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ビジネス戦略から読む美術史 西岡文彦

オランダは宗教改革の中心地であったと同時にレンブラント、フェルメールなど美術史に残る巨匠を輩出した国でもある。この2つをどう関連づけて考えるか。本書では「美術もビジネスである」という視点で様々な美術史のシーンを見直すことによって見えてくるものを教えてくれる。「美術もビジネス」と言い切ることは一見無粋だし、強い言葉で言えば芸術への冒涜のようにも思えるが、本書はちゃんと美術への敬意も払いつつ考察を進めているのが印象的だった。(「ビジネス戦略から読む美術史」 西岡文彦、新潮新書)
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