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スターウォーズ スケッチ DALLA VECCHIA

ダラ・ベッキアのスケッチ・カード。この1枚の最大の欠点は、台紙の白い部分を最大限に使っていないことである。それは、実際に描かれて絵が小さいとか、上の方に余白がありすぎるといった見た目や構図だけにとどまらない欠点でもある。スケッチ・カードの醍醐味は、小さな紙片の上に、どのようにスケールの大きな世界を描くかという点にある。だが、描こうとする対象物に集中しすぎると、何となくちまちました絵になってしまう。これなどは、そうしたのびのびした感じがしないので、どうしてもちまちました感じになってしまっているように思われる。
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スターウォーズ スケッチ JOHN McCREA

ジョン・マックレアのスケッチ・カード。黒塗りをうまく使って、ダースベーダーの雰囲気がそれなりに良くでている1枚である。このように、鉛筆ではなくインクで書かれたものは、絵の細密さよりも、こうした面のコントラストやタッチを楽しむことができる。またインク画の場合は、鉛筆と違って書き直すことができないので、作者の力量が如実に現れるように思われる。これもそうした意味でなかなか緊張感のある秀逸な1枚だと思う。
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謎の1セント硬貨 向井万起夫

著者は宇宙飛行士・向井千秋さんの夫。宇宙飛行士の向井さんは、もちろん日本の誇りとも言うべき存在で知名度も高いが、読書界では「夫」の方もかなり知られた存在のようだ。本書に関する書評もそんな書きぶりだったので本書を読んでみた。
 内容は、アメリカの社会や文化に関する小さな疑問をみつけ、それをいろいろなところにEメールで質問し、真相に迫るまでのプロセスを紹介するというもの。この「小さな疑問」というのが実に雑多で面白い。特に面白かったのが「キルロイ伝説」の章。トイレの落書きにこんな奥深い歴史やアメリカ人の思いがあったとは本当に驚いた。トヨタの星条旗の話、マクドナルドのトイレの話、ハンク・アーロン球場の話など、どれもはずれのない面白い話ばかりだ。軽く読めるのにしっかり心に残る内容に感服した。それから全編に色濃く表れているのは、奥さんへの愛情だ。本書では、アメリカ人全般、日本人全般、取り上げられたテーマの関係者、Eメールで意見をくれた人等、様々な方面への気遣いがとても行き届いているという印象を受ける。これは奥さんの名声を損ねたくないという夫の気遣いの現れだろう。(「謎の1セント硬貨」向井万起夫、講談社)
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ヘンリック・ゼッターバーグ RC NHL

NHLの強豪チーム、レッド・ウイングスの若きエース、ヘンリック・ゼッターバーグのルーキー・カード(RC)。表面に金粉をまぶしたようなきらきらが施されており、何種類かある彼のRCのなかでも特に豪華な感じがする1枚である。彼は、新人時代からその将来を非常に嘱望されており、彼のRCは製造された当初から大変人気があったのを記憶している。私も、その彼のRCを何種類か持っており、その中には、製造枚数が極めて少なく、しかもグレード10の鑑定済みのものがあった。当時は、今のように枚数の少ない特殊なRCが数十万円で取引されるというようなことはなかったが、それでも彼の限定版のRCには、びっくりするような値段が付いていた。私としては、その希少なRCとこの美しい1枚のどちらを手元に残しておくか、悩んだ末にこちらを残すことにしたという記憶がある。このカードは、今見ても本当に美しい。彼も、2008年に所属するレッド・ウイングスがスタンレー・カップで優勝、同僚のミカエル・サミュエルソン、ニコラス・クロンウォールと同時に、最も新しい18~20人目のトリプル・ゴールド・クラブのメンバーになった選手である。
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マット・スンディン ユニフォーム NHL

NHLのスーパースター、マット・スンディンのコレクティブル。彼も昨シーズン限りで引退した選手の1人だ。スウェーデン人としては初めてNHLで500ゴールを達成し、カナダ人以外では最も長くチーム・キャプテンを務めた選手としても知られる。名門中の名門であるメイプルリーフを長年統率してきたスウェーデンの国民的英雄だ。調べてみて驚いたのだが、彼はスタンレー・カップを手にすることがなかった。当然、オリンピック金メダル、世界選手権金メダルは獲得しているので、惜しくもトリプル・クラウンは達成できなかったことになる。彼のプレーを生で見たときの印象は、とにかく大きな選手だなということだった。本当に存在感のある選手だったので、引退が惜しまれる。
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少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹

上段に日記風のエッセイ、下段にそのエッセイで言及した本の紹介という構成なのだが、本の紹介の方が本文を凌駕するような充実ぶりで嬉しい。確かに2冊の本を同時に読んでいるようで最初は嬉しいのだが、本書をこれからの読書の参考にするという点に重きを置いて読む人間にとっては、これが結構厳しいということがだんだん判ってくる。面白い上段のエッセイを夢中になって読んでいると情報量の多い下段を読むのをつい忘れてしまうし、そうかといって下段ばかり読むわけにもいかない。結局、私の場合、本書を読むにあたって、上段用と下段用の2枚のしおりを使用することとなった。
 本を読んでいると、その作品の続編が読みたくなったり、同系統の本に興味を持ったりで、次に読む本のヒントになることも多い。本書の場合は、本書に登場し、次に読みたくなった本にマーカーで印を付けていったところ、そうした本が50冊近くになった。著者との読書傾向は、日本の本は比較的似ているのだが、海外文学の読書量が圧倒的に違う。そのため、ここで紹介されていて、読みたくなった海外文学の本だけでも30冊以上になってしまった。これからしばらくは、本書を読みながらできあがった「読みたい本」リストで随分楽しめそうだ。(「少年になり、本を買うのだ」桜庭一樹、東京創元社)
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ブレンダン・シャナハン サイン NHL

NHLのスーパースター、ブレンダン・シャナハンのサイン。大好きな選手だっただけに、つい先日(2009年11月)の引退表明にはびっくりした。年齢も40歳を超え、プレーを見ていても、数年前にレッドウイングスを離れた頃から明らかにピークを過ぎた感じがしていたので、やむを得ないところではあるが、やはり彼の熱いプレーが見られなくなると思うと寂しい。彼のサインは、既に紹介したようにも思うが、引退を記念して再掲しておく。名門レッド・ウイングスのキャプテンにして稀代のポイント・ゲッター、しかもラフプレーを厭わないガッツと、あくまで紳士的だったグレツキーとはひと味違うスーパースターだった。彼もまたサキックと同様、カナダ人では5人しかいない「トリプル・ゴールド・クラブ」のメンバーである。
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