goo

他者の靴を履く ブレイディみかこ

「エンパシー」という言葉を手がかりにして、社会のあり方、教育のあり方を考察する一冊。エンパシーとシンパシーの違い(能力と感情)、エンパシーの4類型(コグニティブ、エモーショナル、ソマティック、コンパッショネイト)、エンパシーとアナーキズムの親和性などを緻密な考察によって浮かび上がらせていく。それぞれの言葉のニュアンスの違いを頭の中で整理をしながら読み進めていくのは結構しんどかったが、アフターコロナのあり方としてのアナーキックエンパシーの世界、エンパシーという能力を正しく習得し正しく利用するための教育のあり方について、深く考えさせられる一冊だった。(「他者の靴を履く」 ブレイディみかこ、文藝春秋社)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )