自然の慣性に身をまかせて

自然から得られた重力と遠心力をスキーでいかに推進力に変換できるか楽しんでいる山猿510の記録です。

VECTOR GLIDE(VG)というブランド

2011-11-27 21:49:09 | 物欲(スキー)


VECTOR GLIDEはmade in Japanのブランド
そしてかなりこだわりのあるブランド

ホグロフスなどと取り扱うフルマークス傘下で板はオガサカで製造というメーカー
秋庭将之さんが今までにないBC用の板を一から作るという本物志向のメーカー

このブランドのすごい所を私なりに3つ挙げてみた

1)サイドカーブ、ロッカーなどの、見た目だけのスペック、流行にながされない。

私が特にそうですが、スキーを考えるとき、3サイズ、サイドカーブ(R)をまずは見てしまいます。
しかし彼ら曰く、それは角付けだけの一次元の話であり、本来のスペックではないとのこと、

というのも実際にはスキー操作において、そこに加重による沈み込み角やねじれ角なども加わるのでその点も考慮に入れてスキーを作ることが重要。スキーを構成するすべての要素、素材、フレックス、目的とする乗り味などを十分に理解した上でデザインしなければなりません。売れる為のデザインでなく、質の高いターンフィーリングを実現する為のデザイン。プロダクトデザインとは、機能性を備えた形をデザインするという事になります
(VG HP内のpilosophyの内容を抜粋)

確かにその通りだ、、、
そしてその象徴と言えるのが、極太板のMASTIFF
スリーサイズは140 - 110 - 130mm だけど、ロッカーでもないトラディショナルなキャンバースキー
(若干テールはそり上がりのツインチップ形状だけど、その形状はパーク板の用途の為ではなく、あくまで滑走性の為だとか)
現在センター110以上の板で、ロッカーじゃない板を探す方が難しいけど、この板はあえてロッカーじゃないし、それを廃盤にするどころか、秋庭さんはこの板をかなり気に入って先シーズンも立山の撮影の時もあえてこの板


私もB4でしか経験ないけど、ロッカーじゃない太板の良さはあると思うし、それを実践して
本当にいいものを提供するっていう考え、姿勢がすごい

2)一度出したモデルは長く続く

販売だけ考えたら毎年新しい板もしくは、新しいデザインにした方が販売が増加するので、各メーカーはこぞって新しい、もしくは新しいように見せた板を販売するけど、ここは一度出した板はしっかり育てるという姿勢。
私のしっているところではCORDOVAとOMNNYはブランド開始からずーとある板。こんなヨーロッパの車のような思想はかっこいい。

3)安くない

ちょっとがっかりだけど、しかたがないとも思うところ。かなり生産効率が悪い製造方法をしているとか、していないとか、
どの板も軽く10万越えしてくる。しかしそれでもいい板を顧客に提供するためには質は落とせないという考え

なんだか私も分野は違えど製品開発に携わるものとして、この思想で仕事をしているVECTOR GLIDE(秋庭さん)って素直にかっこいいと思う。

そんなVGは今どうにかしてCORDOVAだけ所有できたけど、できれば佐々木 大輔さんが乗っているBUTTER KNIFEがほしい。
しかしさすがに普通のサラリーマンではこの価格なので、もう購入は難しい。

でもほしいと思わせるブランドであること自体がすごい。





そんなVGの中にも特にこだわりの一本がこれだ

Mastiff Wood ~Limited Edition
マスティフのトップシートにナチュラルウッドを採用したスペシャルモデル。
「MASTIFF WOOD」の販売台数は20台(数量限定)
販売価格¥199,500(190,000税抜)


HP上でははがきによる応募により抽選で10名が選ばれるみたい。
応募期間は11月21日(月)~12月10日(土)までの消印有効

木目の高級板というとBOHEMEが思い出すけど、それでもMASTIFF WOODの価格は少しすごすぎる。

ちなみにMastiffとはこんなおおきな犬のこと。

20万だしてこのかわいい犬を手なずけてむるのも、、いいかも

もしこだわりの一本をお探しであれば応募してみては