恒例となっている乙女高原の湿地に生育するスゲを見に行ってみる。何度見に行っても同定に自信の無いものがいくつもあり、ここ数年観察を続けている。たぶん間違っているものが多数あると思う。
貯水池のほとりに生えているこのスゲ
雄小穂は長い柄を持っている。
緻密にギッシリと並んだ雄小穂の果胞、これはオタルスゲだと思う。
やや大型で葉の幅が広いスゲ
雄小穂の鱗片が黒い。
アゼスゲの果胞に似ているが鱗片の幅が狭い。これはヤマアゼスゲではないかと思う。
こちらのスゲは葉が少し細め。
鱗片が黒く、果胞が細長く見える。
嘴が少し長い。これはタニガワスゲであろう。
湿地の一角に生えているこのスゲ
これはアカンスゲであろう。
数個の果胞が固まって付く特徴的な形をしている。
まだ果胞が熟しておらず何だか分からないスゲ
シダを見て回る。これは群生しているシラネワラビ
似ているがこちらは別のシダ
下向き最下羽片が突出しておらず、これはイッポンワラビであろう。
これも似ているが別のもの。小羽片の辺縁が円くなっており、キヨタキシダであろう。
大型のシダの群生、オシダであろう。
こちらはオシダに比べてやや小型、葉軸が黒い。ミヤマクマワラビであろう。
幅広い真っ黒な鱗片が密集する。
やや小さ目なシダが群生
これはヤマヒメワラビであろう。
特徴的な球形ソーラスはまだ出始めたばかりである。
ヒメハナワラビが生えていた。
結構たくさん生えている。
既に痛んで千切れているものが多かった。
これはスッポンタケであろう。
数株生えていた。
他に探し物もあったのだが見つからず、履いていった長靴に穴が開いてしまっていて靴下がびしょ濡れになってしまったこともあって早々に撤退した。キバナウツギも見たかったのだが工事のため林道ゲートが閉じていて現地まで行けなかった。なんとなく消化不良に終わってしまった今回の探索だった。