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完全犯罪に猫は何匹必要か? 東川篤哉

著者の作品の7冊目。読む順番がごちゃごちゃになってしまったが、「烏賊川市」シリーズの3作目になる。第1作目がユーモア控え目のミステリー重視、2作目がユーモア重視のミステリー控え目ときて、本作はどちらかといえばユーモア控えめの方に近いような感じだ。ミステリー要素は、アリバイトリックと密室が一緒になったような内容で、読んでいて面白いが、やや説得力に難があるような気がする。作者の本を随分読んだ後なので、登場人物への思い入れもあるし、こうした趣向もありかと納得できるが、本作を最初に読んだとしたら、「なんだこれは?」で終わってしまうかもしれない。(「完全犯罪に猫は何匹必要か?」 東川篤哉、光文社文庫)

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