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燃えるフィジカルアセスメント

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COPDでのフィジカル診断のピットフォール

2018-05-22 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
慢性閉塞性肺疾患chronic obstructive pulmonary disease (COPD)の実臨床での診断はしばしば遅れている、といわれています。
 
 
 
40パック年以上の大量長期喫煙歴のある患者では常に、COPDの可能性を考慮して診察をおこなうべきです。
 
 
 
咳の患者の診察時には咳エチケットとして、サージカルマスクを装着してもらうようにします。
 
 
 
急性期では、呼吸状態の観察を迅速に行います。
 
 
呼吸補助筋を動員した努力様呼吸は呼吸状態悪化の徴候です。
 
 
会話では嗄声の有無も確認します。
 
 
呼吸困難が強いために会話ができないようなときは重篤な呼吸障害を示唆します。
 
 
 
 
チアノーゼは還元ヘモグロビンが5g/dL以上であることを意味し、低酸素症を示唆します。
 
 
慢性呼吸不全患者では2次性多血症となっていることが多いので普段は顔面が紅潮してますが、急性増悪ではチアノーゼも出現しやすいのです。
 
 
 
 
身長と体重の評価は必須である。
 
 
短期間(1か月未満)の体重変化は水分の貯留や喪失(脱水)を示唆します。
 



また、COPD単独ではバチ指はまれ」などは重要なクリニカルパールです。
 
 
このパールはUCSFのティアニー先生のパール集にも記載されています。
 
 
このパールの意義については次回以降に!
 
 
 
 
写真   臨床推論ヒト対マシン研究会の写真集

 

 

 

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