山地の林内や林道脇を好んで生育する多年草である。ヤマゴボウが帰化種であるのに対してこのマルミノヤマゴボウは在来種である。茎は太くて緑色で、大きなものは1.2mほどの大きさになる大型種である。葉は互生し、長楕円形~卵状長楕円形で先が尖り、全縁、無毛。花序は直立し、次第に真っ赤な棒状になる。花には花弁がなく、萼片が5個あり、初めは淡紅色だが、花柄とともに真っ赤になる。果実は心皮が8個合着して球形になり、熟すと黒紫色になる。 実が分果せず丸くなることがマルミノヤマゴボウの名の由来となっている。山梨県では県南部を中心に生育しており個体数はそこそこにある。
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マルミノヤマゴボウ 2024年5月 南部町で撮影
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マルミノヤマゴボウの花 うっすらピンク色を帯びている。
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花弁のように見えるのは萼片で5枚ある。
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雄しべの葯は白い。
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結実しかけている大株のマルミノヤマゴボウ。2024年6月 身延町で撮影
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たくさん花を付けているマルミノヤマゴボウ。花序は直立し、果期にも垂れ下がらない。
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結実しかけたマルミノヤマゴボウ
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果実は8個が合着して丸くなり、溝が目立たない。
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川沿いに生えたマルミノヤマゴボウ。それなりに個体数はある。