蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

42年前の汽車の音

2013年05月19日 | Weblog
 今、所用があって職場のカセットテープレコーダーを自宅に持ち帰っています。
 いまやデジタルのボイスレコーダーが全盛ですが、音質や使い勝手の点ではまだアナログのカセットテープの方に分があると思っていますので職場にはカセットレコーダーが現在も数台現役で置いてあります。
 一方、私生活では使わなくなって久しく、自宅にはありません。そこでカセットレコ-ダーを持ち帰ったついでに自宅に保管しているカセットテープを再生してみました。そのひとつが写真のものです。いかにも古そうなモノですが、1971年3月23日、中央西線826列車(D51348号牽引)塩尻~落合川間の録音です。この3月いっぱいでD51の旅客列車がDL化されるので記録に録音したのでした。

 最後に再生してからもう10年以上は経っていますので、ちゃんと音が聞こえるか不安でした。結果からいうと一部音声が消えている部分がありましたが、おおむね再生可能状態でした。もちろん当時の録音機材自体がモノラルの簡単なものなので、そもそも音質に難があるのですが、発車前の乗務員や駅員の声、投炭やコンプレッサーの音、そして発車後のブラスト音もしっかりと残っておりました。

 聞いていると当時の様子がありありと浮かんできて大変懐かしく、思わず聞きいってしまいました。テープはSONYの往復120分もので、長尺なのでテープが薄く、保管が難しいといわれていたものです。
 このほかにもさらに2年古い1969年に録音した総武本線の旅客列車(C57→C58牽引)の成東~千葉間のものや小海線のC56、明知線のC12などがあります。総武線のものは佐倉でC57からC58に交代する様子や駅弁売りの声も入っています。

 これらを全部聞いていると1日がかりですから徐々に聞いてみようと思います。それにしてもカセットテープの意外な長寿命には感心します。さすがメイド・イン・ジャパンですね。とはいえもうそろそろ限界かもしれませんから早いうちにデジタル化して保存しようと思います。

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