燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

せき、鼻水、のどの痛み(上気道症状)にご用心

2015-07-23 | 養生訓

今回も「賢く選ぶ百歳長寿の養生訓」からお送りします。

本題に行く前にメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」もよろしくお願いします。

 

風邪はもっとも多い病気です。自然に軽快する上気道炎が風邪です。風邪の主な症状は、せき、鼻水、のどの痛みです。このうち、2つ以上あって、他の病気ではなさそうな場合、風邪と診断します。患者さんの免疫力により自然に治り、症状の程度としては軽症で、ウイルス感染がほとんどです。症状は数日から10日程度続きますが、初めの1週間以内にほとんどの患者さんの症状がよくなります。インフルエンザは症状が強く、一般の風邪とは分けて対応することが多いです。感染は、他の人から移ることが多く、シックコンタクトと呼びます。感染経路には、咳からの飛まつ感染や痰や鼻水からの接触感染であります。

 

風邪と紛らわしい病気を下記に示します。

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・アレルギー性/季節性鼻炎

・急性中耳炎

・副鼻腔炎

・市中肺炎

・気管支炎

・細菌性咽頭炎/扁桃腺炎

・伝染性単核球症

・インフルエンザ

・百日咳

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咽頭痛ではキラー咽頭痛killer sore throatsというのがあります。以下の6つです。

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  1. 急性喉頭蓋炎
  2. 扁桃周囲膿瘍
  3. 後咽頭膿瘍
  4. レミエール症候群
  5. ルードウィッヒ・アンギーナ
  6. 急性心筋梗塞(関連痛)

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では、「賢く選ぶ百歳長寿の養生訓」より、せき、はな、のどの養生訓です。

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第1条:たかがせき、されどせき、受診時には、どんな病気が起こりうるのか  を医療者に聞いて、また合併症への恐れがないかを尋ねる。

第2条:治療は対症療法が基本となるが、合併症がある場合にはそれぞれに必要な治療を受ける必要がある。

第3条:受診した理由、健康上のリスク、さらには心理社会的な側面にもアドバイスを受けることで、ピンポイントの受診を有意義なものにする。

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今回は以上です、話変わって、大相撲名古屋場所も盛り上がってますね、連日の満員御礼だそうです、横綱の日馬富士は休場してますが、両横綱と新大関の照の富士との優勝レース面白くなってます、では次回に。

臨床推論の総論ルールがたった1時間で楽しく完全理解できる、

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こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ
徳田安春
金原出版

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