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シャーロック・ホームズの凱旋 森見登美彦

著者の本を読むのは約5年振り。久しぶりの新刊ということらしい。何故かシャーロック・ホームズやワトソン氏が京都の町に住んでいて、そのホームズが深刻なスランプに陥っていて、京都の町で起こる怪奇現象の解決に四苦八苦するというかなりはちゃめちゃな設定で、著者らしいといえば著者らしいファンタジー小説だ。ストーリーの中に実際のコナン・ドイルのホームズ作品が色々出てくるがそれも原作と微妙に違っていたりするし、あの宿命のライバルのモリアーティ教授などはホームズと同じくスランプ状態になっていてホームズと傷を舐め合う仲良しというびっくりする登場の仕方だ。ホームズの原作は多分全部読んでいると思うが遠い昔のことなので詳しいあらすじや登場人物などはほとんど覚えていない。それをしっかり覚えているか再読すれば色々原作との違いなどをさらに楽しめるのかもしれないが、そうでなくても十分面白かった。(「シャーロック・ホームズの凱旋」 森見登美彦、中央公論新社)
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