スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(外国人労働者 北方領土)

2018-12-19 16:25:12 | 日記
12月19日(水)
 安倍首相が核となる支持層から疑いの目で見られ始めている。私なんか一応日本会議の末端会員だから、その辺は感じ取れる。或は私が疑い始めたから、私の周辺の人々もそう思い始めたと、色眼鏡で見ているのか。
 安倍首相は移民ではないと言うが、ではヨーロッパの制度と今回の入管法改正は、どう違うのか説明が全くない。人々が危惧するところは、外国人が失業してもそのまま日本に居残り、犯罪が多発し、治安が悪化し、国の費用がかさみ、外国人居住区が出来上がる事である。ドイツやスウェーデンなどそうなって元からの住民が困っていると聞く。今回の入管法改正にはそうならない仕組みが埋め込まれていると、言ってもらえば安心するが、移民ではないと繰り返すだけでは、安倍さんだからと遠慮している支持層もそろそろ疑問を持ち始めるというものだ。
 要は外国人労働者が不要になった時素直に帰って貰えるのかということだが、多くの国民は、彼らは帰らないと考えていると思う。返せる制度になっているかどうかだが、新聞などを読む限り、帰国の事は何も書いてない。安倍さんは何でこんなことをするのかと疑問に思うが、おそらく3K職場の人手不足が本当に深刻なのであろう。町の中で古屋を解体した後の整地作業とかを見かけるが、例外なく作業員は外国人とみられる人物だ。また散歩で零細企業が集まっている工場地帯に行くと、外国人と思しき人物によく遭遇する。コンビニが外国人のバイトだられであるのは私の町あたりでも常識になった。思うに産業界(特に零細企業)の人手不足は本当に死活問題になっていて、安倍さんはその悲鳴に答えたのであろう。将来のツケも心配だが、今を乗り切らねば、後々もない、そう決断したのだろうと推測する。
 野党は制度設計がこれからというのは官僚への丸投げだと批判するが、国民の誰もがそんな批判は鼻であしらう。野党に制度設計を頼もうとはだれも思っていないからだ。政府が実態に合った良い制度にしてくれるよう祈るばかりだ。ただ技能実習生制度は残るようだが、かなり改善されるのではないかと期待する。私は建設会社に勤めていたので、技能実習生とは言うものの現場では労働者として扱われ、しかも報酬が実習生との名のもとに、かなり低く抑えられていると聞いていた。実習生は法律上実習先を変えることは不可となっているから、あくどい雇い主ならどんどん待遇を悪い方向に変えてゆくだろう。そうなったら行方をくらますしかないではないか。簡単に言って実習生は低賃金労働者として搾取されてきたのだ。それが労働者として認知される道が開けるなら、実習生の待遇改善につながるとは思う。これは良い事である。

 入管法改正は今を乗り切る為との事であれば、心配の種は尽きないがまあ理由は分かる。しかし北方領土は、なぜ今なのかという理由がさっぱり分からない。二島先行ではなく二島で決着なのは、子供でも予想できる話だ。従来の政府の態度から180度の転換である。更に米軍の基地を置かない約束をするとしたら、主権の返還とはならない。それで何のメリットがあるのか理解できない。ほかっておいたら中国や韓国の資本が入って、北方領土は日露二国間の問題だけでは済まなくなる、それを避けたいという事かも知れない。それは確かに避けたいが半主権の二島決着をするのに値する、メリットであろうか。それとも私が知らないだけで、流行りの地政学からすると、半主権の二島でも、大きな効用が得られるのかもしれない、のかなあ。安倍さんだからと、まだそんな事を思っている。

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