アタシだって言いたかないよ、言いたかないけど言わせてもらうよ

その時に思った事、面白かった事を書きます

夢をかなえるゾウ・2

2010年12月06日 22時07分25秒 | Weblog
この本の中で、気になる言葉を見つけた







「お客さんの一番喜ぶんは{期待以上だった時}やねん



お客さんいうのは{だいたいこれくらいの事してくれんのやろな}

って無意識のうちに予想してるもんやねん



その予想を超えたるねん


ええ意味で裏切んねん


サプライズするねん


そしたら、そのお客さんめっちゃ喜んでまた来てくれるんやで」






「耳に痛い言葉」だった





もちろん最初はやってた




失礼な言い方だけど



それまで料理を作ってた人は「ろくに修行した事も無い、ほとんど素人」だった




俺が(これが本物の料理や、というのを作ってビックリさせてやろう)と思った










今までは「サバの塩焼き」ばっかりだったのを



「サワラの柚庵焼きや、味噌焼き」にしたり



煮物でも「一度油で揚げてから炊いた」



酢の物では、タコやイカの他に「魚の南蛮漬け」にしたり・・・




もちろん刺身は「さっきまで生きてた魚」を使った








最初は上手くいった



そしてドンドン仕事が増えていった









ところが途中から「二千円の幕の内には、これくらい入れればいいな」



と自分で決めてしまった




「お客さんの予想を超える」という事をしなくなった





これは反省する必要がある










でも・・・と思う




最近の幕の内やオードブルを見ると、とにかく量が多い




あれを本当にお客さんは喜んでるんだろうか?


出す店は、ちゃんと原価計算ができてるんだろうか?







そして、確かに2~3回はサプライズだろう


でも、その後はどうするんだろう?


あれが「当たり前」になってしまったら?




もっと量を増やすのか?



もっと値段を安くするのか?






どうも「サプライズの方向を間違えてる」という気がするんだけど・・・