そして今宵見上げる月のさやけさ、お見事である。
この澄み切った満月を見上げながら、なにゆえに“散るすすき…”なのだろう。
もっとシャキッとした句が目に止まってもよさそうなものを・・・と我ながら思わぬでもない。

深み行く秋の冴えた月は、やはりススキの穂がお似合いである。いうなればセットにするのがいいようだ。
あの、秋風に飄々となびく頼りなげなススキの上に、煌々と冴える月というコンビネーションは、アンバランスゆえに両者を活かす不思議とも思える風情が仕込まれているのかもしれない。

現実には、身近に感じるようになった寒さ、やがて来る冬を、確かに迎え撃つ覚悟をしようという予告編なのかも。
ススキが散りゆく本当の姿をしかと確かめたわけではないが、この寒さではススキも散ってゆくのだろうなと想いを馳せたい。

もう一つ現実の話に戻ると、11月の声を聞いて気持ちが焦りに焦っていたことがある。
タマネギの植え付けである。今年は思い切って広めの畑を準備した。
白タマネギ、中性(なかて)400本。赤タマネギ150本。トータル550本。全部実ったらどうしよう。市に出すか・・・?
たかがタマネギ植えと思っていたが、いささか足腰に来た。これも、ススキ散る季節のお役目、吾輩の風物詩ではある。

コメント (2)
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