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前回ケースの解説

2021-09-01 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
ポリファーマシーの原因は多元的であるが、主要な原因は3つ。
 
 
最大要因は、ガイドライン等による薬剤の推奨。
 
 
2つ目は、患者の内服希望。
 
 
そして3つ目は、処方カスケード(prescription cascade)。
 
 
カスケードは滝という意味だが、ここでは、ある薬剤によって出た症状に対してある薬剤が滝のように次々と加わることを意味する。
 
 
これらの原因で多くの高齢者でポリファーマシーがみられており、先進国の高齢患者の約30%はポリファーマシーとなっている。
 
 
 
ポリファーマシーに対する脱処方De-Prescribingとは、個々の患者における治療目標、心身機能、余命、治療介入の価値、患者自身の好み等の状況を配慮した上で、今後予想される有害性が利益を超えるような薬剤を見つけ出し、その処方を中止することである。
 
 
 
高齢者における抗精神病薬の長期投与は死亡も含む有害事象のリスクとなる。
 
 
さらに、高齢者における抗精神病薬の脱処方は、転倒のリスクを減らし、認知機能を改善させるというエビデンスがある。
 
 
また、高齢者における抗精神病薬の脱処方を安全に行うことができることはシステマティックレビューで示されている。

 

 

写真:本部港

 

 

 

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