「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「花の4月、スタート」

2014年04月01日 | 季節の移ろい・出来事

 
        満開の桜と徴古館表門に立つカー君               今を盛りのイトスイセンとマンリョウの実

春爛漫を思わせる4月1日。
錦帯橋周辺や吉香公園に咲くソメイヨシノ。3000本ともいわれる桜の木が一気に満開を迎えた。
どこを歩いても、それはそれは見事な花盛り。そして人人人。花見客で大賑わい。
やはり桜はいい。それも長年馴染み親しんだソメイヨシノの華やかさ。弁当と缶ビールを持ってどこかに座り込みたくなる。

桜は見上げて楽しむ花。やはり華がある。
ところが、梅は上から見下ろすのが良しとされる。我が家の庭の片隅にも、見下ろして楽しむ艶やかな黄色が健気に咲いている。今を盛りのイトスイセンである。その隣に、間もなくヒヨドリのお腹を満たすであろうマンリョウが、熟した赤い実を付けている。世の中桜ばかりが花ではないよ・・・とは言わないが、ひっそり静かに咲き、実る木も花もある。

昨夜からの予約で、孫のカー君とお城山に歩いて登った。
お城近くでおむすびやお菓子を食べる目的と、もう一つ、彼特有の狙いがある。
現在の観光用お城ではなく、岩国を守る要害として1608年に初代藩主によって築かれたお城(横山城)の、北の丸遊歩道などを注意深く歩いて、何かを見つけたいという野心がある。

今日はゆっくり付き合ってやろうと腹を決めていたところ、「じいちゃんこんな瓦があった」と、古い瓦のかけらを持ってきた。
よく見ると、作者の刻印らしきものが押されている。オッ!これは意外なものを見つけたものだ。よかったね、と褒めてやる。
それだけでは収まらない。「なんと書いてあるか」「誰が書いたのか」「何のしるしか」しつこい。
幸い今日は火曜日。吉香公園の中心にある岩国徴古館に学芸員さんもいるはず。

登るときの平らな道ではなく、近道となるけもの道を、足を滑らさないよう注意深く降りて徴古館へ一目散。
顔なじみの親切な学芸員さんが「これかな?」と書物を出して見比べてくれた。紛れもなく全く同じ刻印が記録として残されていた。
「岩国城の瓦は、九州や島根・広島などが多く使われ、岩国瓦は少ないんよ。そんな中で、これは間違いなく岩国産の瓦、『キスケ』という作者の刻印だ」と教えてくれた。
今でいう「喜介」、昔の「㐂介」。この文字に間違いないことが判明。大喜びのカー君。春休み明けには学校で、ひと講釈ぶつのに違いない。そして、これだからじいちゃんとお城山に行きたかったんよ・・・と。

これほど喜んでくれればじいちゃんもちょっと鼻が高いというもの。
春休みで、期待していたじいちゃん学校はキャンセルされたが、こんなハナバナしい一日もある。春はいいな~。

コメント (2)
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