最も悪い人間が誰なのかは、ミステリ-の常道を知っていれば、比較的早めに判るのだが、その事件の首謀者が意図したこと、事件の全体像は、予想を遙かに超えたものであった。その結末の複雑な意外性だけでも、本書は近年でも数少ない楽しめる作品の1つだと思う。「まだこの手が残っていたか」と嬉しくなるのが、意外性のある作品に出会ったときのミステリー・ファンの思うところなのだが、この感想は、言葉を換えて言えば、類似作品が多い、あるいはこの作品はある作品のアイデアの変形だというニュアンスのある感想だ。しかしこの作品の意外性は、そうした範疇を超えているように思われる。一方、ミステリーというのは、ハッピーエンドでないと非常に後味が悪いし、ハッピーエンドだと予定調和的で物足りないし、そのあたりのさじ加減が難しい。ミステリーに社会性を織り込む作家が多いのは、そのあたりを最後は「社会の矛盾」のようなもので曖昧にしてしまうことが楽だからだと私は思う。しかし本書は、そうした「社会性」に逃げ込むことなく、それでいて難しい微妙なバランスを取っている希有な作品だ。(「シャドウ」道尾秀介、東京創元社)
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