ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

生きていくこと

2012年12月24日 | 日々のつぶやき
わたしにしては珍しく、年賀状を書き終えた。
(いや、正確には、プリントし終えた、かな。)

昨年の年賀状を読み返しながら、しみじみ思った。

あと数ヶ月で、2年が過ぎるのだな、と。

何十年、何百年かが過ぎたのち、この出来事は歴史の教科書にどのように載るのだろう。
書物には、時の為政者や主立った人たちのことが記載されるのだろう。

わたしたちが暮らしている「今」を、後世の人たちはどう評価するのだろうか。

当然、その頃にはわたしはこの世にはいない。

広島・長崎の人たちがたどってきたこれまでの67年間に、
あらためて思いを馳せる。

いや、原爆や原発事故だけじゃない。

さまざまな、歴史の転換ともなる出来事には、
いつだって、名も無い市井の人たちの営みがあって、
それは今もこれからも、変わらないのだ。

福島のわたしたちや、東北の被災地の人たちが、
まいにち、何をおもい、どんな風に暮らしていたか、
それは決して歴史の書物には載らないけれど、
わたしたちの暮らしの一つ一つの積み重ねが、歴史になるのだ。


したたかに、しなやかに、生きてやる。


今日はクリスマス・イヴ。

真夜中に、緊急の帝王切開で赤ちゃんが産まれた。
元気な、いい子だ。
この子も、歴史を作っていくひとりになる。

がんばれ!
負けるな!











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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (ぞーきん猫)
2012-12-24 13:06:50
ほとんどROM専ですが。ずっと読んでお世話になって来た身として、年末のご挨拶を。

僕の前に道はない

僕の後ろに道はできる

多くの人の生き方や生き様が歴史書に残らなくても、生きて進んだところには、道があるのだと思います。
それが長いか短いか。しかし、それはそれぞれの色々な景色を見た道。曲がっても、まっすぐ伸びていても、一つの道。
それぞれに交わってまた離れたり、でも、それぞれに続くような気がします。

……あああ。年賀状かかなきゃいけません(汗)。
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生きる (なおみ)
2012-12-24 17:16:38
>いつだって、名も無い市井の人たちの営みがあって

そのどれもが大切なものですよね。
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Re:生きる (ひまわり)
2012-12-25 00:07:01
過去の出来事を語る時に、
○○年にこういうことが起こって、誰々が何々をして、この時代は・・・、
って表現されますが、
その、どんな時代にも、生きていた人がいた訳で、
それは連綿と途絶えることなく続いているのですよね。

2011年3月11日。

この日のことはスポットとして書物に載るのだろうけど、
この時も今もこれからも、生きていく人がいる。

せめて、未来(政党じゃないよ!)のひとたちに恥ずかしくない生き方をしたい、
と思うのでありました。


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Re:道 (ひまわり)
2012-12-25 02:32:54
ぞーきん猫さん

こんにちは。コメントありがとうございました。

>僕の前に道はない

>僕の後ろに道はできる

おぉっ! 高村光太郎ですね。

>生きて進んだところには、道があるのだと思います。

そうですね。
草ぼうぼうだったり、でこぼこだったり、アスファルトだったり、
曲がりくねっていたり、まっすぐだったり、
登り坂だったり、下り坂だったり、平坦だったり、
人生のその時々のいろんな道を、
好むと好まざるとによらずわたしたちは進むわけで・・・。

その道すがらの、偶然に出会いも大切にしたいと思うこの頃です。

年賀状、頑張ってくださいね。

わたしは、1年越しの大掃除がこれから待っていて・・・。

あああ、アタマが頭痛・・・。(涙)

 (すみません、コメントのタイトル間違えたので、書き直しました)
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メリークリスマス♪ (boyaboya)
2012-12-25 21:38:27
産まれたてほかほかの赤ちゃん
いいですね~
見ているだけで幸せになります

「今」を幸せに生きていることが
とっても大切な事かな~って思います

メリークリスマス♪
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Unknown (boomboom)
2012-12-26 17:42:45
  冬至を過ぎて,寒さは厳しくなりましたが,これから1日1日,日がのびて,春に向かって行くんですね。

  冬来たりなば,春遠からじ。

  赤ちゃんが,健やかに,ぐんぐん育っていきますように。

  
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まだまだ、いけるぞ!! (産婦人科医(夫です))
2012-12-26 23:48:05
皆さん、こんにちは。

この日の真夜中の帝王切開は超緊急手術で、応援看護師さんが到着するまで、15分。その間、分娩台より手術室まで、妊婦さんを移動させなければならず、こういう時に一番、てっとり早いのは、私が妊婦さんを抱きかかえ、移動させる方法です。

妊婦さんの体重(体重は・・・・)をきいて、よし持ち上げられると判断。手術室まで移動。火事場の馬鹿力ですね。

でも、翌朝、腰が痛い(笑)。

いつまでこのような力業ができるかどうかわかりませんが、まだ、いける!!と確信しました。

でも、赤ちゃんが無事でよかった、よかった!!。
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Unknown (ひまわり)
2012-12-27 00:00:36
>boyaboyaさん

赤ちゃん、って、ホントに可愛いです。
ひとさまの赤ちゃんでもこんなにカワイイのだから、
我が子ならどんなにか、って思います。
産まれた赤ちゃんに出会うたびに、
幸せをいただいているんだな、って思います。

>boomboomさん

冬本番の寒さはこれからですけど、
そういえば、これから一日毎に日が長くなるのですね。
冬の次には必ず春が来て、明けない夜はないんですよね。



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まだまだ、いけるぞ!! (なおみ)
2012-12-27 19:33:09
産婦人科医(夫です)さん

たっのもっしいい~♪
がんばってくださ~い!!

昔のビデオをDVDに焼く作業を
今してもらっているのですが
時折・子ども達が生まれたばかりの頃の映像が見えて
脳内の武田鉄矢が
「思え~ば~遠~くへきた~もんだ~♪」と歌います。

いろんな人にお世話になって
生まれて
屈託ない笑顔で笑って・・・

赤ちゃんの笑顔は
大人にはなかなかできない笑顔ですね。

「昔」の「映像」のあまりのカワイさに
こんにゃろめこんにゃろめと身悶えしています
(馬鹿親)。

初めてのお産が終わった時に
今思えば・・・先生が私の脈を確認しようと思って
手を差し出されたんです。

そうしたら私、がしっと握手しちゃったんですね。
「ありがとうございました!私!がんばりましたあ!!」
みたいな勢いで・・・。

ほんとうに・・・死ぬほど恥ずかしかったです。
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